SciresM氏 Mariko対応Atmosphereの進捗状況を報告

ツイッターで、SciresM氏がMariko基板Nintendo SwitchでのAtmosphereの開発進捗状況を報告していました。

Atmosphere on Mariko

以前にこのブログにも非純正カーネルMesosphereを備えたAtmosphere 0.15.0はMariko基板のSwitchに対応しているのかというコメントで質問が寄せられていました。一応Marikoはサポートするべく開発は進められてり、コンポーネント単位ではサポートという文字も見受けられていたのですが、現実問題としてCFWとしての実用化はかなり厳しいことがSciresM氏の今回の報告から明らかになりました。

開発者向け用途以外で利用するにはまだ課題が山積しています(致命的なエラー類は壊れているし、シャットダウン/リブートも壊れてる上にreboot to payloadも動かない)。ですが :)

(CFW/DRMバイパスでMODチップを使います。Mariko基板は(今もこれからも多分)ソフトウェアハックは望み薄です)

Mariko対応と言っても開発者向けの用途限定で、一般ユースで初期型Switchのような使い方はとてもではないができないようです。

SciresM氏が公開したスクリーンショットでは、Switchのファームウェアバージョンが8.0.1(昨年4月にリリースされているファームウェア)のAtmosphere 0.15.0(現時点での最新版)がインストールされていることが分かります。

Switchが8.0.1なのは、これに脆弱性が残っており、不完全ながらもカーネルをハックできるかららしいです。8.0.1ならAtmosphereが動作するからという理由ではありません。

SciresM氏は実際SX Core/Liteを解析してオープンソース化したようなMODチップは存在しないので既存のMODチップを使っている、つまりTeam XecuterのSX Core/SX Liteを使うしか現時点でAtmosphereを動かす手段がないことを認めています。

そしてMariko SwichではMODチップを使わずソフトウェアハックする方法は現時点では見つかっていない上に、ソフトウェアサイドから使える脆弱性も見つかっていないことも明かしています。ソフトウェアハックの開発が秘密裏に進んでいるのではないかと思っている方には非常に残念なお知らせですが、そういったソフトウェアハックというものもどうやら一切存在すらしていないようです。

SX Core/SX Lite必須である上に、brickさせないための安全策として実装されている機能(エラーで停止、シャットダウンや再起動、reboot to payloadでペイロード再読込起動)が動かないのは一般ユースには致命傷です。そのためSciresM氏は「Mariko Swichには、敢えてSwichを壊したいと思っているのでなければAtmosphereは使わないで欲しい。」とコメントしています。

SciresM氏の説明を聞く限り、Mariko SwitchでのAtmosphere起動への道筋はまだ見えていないと考えた方が良さそうです。現時点では唯一現実味のあるMODチップSX Core/SX LiteもTeam Xecuterの主要メンバーが逮捕されているため今後のサポート継続は困難です。

Switchシーンは今、袋小路に入ってしまった状態のようです。

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『SciresM氏 Mariko対応Atmosphereの進捗状況を報告』へのコメント

  1. 名前:トロスケ 投稿日:2020/11/17(火) 20:21:46 ID:f3d1cd0a2 返信

    やはりですか。管理人さんの読みが的中しましたね
    新型switchのハックは暫く停滞しそうですね