2009年12月一覧

NEWスーパーマリオブラザーズWii + Modchip = MODチップの終焉?

オーストラリアの販売店OzModChips.comが、MODチップ対策が施されたWiiのNew スーパーマリオブラザーズ WiiをMODチップで起動させる方法を記したWikiページを公開していました。【情報源:OzModChipsFAQ

文字数制限のため翻訳のみでお伝えします。


NEWスーパーマリオブラザーズWiiをModchipで動作させるには


任天堂はNew スーパーマリオブラザーズ Wiiに新型プロテクトを施してきました。

取り付け方法がケーブルに繋ぐだけのタイプのMODチップ(Drivekey, WasabiDx, Flatmod)の場合、全くゲームが起動しません(ゲーム自体は画面に表示されるものの選択した時点でメニューに戻ってしまいます)。D2ProやWiiKeyに代表される昔ながらのチップへ直接ハンダなどで直接取り付けるMODチップの場合はちゃんと起動しておよそ5分程度はゲームが動作しますが、その後ディスク読み込みエラーを出してしまいます。

オリジナルのゲームディスクであれば正常に動作しますが、オリジナルディスクは新品コンディションのまま保管したいためゲームのバックアップディスクを作りたいという要望は当然あるでしょう。

まず最初に、本ガイドはゲームの通常では触れられない部分に関する話になります。署名がディスクに存在し圧縮で400mbになる場合、ファームウェア3.3までのWiiにしか存在しないTruncha bugがないと動作しません。

MODチップの修正について


現時点ではFladmodやDrivekeyといったケーブルに繋ぐだけのタイプのMODチップはプロテクトに対応した新型チップをリリースしています。(Actelのチップに新ソフトウェアを搭載し、NEWスーパーマリオブラザーズWiiのハードコードをチップに載せています)

FlatmiiもPCからISOを読み込むことで問題を解決してきました。
* Flatmiiの修正は修正版アプリケーションのアーカイブをご覧ください。

DrivekeyもJTAG経由でのアップデートを近く発表するでしょう(12月末か1月頭頃)。これにはDrivekeyのチップにPCからデータを焼き込むためのProgrammerが必要になります。

その他のチップに関しては現時点では修正の話がありません。バックアップを起動させたい場合にはWiiにソフトウェアをインストールして、そのソフトウェア経由でゲームを起動するしか方法がありません。

なぜゲームはMODチップで動作しないのか


市販のディスクには”BCA”と呼ばれる部分があります。これはBurst Cutting Areaと呼ばれるもので、著作権保護のために固有情報を記録しているバーコード状のパターンです。情報ビットとしては非常に小さいため、それに対応する書き込みができるものがないとディスクの正確な場所に情報を焼き込むことは不可能です。現在のゲームをリッピングする方法ではその情報は欠落してしまいます。どのような情報なのかを以下に示します。


000000h241110000 0000055000560000 0000000000000000 0000000000000000
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New スーパーマリオブラザーズ Wiiはそのデータを5分おき程度の定期的にチェックをしています。そのためゲームは5分経過すると止まってしまいディスクエラーを出します。今後リリースされる新ゲームもバックアップディスクを作成すると同じことが起こるでしょう(データはゲームごとに異なります)。
JTAGでアップデート可能なMODチップはディスク上の本来の位置とは異なる場所にあるBCAデータを擬似的にWiiに読み込ませるトリックを使っています。アプリケーションはこのBCAデータをディスクの一番最後の部分に付加しています(新たにBCAデータに対応したリッピングソフトウェアが登場すれば正しい場所にデータが配置できるでしょう)。

残念ながらJTAG経由でアップグレードできないMODチップで動作させる方法を見つけるのは非常に困難、ないしはほぼ不可能といえるでしょう。MODチップはドライブのレーザーに対して、通常利用するシークエリアとは異なるエリアをシークさせなければならず、さらにDVD自体をアップデートしたとしてもそれが可能になるというものでもありません。

ソフトウェアによる修正


この方法はケーブルに繋ぐだけのタイプのMODチップには適用できません。

SoftModにはあまり興味がありませんでしたが、実は次の2ステップで非常に簡単に実行できます。

1. HomeBrew Channelをインストールし、SDカードからアプリケーションを起動する。
2. HomeBrew Channelをインストールし、cIOSファイルを変更する。

今回は1番目の説明のみいたします。HomeBrew ChannelはアプリケーションをSDカードから安全に実行するための入り口です。果敢にcIOSのインストールに挑んでも構いませんが、400オーストラリアドルもする高額ゲーム機がWiiのシステムアップデートでbrickしてしまう危険性があります。

ファームウェアバージョン4.2用と4.1以下用の2つのバージョンがあります。

* Download 4.2 version
* Download 4.1 version

アーカイブをSDカード上に解凍し(SDカードの容量の種類は問いません)、以下のように配置してください。(codesという名前のフォルダも必要です)

重要事項 – ゲームのNTSCバージョンをプレイする場合にはこちらの http://www.mediafire.com/?3tzhgyyjez5 をダウンロードし、”codes”フォルダの中身をRARファイル(NSMB Wii Cheats.rar)の中にある”NTSC”フォルダの中のファイルと入れ替えてください。単にNTSCのゲームにチートコードが異なるだけです。

HBCinstall

最初のステップだけはファームウェア4.2と4.1以下で異なります。

ファームウェア4.2の場合


1. Wiiメニューの左下にあるSDカードアイコンをクリックします。
2. WiiにLoad boot.dol/elfを読み込みますか?と聞かれます。フリーズすることもあります。
3. はい、を押してください!

ファームウェア4.1以下の場合


1. Wiiメニューの左下にあるWiiボタンをクリックします。
2. “データ管理”をクリックします。
3. “チャンネル”をクリックします。
4. 上にある”SDカード”タブをクリックします。
5. WiiにLoad boot.dol/elfを読み込みますか?と聞かれます。フリーズすることもあります。
6. はい、を押してください!

1. Wiiに”if you paid for the software you have been scammed,云々”とメッセージが表示されます。Wiiリモコンで”1″ボタンを押してください。
2. ポップアップで画面でインストールできるできないだのと表示しますが気にしないで”A”ボタンを押してください。
3. 次のページには選択オプションが5つあります。必要なのは一番最初にあるのでスクロールして最初のオプションである”Install the Homebrew Channel(Homebrew Channelをインストール)”を選び”A”を押します。
4. 次のメッセージは”intsall the homebrew channel now?(Homebrew Channelをインストールしますか?)“ですのでもちろん はい を押してください。
5. およそ2秒でHomebrew Channelがインストールされます。
6. continue(続ける)を押した後exit(終了)してください。

HBC (Homebrew channel)がこれでインストールされ、Gecko OSがWiiで使えるようになります。

ここでWiiを再起動したら次のステップを実行します。

1. “NEWスーパーマリオブラザーズWii”のディスクをドライブに挿入します。
2. Homebrew Channelを起動します。
3. Gecko OSを起動します。
4. 最初にある”Launch Game(ゲームを起動する)”をクリックします。
5. Geckoプログラムが起動しWiiディスクが回転しますので、”NEWスーパーマリオブラザーズWii”のゲームを起動させるためのチートコードを適用します。

チートコードは”NEWスーパーマリオブラザーズWii”のディスクに限ってですがBCAデータのディスクチェックプロセスを停止させます。このチートコードは先述のNTSCバージョンのチートコードをダウンロードしてcodesフォルダに配置しない限り”NEWスーパーマリオブラザーズWii”のPALバージョンでしか動作しません。


GeckoOSのチート機能を使って対策チートを適用すれば起動する、ということです。
OzModChipsはMODチップの販売店ですから、悪く言えば自社利益を追求するためにこのWikiを公開したともとれますが、ここからいろんな情報が読み取れます。

まず、BCAデータが固有の情報であるが故にオールマイティな対応策が存在しないかもしれないこと。
バックアップディスクの作成は現存する仕組みではBCAデータまで焼き込めないのでMODチップのみのようなハードウェア改造だけでバックアップディスクを起動できるハッキングは終焉を迎えたかもしれないこと。

少なくとも今回のGeckoOSを利用するのも同じですが、ソフトウェアMODの手を借りないとWiiはハックできない時代に突入してしまったのかもしれません。こうなるとSOFTMODが優勢です。



200万アクセス ありがとうございます〜楽天ブログを考える

本日カウンターが200万アクセスを超えました。
100万アクセスがおよそ5ヶ月ちょい前(2009年6月28日のニュース参照)ですが、あれから半年あまりで次のキリ番を迎えることが出来ました。
のべ200万人の方がこのブログを見に来てくれたことになります。
お越し頂いた皆様にこの場を借りて御礼申し上げます。

楽天ブログには、「前日のアクセス数」というコーナーが中にあって、アクセス数が多いブログTOP50のリストが掲載されます。

例えばジャンルごとのアクセス数、このブログの場合は趣味・ゲームジャンル。
趣味・ゲームジャンルのブログ一覧
  大人のためのゲーム講座はだいたいTOPなことが多い
楽天ブログ全体でのアクセス数ランキングもあります。
全てのジャンルのブログ一覧
  大人のためのゲーム講座はだいたい20位〜30位なことが多い

ブログランキングのように能動的ランキングではなく、とにかく訪問者が多いブログを表示してくれます。
ブログを更新していくのはかなり大変な作業ですが、このランキングシステムがとにかくブログ更新のモチベーションを維持させてくれているのです。

全てのジャンルのブログ一覧にいつも掲載されているということは、楽天ブログの中で常にTOP50にいるということになります。上位を見ればタレントさんなどの有名人公式ブログなどが多く、そんな中に混じってこのブログが並んでいること自体結構凄いことだと思います。
もちろん他の有名ブログのように1日何万ものアクセスなどとはほど遠い状態ですが、まもすけのつまらない(と思っていた)人生がこのブログのおかげで激変しました。ホント、ブログ始めてみてよかったなと思います。

上位サイトに中には有名人ブログでもないし全然記事更新していないのにアクセス数だけもの凄くあるような、おそらくトラフィックエクスチェンジを使っているのであろうブログもかなりあります。これは楽天ブログのアクセス数ランキングが表示されるからこそ、つまり楽天ブログではブログの内容よりもアクセス数が多いことに付加価値を見いだす人が多い証拠だと思うのです。そんな中、内容で勝負してアクセス数TOPリストに名を連ねていることがちょっとだけ嬉しいのです。

楽天ブログは言うこと聞かない制限ありありのナンバーワンブログだと思います。特等席に限って勝手に広告入るし勝手に楽天名義のgoogleアドセンス入るし、タグもユーザーが使いたい物に限って禁止されているしで、商品並べるアフィリエイトしたいユーザーや、ユーザー同士のコミュニケーションをメインにしたいユーザー以外には不満が多いブログシステムです。

そんな中でも、前述のアクセス数ランキングをはじめ、結構ユーザーフレンドリーなインターフェースが気に入っていたりします。SEO的にはどうも不利っぽい楽天ブログですが、この使いやすさは手放したくないと思っています。

一体何書いてるの?と思いますよね。この記事の内容。

ちょっと思う所あって、今新たな取り組みを始めています。

内容に関しては途中で挫折する可能性があるので書けませんが、自分の中のブログの可能性をもっと追いかけてみたいなぁとちょっと考えています。

とりあえず、次は300万アクセスを目指します。

追伸:最近リアルで忙しく、本来メインのはずの翻訳記事が書けなくてごめんなさい。


ゲーム最新情報 2009年12月7日のニュース

●examinerで、Xbox360のゲーム「Call of Duty:Modern Warefare 2」に存在する”javelin missile exploit”(Javelinロケットを使い自分の周囲広範囲にいる的を殺してしまうexploit)をオンライン対戦で使ったユーザーに対して、Xbox LiveオンラインサービスPolicy and EnforcementディレクターStephen Toulouse氏がTwitter1日から数週間の間Xbox LiveからBANするが、場合によっては恒久的にBANする対応をとると語ったことを伝えていました。改造ユーザー含めてとにかくマイクロソフト的基準でに”フェア”なユーザー以外はオンラインから排除する方針のようです。

●WiiBREWで、Wiiのシステムメニューより前に起動するPreloaderの改造版Priiloader v0.2がリリースされたことを伝えていました。USBGecko利用時やdol/elfファイル読み込み時のバグ修正や、bootチェック、SDカードがないときのUSBサポート復活などの機能追加が行われたようです。

●ThatOtherDevで、逆スペースインベーダーのようなWiiのHomebrewゲーム1bit Invadersをリリースしていました。個人的にこういう発想のゲームが好みです。
Youtube: 1bit Invaders

●HackMiiで、Team Twiizersのbushing氏は年末にドイツのベルリンで開催される26C3(Chaos Computer Club :カオスコンピュータークラブ主催のハッカーが集う26th Chaos Communication Congress:第26回カオス通信会議)について、会議に参加はしたいが今年はWii関係は新たに発表するような事項はないし、DSiのハッキングについては報告できるような進展がないと伝えていました。ただうまく行けばここ最近取り組んできたプロジェクトをはじめWiiで少なくとも1点の発表、DSiのハッキングの進行状況なども報告できるかもしれないそうです。

●Nintendo Everythingで、Wii HDの存在を否定したニンテンドーオブアメリカ社長Reggie Fils-Aime氏に「Wii HDは存在するなどと言っているのはアナリストのMichael Pachter氏だけだ」(ゲーム最新情報 2009年11月7日のニュース参照)と名指しされたMichael Pachter氏はそれでも2010年にはWii PlusとしてHD版を出してくると思っていると語ったことを伝えていました。Wii Plusという名称はあり得ますね。

●Xbox-sceneで、JTAG Hack対策前Xbox360でストレージデバイスからパッチ済のXEX(Xbox360の実行形式ファイル)を起動することが出来るXeXLoader v0.12がリリースされたことを伝えていました。ストレージデバイスのファイルシステム管理やゲームのリッピングも可能なようですが、テスト環境は複数ファームウェア搭載に対応したMODチップCygnosとfreeBOOT利用だそうです。

●Xbox-sceneで、XBox360のダンプしたflashの復号化および展開、暗号化が可能な360 Flash Dump Tool v0.91がリリースされたことを伝えていました。Jasper基板の16MB NANDはサポートしたようですが、Large Blockに関しては目下作業中だそうです。