Bloombergで、年末商戦に向けて発売が計画されている新型Nintendo SwitchはNVIDIAの新型チップを採用して高画質化されるが、最大100ドル値上げされるかも知れないと伝えていました。
新型Nintendo Switchに7インチと大型化したSamsung製有機ELを採用し年内に発売と報じたBloombergがしつこく放つ新型Switch、通称Switch Proの追加情報です。
内容的にはBloomberg以外から報じられたSwitch Pro専用タイトルが存在するという情報やNVIDIAがNintendo SwitchのSoCであるTegra X1(コードネームMariko)の生産を年内に終了するという情報を裏付けるものもあれば微妙なニュアンスのずれを感じる内容も存在します。
「事情に詳しい関係者が匿名を条件に明らかにした」としてBloombergが報じたのは
- Switch Proは年末商戦に向けた投入が予定されている
- Switch Proは深層学習で得たデータを基に画像を処理して効率的に高画質化する「DLSS(ディープラーニング・スーパーサンプリング)」と呼ばれる技術を搭載したNVIDIAの新型チップを採用
- 新型チップによりテレビ接続時に4K出力が可能
- CPUやメモリーも増強される
- DLSSに対応したタイトルで高画質化が実現
- 新たなゲームと共に発表されるが、今年後半のSwitch向けタイトルはほとんど発表されていない
- アナリストはSwitch Proは最大100ドル(日本円だと10000円か)の値上げされると予想している
Marikoの生産終了で新型チップに移行するなら既存モデルも、AIを使った画質の効率的なアップスケーリング技術であるDLSSを採用した新型チップに移行しそうですが、コストアップに繋がって値上げされるのならばSwitch Proだけ新型チップを搭載した新たに追加される上位モデルとなるのではないでしょうか。
しかしそうなると既存モデルのチップがどうなるのかが見えません。安価なモデルとしての役割があるLiteの存在もあるので、単純に全て新型チップに置き換わるという話にはならないでしょう。Marikoの後継チップは別で存在するのかも知れません。
専用タイトルの噂に関しても当然4Kタイトルになるはずですが、Switch Proでしか動作しない本当の意味での専用タイトルではなく、該当タイトルが新型チップの恩恵でテレビ出力だけ4Kになるという程度の話の可能性も出てきました。
気になるのはやはり値上げです。
販売好調なSwitchですから価格帯が上がっても売れるとの判断があるのかもしれませんが、仮に10000円価格が上がるとPlayStation 5のDigital Editionと同価格帯へ移行することになりますし、Xbox Series Sよりはるかに高額となります。価格は購入時の大切な判断基準ですので、好調さに水を差さなければ良いのですが。既存モデルの値下げも新型と同時発表を期待したいところです。