マックでハック Fusée Gelée Launcher for macOS by 岡崎ザ・オタク

2018/5/5 2018/5/6 Switch Hack 1

GBATempで、OkazakiTheOtaku氏がfusee-launcherのmacOS版Fusée Gelée Launcher for MacOSをリリースしていました。

Fusée Geléeのハックは基本的にはLinuxベースで進んでいますが、大多数のユーザーはWindowsですのでその２つのOSはどんな時でもあまり困りません。ただしmacOSだけはユーザーの数に比例して情報が少ないのが現実です。

私もそんな少ないユーザーの中の一人ですが、探せばなんとかなるものでOkazakiTheOtaku氏がmacOS向けチュートリアルからFusée Gelée Launcherまで用意してくれましたので、日本語でまとめておきます。

Fusée Gelée Launcher for MacOSはReSwitchedチームのfusee-launcherをmacOSで使うためのものです。ペイロードは含まれていませんので各自使いたいペイロードをダウンロードして、のちに説明しますがPayloadsディレクトリにコピーしておく必要があります。

必要なものは以下です。
・Python 3
・libusb
・pyusb

1. macOS 用パッケージマネージャーHomebrewをhttps://brew.shからダウンロードする
2. Python Releases for Mac OS XからPython 3(現時点での最新版はPython 3.6.5)をダウンロードしてインストールする。デフォルトで入っているのはPython 2なので、新たにインストール必要。
3. libusbをインストールする。ターミナルで以下のコマンドを入力する。
brew install python libusb
4. pyusbをインストールする。ターミナルで以下のコマンドを入力する。
python3 -mpip install pyusb

Xcodeは必要ありません。

使い方

1. https://github.com/SuperOkazaki/fusee-launcherにブラウザでアクセスする
2. “Clone or download”と表示されている緑色のボタンをクリックする
3. “Open in Desktop”と”Download ZIP”が表示されるので”Download ZIP”をクリックする
4. fusee-launcher-master.zipをダウンロードして保存し、解凍する
5. 解凍してできたフォルダ内にpayloadsフォルダを新規に作成し、Fuséeのペイロードをコピーする
6. SwitchをRCMモードで起動する(起動時にボリューム+ボタンと電源ボタンとHOMEボタンの同時押し)。HOMEボタンはSwitchX PROのようにJoy-Con(右)コネクターの短絡が必要(ここ参照)
7. RCMモードに入ったらSwitchをMacのUSBポートに接続する(ハブを使うとうまくいかないことがあるので注意)
8. ダウンロードしたfusee-launcher-masterフォルダにあるmacOS launch.commandファイルをダブルクリックして起動(またはターミナルから起動)する。画面に”Available Payloads:”として有効なペイロードがリスト表示されるので、使うペイロードのファイル名を.binの拡張子を含めて入力する

注意点ですが、下記のコマンドファイル
macOS Atmosphere Boot.command
macOS FuseDump Boot.command
は
atmosphere.bin(GitHuibで配布されてるのかと思ったらそうではないようです)とfusedump.binをそれぞれ決め打ちしていますのでご注意ください。自分でペイロード用意してPayloadsフォルダに放り込んでおけばmacOS launch.command起動でリスト表示(実際にはlsコマンド叩いているだけ)されますのでその方がわかりやすいかと思います。

[追記]
macOS High Sierra(MacBookPro MD101J/A)で試してみました。
ペイロードはfusedump.binです。