Gamesradarで、ソニーの次世代ゲーム機PlayStation 5の発表イベントが6月4日に計画されていると伝えていました。
6月と言えば中止になったE3の期間ですので「計画されている」と言われると非常に信憑性が高そうに感じてしまいますが、ソニーの公式発表ではない噂話レベルです。
Gamesradarでは、海外のゲーム関連の掲示板Reseteraで先月のNintendo Directの実施日を正確にリークした人物でゲームジャーナリストだというJeffrey Grubb氏が「現時点では6月4日に予定されていると書き込んだ」ことをその根拠としています。
Reseteraを見てみましたが、「現時点では6月4日に予定されている」と一言書かれているだけです。なぜそれだけを根拠にGamesradarが6月4日と報じてしまうのか、調べてみました。
前回のNintendo Directの日付を事前に言い当てた話というのは3月11日にVentureBeatが、「早ければ来週」と報じた話しかないはずですが、よく見たらそのVentureBeatの記事を書いているのがJeffrey Grubb氏でした。何のことはない、Jeffrey Grubb氏はVentureBeatのライターさんで、ゲームジャーナリストというのはそういうことです。
Jeffrey Grubb氏は情報ルートを持っているから、彼の発言はライターという立場もあり正しいはずだ、というあたりがPS5の6月4日発表説の根拠です。
ただし、彼が言っているのは「計画」であって、新型コロナウイルスの感染拡大状況によってはこれも計画変更を迫られる可能性は十分にあります。
PlayStation 5の年末商戦期での発売計画はコロナの影響を受けておらず予定通りだと言われていますが、発売するのであればそれまでに予定通りに広報計画を実施することも必要になります。しかしE3が中止となったようにイベント系の計画はことごとく軌道修正を迫られています。ソニーの広報計画も軌道修正を余儀なくされる可能性は排除できません。
最終手段として大々的なデジタルイベントによる発表会などを行わずPlayStation Blogで文字だけ発表という選択肢としてあり得るかもしれませんが、PlayStationのモデルチェンジは今後長期間にわたるSIEの経営計画の柱となるイベントですのでそれなりの形を整えて市場に訴えてくるはずです。本当に6月4日にイベントが開催されるかどうか、楽しみにしています。