任天堂 次世代機は先「Switchライフサイクルを長期化」ほか

任天堂が、2020年6月26日に開催された第80期 定時株主総会の質疑応答資料を公開していました。株主ではなくユーザーとして気になる内容をまとめてみました。

Nintendo Switch

株主総会は一応任天堂本社の会議室で行われましたが、コロナウイルス感染防止対策でのインターネットによる議決権行使も行われました。

Nintendo Switch本体の品薄状態について

本体の生産は概ね回復しているようですが、 『あつまれどうぶつの森』のヒットにより世界中で供給より需要が上回っている状態が続いているために品薄が続いているようです。

新型コロナウイルスの影響について

ハードウェア生産では影響がありましたが、通販やソフトウェアのダウンロード版の販売があったため「影響は軽微」でした。
現時点では今期のソフト発売予定に影響はないとの見方をしているようですが、感染状況が深刻化する等があればソフト発売延期の可能性はあるよです。

Joy-Conの動作不良について

世界中でかなり言われている、Joy-Conが勝手に動いてしまうという「Joy-Conドリフト」と言われている不具合について「お客様にご迷惑をおかけしていることをお詫び申しあげます」と古川社長が正式に謝罪しました。アメリカでは集団訴訟にもなっているので、今後何らかの対応が必要な事態であることを任天堂も理解しているようです

次世代機について

気が早いような気もしましたが、Switchの次世代機についての質問が出ていました。Nintendo Switchは発売から4年目に入ったので確かに次世代機の話題が出始めてもおかしくない時期にはなっていますが、本体品薄状況のために4年目だという認識があまり感じられないのも事実です。
ユーザーがそう感じているのを任天堂も分かっているようで、「普及の勢いが増している状況」のため「Nintendo Switchのライフサイクルを⻑期化していきたい」としています。

過去の任天堂の据え置きゲーム機の歴史を見てみると、ヒット商品の場合のライフサイクルは7年、通常6年、売れなかった商品だと5年という事実が見えてきます。
1983年 ファミリーコンピュータ
1990年 スーパーファミコン
1996年 NINTENDO64
2001年 ゲームキューブ
2006年 Wii
2012年 Wii U
2017年 Switch

その規則だと、Switchの次期モデルは2024年ということになりますが、ライフサイクルを⻑期化するとなると過去最長の8年サイクルにする可能性もあるのかもしれません。

Nintendo Directについて

任天堂にとってNintendo Directは「ゲームの内容をお客様に直接分かりやすくお伝えするための手段として、非常に有効である」との認識を持っています。しかし「早くNintendo Directでソフトの発表を」という声に対してお待ち下さいの一点張りだったため、現時点では本当に予定がないようです。

モバイルビジネスについて

DeNAとの協業で進めているスマホアプリ分野ですが、そこだけで完結するビジネスを考えておらず、最終的にSwitchを買ってもらうことや、ニンテンドーアカウントを作ってもらうことを目的としていることを明言しました。
つまり、スマホゲーム自体で課金してもらって収益とすること自体が目的ではないので、ユーザーが付かなかったコンテンツはさっさと切っていくことも十分考えられます。
スマホ版『どうぶつの森 ポケットキャンプ」でどうぶつの森に今まで触れていなかった顧客を発掘したために『あつまれどうぶつの森』のヒットに繫がったとの見方をしているようですので、シリーズものでヒットさせたいゲーム機コンテンツに繫がるスマホゲームが今後出てくるのかもしれません。

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