PS4のDualShock 4をTelloのリモコンに PS4 DualShock controller + Tello by Cicidi

PSXHAXで、Cicidi氏がドローンメーカーのDJIで販売されている小型ホビードローンTelloでPS4のコントローラーであるDualShock 4を操作に使うデモ動画を公開していました。

Tello

DJIのTello(テロー)は重量が200g未満のため航空法で規制されないホビードローン(トイドローンとも言います)として扱われ、ホビードローンの中でも群を抜く飛行性能の安定性の高さから最も人気が高いモデルです。

DJIはドローンの世界ではGPSや各種センサーを使い安定したフライトを実現できるアルゴリズムを持つことからナンバーワンメーカーとなっている中国のメーカーです。

TelloはDJIが公式サイトで販売していることから一般的にはDJIのTelloと呼ばれたりしていますが、実際にはRYZE Tech社製でDJIはあくまでも単なる技術協力(そのためTelloにはPower by DJIと表記されている)です。

TelloはAndroid/iOSのスマートフォンアプリのタッチパネルで操作できるように作られていますが、ハードウェアコントローラーを使いたいユーザー向けにBluetooth接続のゲーム機コントローラーが使えるように設計されています。

Bluetooth接続のゲーム機コントローラーなら何でもいいのかというと残念ながらそうではなく、アプリを介して操作することから公式にサポートされているコントローラーは実は1種類しかありません。

Telloが唯一サポートしているハードウェアコントローラーはGameSirのT1dのみです。

My Tello
※写真は愛機のTello。手前のコントローラーがGameSirのT1d。スマートフォンを取り付けできるようになっているのが特徴。

手持ちのDualshock 3やDualshock 4が使えたらありがたかったのですが、そうではなかったので私はやむなくT1dを購入しました。価格は4000円弱だったのでDualshock 4よりは安いです。試しにiOSのTelloアプリからDualShock 4の接続を試みたのですがそもそもiOSでは認識しなかった(今秋のiOS13から対応予定。下記ツイート参照)のでなんともなりませんでした。

Cicidi氏はTelloをDualshock 4で操作できるようにするための開発をしており、とりあえず操作できるようになったよというデモ動画を公開しました。

Telloをダイレクトにコントローラーで操作する仕組みではないため、今回はスマートフォンアプリの代わりにMacを使っています。

MacにDualshock 4をUSBで接続し(Bluetooth接続ではライブラリがコネクションを有効にできなかったようで、やむなくの有線接続のようです)、Telloを飛ばしています。もともとTelloは内蔵しているカメラの映像をスマートフォンアプリへ飛ばしてアプリ上で表示させる仕様ですが、デモでは代わりにMacで受信映像を表示させています。TelloとMacはWi-Fiで接続されています。

操作は
L1 -> 着陸
R1 -> 離陸

L2 -> 下降
R2 -> 上昇

[左スティック]
UP -> 前
DOWN -> 後
LEFT -> 左
RIGHT -> 右

[左スティック]
LEFT -> 時計回り
RIGHT -> 反時計回り

となっており、モード1でもモード2でもなく、あえて言うならモード2ベースの上昇下降だけ別割り付けという感じです。

ソースコードは
https://github.com/cicidi/tello
で公開されています。

Cicdi氏は今後MacではなくRaspberry piを使う計画を立てていますが、屋外でTelloを飛ばそうと思うとスマートフォンアプリに統合しないと使い勝手が悪いので、そっちの方向へ行ってもらいたいですね。ただスマートフォン固定ホルダーが必要になるので価格も安いGameSirのT1dで十分といえば十分だったりします。(コントローラーに電源スイッチもあるし)

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