PSPGENで、PSPのCFWのこれまでとこれからの展望に関する記事を掲載していました。【情報源:PSPGEN】
長文につき翻訳のみでお伝えします。
ファームウェア6.20:内に秘めたる機能
OFW6.20には隠された機能があり、ソニーはアングラな世界からファームウェアを守ろうとしています。
今回はこのニュースを英語でお伝えしますが、英語が母国語ではないのでセンテンスや文法が間違っていても流して下さい。
ソニーがアングラなハッキングの世界に理解を示していないのは明らかですしその存在に対決姿勢を示しているのも事実です。この5年間の間見えない戦争が行われ続け、さらにここ最近は日本の巨大企業の戦略変更で勝利を得ている形です。
当初は新ファームウェアをリリースしていくことでハッカーとソニーのイタチごっこが繰り返されてきました。新ファームウェアが出るごとにexploit対策が行われ、ユーザーがアングラな世界に入れないようにしてきたのです。これが過去に多くのファームウェアがリリースされてきた理由です。
「1.50の時代は良き時代でした」
その方法は一般的には成功したとはいえませんでした。特にパンドラバッテリーがリリースされた後はPSP-1000とPSP-2000のv1/v2でflash書き換えが容易にできるようになってしまったからです。
この素晴らしいアングラツール登場後、ソニーはPSP-2000v3でPSPの内部構造を変更し始めました。そしてPSP-3000ではバッテリーを”パンドラ化”とflash書き換えによるカスタムファームウェア化ができないマザーボードを採用してきました。
これが効果的だった最初の打撃でした。しかしDavee氏がこれを打破し、そしてそれがきっかけとなりPSP-3000で動作する5.03GEN for HENへとつながったのです(その前にリリースこそなかったもののMirium氏の5.02HENがありました)。GENチームと、特にGENyUS氏がPSP-3000オーナーへと福音をもたらし扉をひらいてくれたことは特筆に値します。ただ残念なことにその扉を開いたexploitは5.03までのファームウェアがインストールされているPSPでしか利用できません。
ここ最近はゲームを発売する側がアングラ界と対決姿勢を示しており、カスタムファームウェアがインストールされたPSPでゲームが起動できないように仕組んできています。カスタムファームウェアをインストールしていると購入したUMDまで起動できないとなるとますます対峙したくなるのがユーザーというもので、ハッカーたちはこぞってパッチを作成したり、非合法な話になりますがインターネット上でプロテクトを解除したバージョン(鉄拳6など)を流通させたりとしてきました。そのために購入したゲームをプレイするために違法ダウンロードに手を出さざるを得なかったりしていました。(まもすけ注:いや、それはダメだろ常識的に考えて。あほかっちゅうの。自分で吸い出してパッチしなさい。)
Yoshihiro氏がGENチームに復帰してこうした状況を嘆き、最新のゲームをわざわざ吸い出してコピーを取ったゲームにパッチを当てるなどという面倒なことをしなくても良いようにCFW5.50GEN-D3やCFW5.03GEN-CをはじめとしたカスタムファームウェアGENシリーズのアップデートに取り組みました。Yoshihiro氏がGENyUS氏の5.50GENに安心を与えてくれたことは理解しておく必要があります。この2つのカスタムファームウェアをリリースした日にはのべ26万人の方がこのサイトを訪れ、その前後も合わせるとのべ50万人の方が訪問したのです。この場を借りて御礼申し上げます。
最近、ソニーは今までとはまた別の、より慎重ながらより効果的な方法でアングラなハッカー界に対決姿勢を示してきています。今ここでは述べませんが状況を説明する時期には来ています。
最初ソニーはおそらくファームウェアに解析が面倒なセキュリティチェックを用意したようです。その証拠に公開・非公開の事実にかかわらず既知のexploitが封じ込まれていました。驚くべきことにソニーが6.00以降のファームウェアで取ってきた手段が驚くほど想像以上に徹底的で大規模だったのです。一番驚いたのは2.00のころからあって秘密にしてきた非公開のexploitまでブロックしてきたことです。ここのところソニーはまるで”慌てて”対策してきているようには見えませんが、実は裏でかなり対策をしてきているのです。
この大規模対策話は真実ですが、それでも可能性はあります。もしexploitが発見されてHENが有効な5.03までダウングレードできたとしたら…ソニーでもブロックできない可能性もあります。この先6.20以下のファームウェアが入らない新型基板(過去の1.50のときと同じ状況)が登場した場合はまた状況が変わってしまいますが、PSP-3000とPSP-2000v3オーナーにはexploitが見つかりダウングレードができる可能性が現段階では残っています。
既にCFW 5.50GEN-DをCFW 6.XXGENにアップデートしない理由については過去に述べました(ゲーム最新情報 2009年11月28日のニュース参照)。ファームウェア6.XXでその構造は劇的に変わり、更に複雑になりました。6.XXのカスタムファームウェアを動作させるには非常に時間がかかります。もしCFW 6.20GENをリリースする時には、その構造の変化に対しどのように対応したのをユーザーの皆さんに明らかにできるでしょう。そして先のニュースで説明した通り現存のアプリケーション全て、場合によっては大半で済むかも知れませんが、ほぼ作り直しを全ての開発者の方にお願いすることになるでしょう。
ただ、6.XXGEN、それは可能なことです。もうしばらくお待ちください。
CFW 6.XXGENの開発は進んでいると判断して良いと思います。
ただ、リリースしたとしても全てのHomebrewは作り直しを余儀なくされそうです。当初は最新のゲームが起動するだけがメリットで、当然例えば6.20GENがインストールされたPSPが1台しかないユーザーにとってはファイラーをはじめとするユーティリティすら使用できないのでメリットが限定的になる可能性はあります。
しかしこれは以前1.50ベースのファームウェアから変わった時に経験した、一度は通った道です。さらには今当時のことを考えると通っておいてよかった道であるともいえます。
今後のソニーの対応如何によっては不確定要素もありますが(新基板登場など)、いつまでもChickHENに頼っているわけにもいかないですし、PSP goをハックするという目的もありますので進展を待ちたいところです。