ゲーム最新情報 2011年1月10日のニュース

●Geohot氏が3.55でJailbreakしたPS3にHomebrewを署名付きでインストールして起動させることができるオープンソースユーティリティps3publictools(make_self_npdrmとpackage_finalize)をリリースしていました。公開されたのはソースコードで、コンパイル環境としてオープンソースSDKのPSL1GHTが必要です。当然ながらGeohot氏は違法コピーのプロテクト解除の機能はないとしています。既にriku.kh3がPS3をFTPサーバーとして動作させるFTP Servers 1.2やPS3本体だけでHDD内のファイルをコピーしたり移動したりができるユーティリティComgenie’s Awesome Filemanager 0.06、Pheak_ESPがNES/GB/GBC/GBA/SMS/GGに対応したマルチエミュレータMednafen PS3を署名付きHomebrewとして公開しており、今後も続々とGeohot氏のツールを使ったhomebrewがリリースされてきそうです。Geohot氏のJailbreakがPS3ハック標準になりそうな勢いです。

●きまぐれblogで、takka氏がPrometheus ISO Loaderでは直接実行できないソフトを強制的に実行させるプラグインboot_change.prx 1.01をリリースしていました。標準状態に完全に戻らないバグを修正したそうです。

●WiiBREWで、DacoTaco氏がWiiのDOLファイルにnbootデータを入れてWiiで起動できるアプリケーションファイルを生成するユーティリティOpenDolBoot v0.1をリリースしたことを伝えていました。

●NYOットやろうぜで、独田地獄斎氏がWindowsPC用PlayStation エミュレータエミゅってしまうま(略称XEBRA/ARBEX)110108版を公開していました。

●TGBusで、なぜか流出しているPlayStation Phoneの完全レビューが掲載されています。デモゲームの動画などもあり、操作しているところを見る限りDSとiPhoneとPSPのいいとこ取りした操作体系のようです。

●PSX-sceneで、Dean氏がゲームやAVCHDのファイルマネージャー機能を持ちFTP機能や AVCHD、ブルーレイ再生機能をも統合したマルチ管理ツールmultiMAN 01.12.04をリリースしていました。今回から3.55 Jailbreak PS3対応の署名付きバージョンとなっています。3.40-3.55対応の(FW 3.41)Base packageと1.90-3.30対応の(FW 3.15)Base packageの2種類がリリースされています。ちなみにDukioによるとDean氏が3.55 Jailbreak PS3対応のBackup Managerを計画しているとか。

●PS3haxで、FamousMassacre氏がGeohot氏の署名ツールをベースにドラッグアンドドロップで簡単にpkgファイルに署名することができるWindowsユーティリティPS3 .PKG Signer GUIをリリースしたことを伝えていました。

●Google Codeで、dj_skual氏とGiantpune氏がWaninkoko氏のSaveGame Manager 1.5をベースにUsbLoader GxのデザインにマッチさせたWiiのセーブデータ用ユーティリティSaveGame Manager GX r96をリリースしていました。gui_imageData をWiiXplorerのものに変更、libgd利用でアプリケーションがより多くのイメージタイプ読み込みに対応などが変更点です。

●Google Codeに、Mathieulh氏がPSPの暗号化を司るkirkエンジンの解析結果をオープンソース化するkirk-engineが公開されたことを伝えていました。現在ユーザーがダウンロードできるものは何もリリースされていませんが、SVN TRUNKでソースコード閲覧は出来ます。

●ウォール・ストリート・ジャーナル日本版で、ニンテンドー3DSで6歳以下の子供の3Dでの長時間の使用を控えるよう注意喚起したことについて任天堂の岩田聡社長が一部専門家(名前は伏せている)の見解を情報開示して注意喚起しただけで3DSが危険だということを意味しているのではないと語ったことを伝えていました。顧客への情報開示に積極的な姿勢でのぞんでいるだけで、そうでなければ販売に必ずしもプラスになるわけではない警告を表示したりはしないと述べ、企業としての社会的責任を果たしていることを示唆したようです。なお、任天堂は3月末までに3DSを世界に約400万台出荷する計画で、このうち約150万台程度が日本市場への出荷だそうです。VGChartzによると日本でのXbox 360の総販売台数は140万台だそうで、3DSが売り切れる状況になれば3DSよりも安いモデルが存在するXbox 360の歴史を発売直後に抜き去る計算です。

●Xbox-sceneで、eam FSDがXbox 360 HomebrewのためのダッシュボードFreeStyle Dash v2.0 RC1.6をリリースしたことを伝えていました。ダウンロード部分を独立させ、ビルトインアップデートに対応したそうです。

●PSGrooveで、Riku.kh3氏がGeohot氏のJailbreakした3.55 Custom Firmwareで『Castlevania: Lords of Shadow』のバックアップをEBOOT.BINにパッチすることでHDDから起動させることに成功したことを伝えていました

自己所有ゲームのバックアップ起動のためのパッチ方法は以下です。
1) git.fail0verflow.comのGitから最新ツールを入手しコンパイルする(旧バージョンはELFファイルを正しく生成しないので使えない)
2) SELFファイルからELFファイルを展開する
3) ELFファイルをHEXエディタで編集し、dev_bdvdをdev_hdd0のパスに変更する(全てのゲームで必ず必要と言うわけではない)
4) Geohot氏のツールでNPDRM SELFをビルドする
5) psn_package_npdrmでビルドパッケージを作成する
6) Geohot氏のツールでビルドパッケージにパッチをする(3.55のみ対応)

●wololo.netで、MathieuLH氏とMaGiXieN氏がウェブサイト上のテレビ番組に出演(ゲーム最新情報 2011年1月9日のニュース参照)した際Mathieulh氏が2年前にPSPのUMDをコピーできなくする方法を発見したのでソニーへメールで知らせたが完全に無視されたと語っていたことを伝えていました。そういった態度がPSPやPS3のセキュリティ崩壊を招いたとして(冗談半分で)次世代機には今回活躍したハッカーのようなセキュリティ技術に長けた人材を雇うことを考えた方がいいと警告したそうです。Magixien氏、Mathieulh氏ともPSP2や3DSといった発売間近の次世代機は現行機と比較すればマシだろうとは思っているようです。その他Mathieulh氏はカーネルモードを使えるようにすることへの意欲を語ったそうです。余談ですが、Mathieulh氏が指揮を取っていたPSPのオープンソースファームウェアプロジェクトのUtopiaはHBLでの最初のHomebrew起動に成功した重要なファクターだったそうです。



ゲーム最新情報 2011年1月6日のニュース

●PSPGENで、Team Open Idea(iXMBやMyCustomHidderといったプラグインの開発者Zer01ne氏とOpen Idea IsoLoaderを開発したDridri85氏)が6.20TN-BにXMBからのISO起動機能を追加するPSP go初のカスタムファームウェア6.20 OI for TN-Bをリリースすることを発表したと伝えていました。Open Idea IsoLoaderを組み込んだCFWといったところでしょうか。

●PSX-sceneで、waninkoko氏がPS3のPKGファイルを復号化/暗号化/署名するためのユーティリティFwPKG tool(ソースコード)の修正版をリリースしたことを伝えていました。brickしたりしていたのを改善したそうです。

●Dukioで、IRCチャットの#ps3devチャンネルログによるとGeohot氏はPS3をJailbreakするために何らかのPUPファイル(ソニーのアップデータ形式)を公開したがっているようだと伝えていました。チャットログにはその他、Geohot氏がリリースするとしていたものの結局公開されなかったCFW 3.21OO(OtherOSを復活させるカスタムファームウェア)について、公開しなかった理由を”cause i was sick of the hate”(ウザったくなっちゃってさ)と語っていたようです。

●英国のBBCが、前回に引き続きまたGeohot氏へのインタビューを掲載していました。ちなみにBBCがソニーへコメントを求めたところ、「ノーコメント」と返ってきたそうです。

●任天堂がニンテンドー3DSでの立体視映像について6歳以下の子供が長時間3D映像を見続けると目の成長に悪影響を与えることへの注意勧告を行った(ゲーム最新情報 2011年1月1日のニュース参照)ことに対し、KOTAKUで、American Optometric Association(米国オプトメトリック会議)が適度に3D映像を見る事は控えるよう警告はしているものの、適度に見る分には大人子供関係なく悪影響はないだろうとの見解を示したことを伝えていました。逆に立体視映像が見にくくなったことに気が付けば、両目でものを捉える能力に影響がでていることが早めに分かる事になるとしています。

●Eurogamerが、KinectをXbox 360 FATモデルで使用するとここ最近はあまり聞かなくなった”RRoD”(Red Ring Of Death:ハードウェア故障の証)発生例が報告されていることを伝えていました。マイクロソフトはKinectは全Xbox 360に対応しており、RRodとKinectに相関関係はないとしてKinectの問題ではないと主張しているようです。

●PS3NEWSで、Cyberskunk氏が市販のPS3をファームウェアローダーを利用してデバッグ機化するRebugを署名付きPUPにしてJailbreakせず直接インストールできるようにしたRebug 3.41E Beta v1.0.1をリリースしたことを伝えていました。時流はすべて署名付き、です。

●ヒロイ部屋で、hiroi01氏がPSPのXMBからseplugins内のvsh.txt/game.txt/pops.txtの設定を変更する事で使用するプラグインの有効/無効切り替えや追加・削除などができるユーティリティpprefs Ver. 1.062をリリースしていました。微修正のため特別更新する必要ないとのことですが、コードの整理やメモリースティックの速度改善やバージョン表示に変更があったようです。

●きまぐれblogで、takka氏がPSPのISO管理ツールiso_tool 1.957をリリースしていました。FWが5.6以上の場合HBL起動と見なしていたのをCFWと同様の扱いに変更、Wが5.6以上の場合flash書き込み禁止に変更、スクリプトのバグ修正などが変更点です。

●console spotで、PS3で初めてCFWインストールに成功したハッカーであるKaKaRoTo氏へのインタビューを掲載していました。もともとは単なるPS3NEWS.comの読者だったこと、そこでプログラム解析の話があって参加した事がPS3シーンに関わったきっかけだったこと、違法コピー起動を決して望んではいないがおそらくはそうなってしまうだろうと考えていること、だから個々のユーザーが良心を持って自分の行動に責任を持ってもらいたいと思っていること、まだPS3の署名プログラムに問題が残っているのでツールが公開できないこと、CFWをソニーが検出することは可能であろうこと、ソニーには発売済のゲームを動かないようにする事は出来ないので打つ手がないだろうということ、この数ヶ月間PS3のハッキングにいそしんで楽しかったことなどを語っています。



ゲーム最新情報 2011年1月2日のニュース

●Dukioで、Fail0verflow teamがPS3の秘密鍵を公開したことを伝えていました。公開されたのは秘密鍵のSHA-1ハッシュのようです。Dukioではインターネット上にジェネレーターがあることは調べたら分かったが、ちゃんとこれを計算できるものなのかは不明だとしています。また、公開されたハッシュには315という文字があり、AsbestOS.PUPで利用するOtherOSに関係があるであろうPS3のファームウェア3.15のことだろうとしています。

●Dukioで、PS3シーンのビックネームハッカーであるMathieulh氏、RichDevX氏、Graf_Chokolo氏、N_D_T氏、TitanMKD氏らが手を組んだことを伝えると共にPS3でCFWを導入することも可能にするkeyを発見したことを伝えていました。更にファームウェアに搭載されているらしいPS2エミュレータ機能もこのkey解明により解析できそうな情勢だそうです。

●HBLフォーラムで、PSPの6.20TNでISO起動ができるdridri氏のOpenIdea Iso Loader 0.1 Beta 4(PSP go用)がリリースされたことを伝えていました。

●Google Codeで、dj_skual氏とGiantpune氏がWaninkoko氏のSaveGame Manager 1.5をベースにUsbLoader GxのデザインにマッチさせたWiiのセーブデータ用ユーティリティSaveGame Manager GX r94をリリースしていました。コンパイルのワーニング出力を増やしたりlibzip/libfat/libpnguをソース内ではなくプレコンパイルしたlibogcにインクルードした他、ソースからlibisfsを削除したりと内部構造をいくつか変更したそうです。

●PSGrooveで、ダウングレードすることで一部のPS3でブルーレイが再生できなくなる問題を簡単に修正するためのユーティリティDRLtools v0.90がリリースされたことを伝えていました。

●PSX-sceneで、N4ru氏がPS3でデジタル署名したパッケージとしてのHomebrewを作成するためのライブラリーツールSynaPS3 FINALをリリースしたことを伝えていました。fail0verflowを利用するのが前提となっているためfail0verflowチームが何らかのソリューションをリリースするのを待っている状態のようです。

●PSX-sceneで、Waninkoko氏が先日リリースしたFwTool(ゲーム最新情報 2011年1月1日のニュース参照)でCoreOS(Linuxディストリビューションのひとつ)をサポートしたことを伝えていました。

●PSX-sceneで、Evilsperm氏とCyberskunk氏が市販のPS3をファームウェアローダーを利用してデバッグ機化するプロジェクトRebugのビデオを公開したことを伝えていました。

●Xbox-sceneで、Krk氏(Team 360h)がXbox 360のISOイメージファイルを直接GOD(Game On Demand)コンテナに変換するPC用ユーティリティISO2GOD v1.3.5をリリースしたことを伝えていました。Media IDをCON headerに正しく記載したことと、最新のXEXファイルをサポートするためにXexTool v6.0を同梱したことが変更点です。

●minomushiのblogで、minomushi氏がPSPのRトリガーとLトリガーボタンをを同時押しすることでPSPの電源を切ることができるプラグインmydown ver1.0をリリースしていました。

●GBAtempで、Yellow Wood Goblin氏がニンテンドーDS用Flashcart R4とクローンのR4iDSN、Acekard R.P.GのオープンソースファームウェアWood Firmwares v1.21(Wood R4 v1.21/Wood R4iDSN v1.21/Wood R.P.G. v1.21)をリリースしたことを伝えていました。マイクを使うゲームでソフトリセットをするとフリーズする問題を修正、ソフトリセットを行うと3Dエンジンが固まる不具合を修正、ROMサイズをヘッダーからではなくファイルサイズから取得するよう変更、チート用バッファを256kに増加などが変更点です。