ツイッターで、SKGleba氏がPS Vita向けのツールを配布するためのリポジトリVitaToolsでVitaのgro0(ゲームカード)の署名チェックを回避することができるカーネルプラグインfakegcをリリースしていました。
fakegcを有効にすることでgro0:パーティションの、いわゆるゲームカードのチェックを回避できるため、どんなアプリケーションでもゲームカードから起動できるようになります。例えば、Vitaのゲームカードスロットに差して使用するmicroSDアダプターSD2VITAにあるアプリケーションをゲームカードの純正タイトルとして起動することも可能です。
アプリケーションファイルはgro0:app/[TITLEID]/
へコピーし、param.sfoファイルはgro0:gc/
へコピーします。
市販ゲームのバックアップの場合は復号する必要があります。
インストールはfakegc.suprxをtaiフォルダへコピーし、uxまたはur0のtai/config.txtに*mainを指定して
ux0:tai/fakegc.suprx
を記述します。
SD2VITAをgro0:およびgrw0(書き込み可能な領域を持つゲームカードの場合の書き込み領域) へマウントすることもできます。
またfakegcは同じSKGleba氏が開発した、ensoをインストールしたVitaでSD2VITAをux0に、純正メモリーカードをuma0にマウントするなどマウント位置を変更することができるカーネルプラグインyamt-vitaにも対応しています。
ux0にrePatchフォルダを作成し、公式のゲームアップデータなどのパッチ読み込みのために使うフォルダux0:patchと同じ機能を持たせることができるカーネルプラグインrePatchを使いux0:data/
をgrw0:reData/
へリダイレクトすることもできます。
SKGleba氏が書いた内容ではあれもできる、これもできると書かれていましたのでそのまま訳しましたが、簡単に言うとゲームカードの署名チェックを回避することでHomebrewやバックアップゲームを純正ゲームカードと同等の形で起動できたりできるということになります。
fakegcはVitaの3.60および3.65でテスト済みだそうです。