Kotakuで、マイクロソフトがより安価なディスクレス次世代Xboxを現状でも計画していることを伝えていました。
今年の6月にマイクロソフトは2020年に次世代Xbox コードネーム”Project Scarlett”発売を発表しましたが、Kotakuは「マイクロソフトの計画について情報を持っている4人の情報筋」からの話としてディスクレス版Scarlettの廉価版、コードネームLockhartが存在することを伝えています。
ちょうど1年ほど前に次期XboxにはハイエンドモデルのコードネームAnaconda(アナコンダ)、普及モデルのLockhart(ロックハート)が2020年の年末商戦時期までにリリースされるとの情報がありました。マイクロソフトが6月に発表したのはいわゆるハイエンドモデルのことだったためLockhartはキャンセルされたとの情報も流れたようですが、Kotakuが得た情報だとLockhartはキャンセルされておらず、デジタルダウンロード専用モデルの安価な次期Xboxとして開発が継続されているようです。Scarlett自体が複数のコンソールのファミリーを指すと言われているため、ディスクレスLockhartの存在はすべてのリーク情報とも合致します。
現行モデルでも高性能版のXbox One X、廉価版のXbox One Sというラインナップ(さらに安価なディスクレスのXbox One S All Digital Editionはありますが)ですので、そのラインアップを次世代機でもAnacondaとLockhartで目指していることになります。
LockhartはSSDドライブを採用しローディング時間を短縮、現行世代のどのゲーム機よりも高速なCPUでハイフレームレートが可能になるとされています。ただし現段階は最終工程ではないため、今後変更になる(冷却を優先してクロック周波数が落とされるなど)可能性はあるようです。
マイクロソフトが次期Xboxでデベロッパ向けにターゲットとして掲げるパフォーマンスはAnacondaで4K解像度60fps、Lockhartで1440p解像度60fpsです。Lockhartはディスクレスと相性のいいクラウドベースのゲームプラットフォームxCloudと100以上のゲームプレイし放題の月額制サービスXbox Game Passのサブスクリプションによりプロモートされることにもなります。
なお、Kotakuがマイクロソフトにコメントを求めたところ、噂や憶測の類いの話についてはコメントしない、と一蹴されたそうです。
マイクロソフトによるProject Scarlett正式発表後、Project Scarlettの情報がなぜか途絶えています。Kotakuに対し、マイクロソフトのコミュニケーション不足に対する不満を語る一部ディベロッパもいるようです。情報がディベロッパ側に渡っていないことがリーク情報の少ない要因の一つであることが考えられます。
ディベロッパの多くはすでにPS5の開発機(コードネームはProsperoだそうです)を受け取っており、そのためにPS5開発機の写真まで出回ってしまう事態になっていますが、それに対してProject Scarlettの開発機は現状でも入手困難となっているようです。
今までマイクロソフトはゲーム機業界のライバルとしてソニーと任天堂の動向を見ていれば済みましたが、今後はGoogleのストリーミングゲームサービスStadia(スタディア)やAppleの定額制ゲームサービス Apple Arcadeをもライバルとして争っていかなければなりません。ネットワークインフラが整うまではまだ高画質なゲームプレイには据え置きゲーム機は欠かせないので、ソニーのPlayStation 5と共にマイクロソフトのProject Scarlettにも目が離せません。