DSでHomebrewを実行するマジコンは進化の道を間違えた 第1部

「マジコン」は、海外ではFlash CartやLinkerと呼ばれています。マジコンは「マジックコンピューター」の略で、不正にコピーしたゲームを遊ぶための機器の総称といわれています。マジコンという語感自体が違法な香りを放っているわけです。
このブログでも何度かFlashCartと呼び方を変えようかと何度も検討しましたが、あまりに一般化しすぎているので今でもあえてマジコン、と呼んでいます。翻訳もわざとマジコンに置き換えています。

本当はマジコンと呼びたくないFlash Cartの今とこれからについて考えてみました。長文のため3部作に分割してお伝えします。
DSでHomebrewを実行するマジコンは進化の道を間違えた 第1部
DSでHomebrewを実行するマジコンは進化の道を間違えた 第2部
DSでHomebrewを実行するマジコンは進化の道を間違えた 第3部

1: 法律を守る事を是とする日本
ある日新聞を読んでいて、世界のジョークを取り上げたコラムを見つけました。
内容は、今国会で議論は熱いが民主を選んだ選挙民はそんな国会議論より先にマニフェスト実現に向けての方策を模索してほしいと思って白い目で見ている小沢検察問題にからめての法律で禁止されていることに関する考察ネタなのですが、面白いので他の国の国民性を表すジョークを調べてみるとこんな感じに表現されているようです。

アメリカでは法律で禁止されていること以外はすべて許される。
ドイツでは法律で禁止されていることはすべて禁止される。
イタリアでは法律で禁止されていることも時に許される。
ロシアでは法律で許されていることも時に禁止される。
英国では禁止も許されていることも書かれていない。
フランスでは法律で禁止されていてもすべてが許される。
中国では法律で禁止されていてもすべてが許される。
日本では法律で禁止されていることはすべて禁止される。

日本人は法律を厳格なものとして律儀に守ろうとする国民性を良く表しています。ドイツと共通しているのはその国民性が自動車産業の世界2大勢力として君臨している現在の資本主義社会での成功の秘訣であったのでしょう。反対にアメリカのビッグスリーが破綻に追い込まれたり規模縮小を余儀なくされている事実がそれを物語っています。

ではその日本で、ある日法律で禁止(判例として成立)されたものはどうなるでしょう。

2: マジコン裁判後のマジコンの今
任天堂などが、R4をはじめとする「マジコン」は不正に流通するコピーゲームを起動するためのものだとして、マジコンを販売する複数の業者に対して不正競争防止法に基づき差止を求め提訴した裁判で東京地裁がマジコン販売差し止め命令を下したことは記憶に新しいところです。

結果としてその判決を機に、日本ではマジコンの販売が表舞台から消え去りました。ただ、消え去っただけで消滅はしていないようです。販売業者も手を替え品を替え、甘い汁を吸えるだけ吸おうと、マジコンをメモリーカードと呼んでみたり販売拠点を東京地裁の判決の法的拘束力の及ばない海外へ移したりと、法の目をかいくぐる奇策での生き残りを模索しているようです。

任天堂の市場は日本だけではありません。当然世界の主要市場で同様の提訴をしていたようです。海外だから問題ないと言えなくなる日は遠くないだろうということは当然容易に予測できました。

円高基調のさなか、一般個人が何をすれば得するかと言えば強い円を最大限活用する海外通販です。まもすけが良く利用するのはDealExtremeですが、ここのところずっとマジコンが販売されていません。かつてはトップページに並べてある売れ筋商品はマジコンが大多数を占めていました。今はそれが見る影もありません。

全くないかと言えばそんなことはなく、DSi非対応のEZ Falsh系やN-CARD系が若干数カートに入れられる状態です。実際に在庫があるのかどうかは不明ですがいずれにせよDeal Extremeはマジコン販売から手を引くようです。    
Deal Extremeのフォーラムには「どうしてマジコンないの?」という質問が飛び交っていましたが、Deal ExtremeDXスタッフのBulkhead氏は次のように答えていました。
【情報源:Deal Extremeフォーラム


Bulkhead @DX Staff Tuesday, December 15, 2009 9:13 PM
Bulkhead :DXスタッフ 2009年12月15日(火) 午後9:13
Hi guys, yes, we just removed these cards due to DMCA’s complains. Hope we can find a solution soon.
皆さんへ DMCA(Digital Millennium Copyright Act:デジタルミレニアム著作権法)に基づく訴えにより、マジコン類の取り扱いを中止しました。今後に関しましては検討します。

BTW. If a product is just ‘out of stock’, it will be kept on this site, we won’t remove it.
ただし、製品が’品切れ’となっていて、Deal Extremeで販売ページが存在しているのであれば、その製品は取り扱い中止ではありません。


中国にあるらしい通信販売業者マジカル澳門(マカオ)の通販トップページでは次のように書かれていました。個人的にマジコンしか販売していない店舗は全く信用していませんし、個人情報入力ページのプロトコルは
https:ではなくhttp:
となっていますので一般的な信頼度も低く、個人でオークション販売していたのを店舗形式に変えてサイトをオープンさせた状態と変わりません。オススメしかねますのであえてリンクは掲載しません。ご存じない方はご自分で検索してください。


ニッポンのいろいろなマジコン業者を訴え
高額な賠償金と共に個人情報を要求してきた!
二月で大型マジコン裁判の開催が決定か!?


その真偽の程は定かではありませんが、任天堂の正々堂々と法的手段に訴えたマジコン駆逐運動は目に見える効果を与えています。Homebrew支持のユーザーからすれば苦虫をかみつぶす気持ちでしょうが、ナイフを使った通り魔事件で今まで所持を許可されていた刃物がその事件を機に銃刀法改正により所持が禁止された過去の事例からも分かる通り、正しい使い方をすれば問題ない刃物も一網打尽に法律で所持を禁じてしまうような方法は日本の国民性が故であり変えることは非常に困難です。

以下へ続きます。
DSでHomebrewを実行するマジコンは進化の道を間違えた 第2部
DSでHomebrewを実行するマジコンは進化の道を間違えた 第3部


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