2011年04月一覧

ゲーム最新情報 2011年4月5日のニュース

●Gamasutraで、SCEA社長のJack Tretton氏が東日本大震災の影響で部品の供給が滞り、NGP(PSP2)の生産が遅れ、発売地域によっては2011年発売に遅れが生じる恐れがあると語ったことを伝えていました。東京ゲームショウ事務局もショウの規模縮小の可能性に言及しているそうですし、個人的にある部品メーカー筋からも部品供給に影響が出ており代替品への切り替えができない場合現行PSPの製造にも影響が出る可能性があると聞いています。

●KnowYourMobileで、ソニーのHoward Stringer CEOが今夏にAndroid 3.0(Honeycomb)のタブレット端末をソニーが(ソニー・エリクソンではない)発売すると語ったことを伝えていました。元は日経新聞の記事のようですが、PlayStation Suite対応の対iPad2戦略タブレットなのかもしれません。

●JailbreakSceneで、jjolano氏がPS3のオープンソースFTPアプリケーションOpenPS3FTP v2.1.1をリリースしたことを伝えていました。最適化によるレスポンスタイムの改善やバグ修正は変更点です。

●CVGで、’Anonymous’(匿名の意味)を名乗るハッカー集団がソニーに警告を発した件(ゲーム最新情報 2011年4月4日のニュース参照)に続き、今度は‘SonyRecon’を名乗る集団がHoward Stringer CEOを含むソニーの幹部社員の指名や住所、電話番号といった個人情報を集めてインターネット上に公開していると伝えていました。正統な理由を述べて(それが正しいかどうかは別問題ですが)抗議するのは構いませんが、脅迫したり個人情報を不正に入手して公開することは犯罪になるので嫌がらせの域に達している気がします。

●Wired Kuwaitで、Mathieulh氏とKaKaRoTo氏とのツイッターのやり取りを読んで興味があったから聞いてみたら答えてくれたと言うMathieulhへの単独インタビュー記事を掲載を掲載していました。Wired KuwaitはそもそもMathieulh氏のことを知らない人のために、有名なハッカーであることなどを説明しているという、普段はPS3ハック系にはちょっと遠いモバイル情報系(iPhoneのJailbreakとか)のブログです。内容は
・Mathieulh氏ががPS3に取り組んだのは誰もなし得ていないチャレンジングな分野だから
・PS3ハックがHomebrewやLinux起動ではなくてバックアップ起動に主眼がおかれていることは残念。そのために違法コピーのためのハッキングだと疑われ、自分で購入したPS3で自作コードを実行することすらできなくなってしまっている
・最近のソニーの法的措置は、違法コピー撲滅のためというよりもライセンスを受けた企業や株主に対し、PS3をコントロールしていることを明示するためにやっているようにしか見えない
・NGPは購入するつもりだが、ハッキングできるかどうかは分からない。ただ、個人的にはハッキングは楽しいから自己満足のためにやっているだけで、結果よりも今はどんなセキュリティアーキテクチャが採用されているのかを見てみたいと思っている。

●wololo.netで、wololo氏が昨日に引き続きcoldbird氏とVirtuous Flame氏へのインタビュー記事第2部第3部を掲載していました。ごめん、翻訳してる時間ない。PROで使用しているカーネルexploitはTNの流用だと思っていましたが、そんな単純なものではなかったようです。また、6.35 PRO-CでPSPのCFW初のオープンソース化に挑むようですが、ソニーに手の内を見せることよりもPSPシーンの停滞のほうがリスクが高いと判断しての決断のようです。coldbird氏とVirtuous Flame氏は今後の活躍が期待されるハッカーですが、現時点では6.37でのカーネルexploitなどを見つけているわけではないようです。また、インタビューとは関係ないですがwololo氏は毎週日曜日になると奥様にどやされるそうです。(本文中では本人は「殺される」と言っています。1週間のうち7日殺されてる私よりはマシみたいですが、今後「殺される」可能性が増えますのでプライベートはそこそこにしてあげてください、ってここに書いてもしょうがないか)

●PSPKingで、2011年3月31日にPSPのシステムソフトウェア6.38がリリースされていたが現在では削除されてしまっていると伝えていました。内容としてはexploit対策と同じ「システムソフトウェアにおいて、動作の安定性を改善しました。」的なものとなっていたようです。googleのキャッシュには残っていますが、PSP-1000/2000/3000用のダウンロードリンクはあったもののPSP go用はなかったそうです。OFW 6.11の時も同じようなことがあり、数時間実際に存在していたこともあったようです。キャッシュに残っているということは極短時間だけダウンロードできたっぽいので実際ダウンロードできた人がいるのかもしれません。

●QJで、DacoTaco氏がWiiの起動プロセスやメモリへパッチすることができるユーティリティPriiloader 0.7をリリースしたことを伝えていました。一部Wiiでのタイトル起動の問題を修正、appsフォルダがない場合のリストの問題を修正などが変更点です。

●Drunken Codersで、しばらく音沙汰のなかった電子出版プロジェクトのMoon Books Projectを再開したと伝えていました。Homebrewゲームやアプリケーションもダウンロードできるそうですが、サーバーがまだ工事中だそうです。現在は150程度のコミックやブック、ムービー(著作権に問題がないフリーのもの)がダウンロード可能だとしています。

●PlayerAdvanceで、c_boy氏がニンテンドーDSのHomebrewゲーム、懐かしのLode Runner Origine v2.0をリリースしていました。敵の動作を変更、ゲームの一時中断データの自動バックアップ機能追加、35のボーナスステージ追加、スタートボタンで現在のステージの再スタート対応が変更点です。2年程前にもLode Runner Origine v1.2を紹介しましたが、昔からのApple信者としてはおすすめせざるを得ません。

●Xbox-sceneで、dynup氏がXBoxとXBox360のゲームバックアップイメージをDVDに焼くことができるユーティリティXboxBurner v1.0をリリースしていました。公開されたのはLinux版ですが、Windows版とMacOSX版も計画されているそうです。

●Engadgetで、マイクロソフトがXbox 360やXbox Live Arcadeのゲームを開発するためのXbox Development Kitをより効率的な開発やコストを削減するために新たに価格を下げて提供すると案内を出したことを伝えていました。RAMとHDDの増量、フラッシュストレージ内蔵も施されているそうです。


ゲーム最新情報 2011年4月4日のニュース

●ツイッターで、plum氏がPSPでMP3再生をすることができるMP3プレイヤープラグインMP3PlayerPlugin v1.4をリリースしていました。プラグイン動作を改善、メニューにスキップモードを再追加、メニューに描画モード追加、チャンネル指定によるミュートに対応が変更点です。

●/talkフォーラムで、spike_132000氏がWiiのHomebrew Browserと同様インターネット上にあるサーバーからPSPに直接Homebrewやカスタムテーマ、プラグインをダウンロード・インストールする事ができるユーティリティPSPInstaller v5をリリースしていました。OFW/CFW両対応にしてGUIを改良するなどPSP Genesis Competitionに応募すべく改良をしたバージョンです。

●/talkフォーラムで、5h4d0w氏がリカバリーメニューやPCを使わずにPSPのプラグインの有効/無効をはじめ設定テキストファイルへの追加や削除、編集などができるユーティリティSePlugins Manager v1.2b2_2をリリースしていました。

●EDGEで、’Anonymous'(匿名の意味)を名乗るハッカー集団が同胞のGeohot氏やGraf_Chokolo氏を訴えたのは許されざる行為だとする声明を発表したことを伝えていました。自らの顧客が単に情報を所有および共有することを否定し不当に苦しめ、情報を得たいとする顧客をターゲットにし続けることはプライバシーを踏みにじる行為だと主張しています。(とりさん情報ありがとね)

●exophaseで、OtherOS訴訟についてソニーは“OtherOS”訴訟自体ハッカーの共謀によるものだと主張し、裁判所に対して原告が実際にPS3でOtherOSを使っているメリットがあるのかどうかを調べるためにHDDのデータへのアクセスの許可を求めていることを伝えていました。そこまで消費者を疑う企業って…

●PS3Crunchで、graf_chokolo氏がPS3 slimのVFLASHからのgentoo Linux起動は非常に高速で、PS3本体の再起動をすることなくgentoo Linuxを再起動することも可能になったと語ったことを伝えていました。今後は初心者でも簡単にgentoo Linuxを実行できるようにするツールの開発をしていくそうです。

●PSX-sceneで、George234氏がPS3に好きなLinuxディストリビューションをインストールするためのチュートリアルを掲載していました。

●PS3-ITAで、D_Skywalk氏がHermes氏のバックアップマネージャーHManagerをベースにしたオープンソースバックアップマネージャーIris Manager 1.1をリリースしたことを伝えていました。ビックファイルのサポート、USBドライブへのゲームインストール対応への準備(まだ対応しているわけではない)などが変更点です。

●wololo.netで、wololo氏がcoldbird氏とVirtuous Flame氏にインタビューを掲載していました。生い立ちやPSPに取り組むようになったきっかけなどが語られています。PRO-Cや6.37のハッキングについても2人に聞いているようで、インタビューの第2部として今後公開されるそうです。

●PSGrooveで、TeamSOSがPS3のHomebrewをPSNでダウンロードした体験版などに偽装することでPSNでのJailbreakしたPS3であることを隠す(ステルス機能を実現する)ことができるユーティリティHomebrew Stealthing Utility v1.3.5をリリースしたことを伝えていました。

●Riptenで、Xbox LIVEのPolicy and Enforcement担当ディレクターStephen Toulouse氏が所有する個人のブログとXbox Liveアカウントがハックされたことを伝えていました。ハッカーはLIVEアカウントをハックした状況をYouTubeで公開しています。
httpv://www.youtube.com/watch?v=ryfZv_qq7Uk


ゲーム最新情報 2011年4月3日のニュース

●/talkフォーラムで、codestation氏がPSPのゲームを止めることなく、ゲームごとにフォルダ分けしてBMPフォーマットでスクリーンショットを♪ボタンで撮ることができるプラグインPRXshot v0.2.3をリリースしていました。eLoader(1.50 eboot loader)のサポートを追加、XMBでフォルダを削除してしまった場合の再作成に対応などが変更点です。
[追記]
PRXshot v0.2.4がリリースされています。設定を検出できないバグを修正、PSP goの内蔵メモリからHomebrewを検出できないバグを修正したことが変更点です。

●PSX-sceneで、Dean氏がゲームやAVCHDのファイルマネージャー機能を持ちFTP機能や AVCHD 、ブルーレイ再生機能をも統合したマルチ管理ツールmultiMAN v1.16.13をリリースしていました。更新履歴が1.16.12と1.16.13が一緒になっているので1.16.13は1.16.12のリリース直後に修正版として公開されたようです。options.iniに新オプション追加、Dean氏の”ebootFIX”サポート、リスト表示される最大ゲーム数を2048に設定、[START]+[SELECT]でmultiMANリスタート機能追加などが変更点です。

●JailbreakSceneで、Becus25氏がKakaroto氏のTar_FixユーティリティをPS3の3.56以上に対応させたTar_Fix utility for 3.56+をリリースしたことを伝えていました。

●PS3-Hacksで、jjolano氏がPS3のオープンソースFTPアプリケーションOpenPS3FTP v2.1をリリースしたことを伝えていました。コードの最適化、キャッシュ改良によるレスポンスの向上、ファイル転送コードの書き直し、ftpコマンドの追加などが変更点です。

●DS-Sceneフォーラムで、crediar氏がニンテンドー3DSのセーブデータを復号/暗号化するためのユーティリティ3DSaveTool v0.1をリリースしたことを伝えていました。3DSのゲームはDS/DSi同様カードリッジ内にセーブデータが保存されていますが、暗号化スキームがシンプルだったため、その仕組みは不明なもののゲームごとに異なる512バイトのXOR keyを割り出しセーブデータを復号/暗号化できるようにしたそうです。NDS Backup Adapterのような3DSカードリッジからセーブデータを抜き出したり書き戻したりできるツールがあれば(今はない)、3DSハックが進みそうです。

3DSaveTool

●Google Codeで、emu_kidid氏がSD GeckoやIDE-EXIからゲームキューブのバックアップを起動させることができるオープンソースユーティリティSwiss 0.1 r39をリリースしていました。操作体系の変更や.QCHフォーマットのチートファイルのブラウザからの読み込みに対応などが変更点です。

●Xbox-sceneで、ある開発者グループがHomebrew可能なXbox 360で使える各種コーデックライブラリを開発中であることを伝えていました。現在動作しているのはmpeg1のみですが、ffplayやffmpeg、libxvidcoreといったライブラリもSDL(Simple DirectMedia Layer:グラフィックやサウンド等のAPIを提供するライブラリ)に問題はあるものの移植自体は完了しているそうです。gitやGoogle Codeでソースコードが公開される予定なのでオープンソースとして自由に利用できるとしています。