グローバルな商標ポートフォリオを管理しているWIPO IP Portalで、SIEが取得していたPSVR2のものと思われるVRコントローラーの特許が公開されていました。
SIEは今年2月23日に次世代PlayStation VRを正式発表し、3月18日にVRコントローラーを発表しました。今回の特許はそのVRコントローラーについてです。
特許の名称は「入力デバイス」で公表日は2021年12月2日。ただし出願日時は2021年2月26日ですので、次世代PlayStation VRを正式発表後でVRコントローラー正式発表前と言うことになります。PlayStation VRを正式発表の際はVRコントローラーにはDualsenseの主要な機能が組み込まれることだけしか公表されませんでした。その後のVRコントローラー発表で外観等が発表されています。
VRコントローラーではアダプティブトリガーやハプティックフィードバックを採用するだけでなく、VRコントローラー独自の機能として触れるだけで指を認識するフィンガータッチ機能、VRヘッドセットがVRコントローラーをトラッキングする機能が実装されることは以前から公表されていました。オーブ型アーチ表面に点在するトラッキング機構がVRヘッドセットがVRコントローラーをトラッキングします。
今回の特許はトラッキング機構に関するもので、「入力デバイスに発光部を設け、カメラによって発光部を検知することによって、入力デバイスの位置や姿勢をトラッキングする技術」となっています。
特許の内容を要約すると、「PlayStation Eyeのようなテレビに取り付けられているカメラによって入力デバイスの位置や姿勢は算出できるが、ユーザの手や腕によって発光部が隠れてしまうことがあるのでカメラをヘッドマウントディスプレイに搭載する」というものです。
新しい事実が公表されたわけではなく、どうやら以前から公表されていた「VRヘッドセットがVRコントローラーをトラッキングする機能」に関する特許のようです。だた、最終製品版とは異なる可能性ももちろんありますがコントローラーのデザイン(ボタンの詳細配置などを含む)が明らかになったという意味では興味深い特許となっています。