Xbox One UWPでのWin32コードの実行方法が公開

GBATempで、XVMM氏がXbox Oneの開発者モード(Dev Mode)でのUWPでwin32コードを実行する方法を発表していました。

win32コードの実行ということはXbox Oneで任意のコードの実行が可能になったということもできますが、XVMM氏曰く「exploitでもなく、ブレイクスルーとかでもない。開発者モードでのデバッグ機能を利用できるようにしただけ」であり、目的はコードそのものの実行ではなく「システム解析のため」です。盛り上がるPS4やSwitchを横目に話題がなかったXbox Oneには、たとえ小さな動きでもこういう話題は初めてです(ガセ情報はありましたが)。

まず、Xbox Oneの開発者モードについて情報として記します。これは隠し機能でも何でもなくすべてのXbox Oneに実装されている機能で、ソフトウェア開発に使うためのモードです。公式サイトに、通常使用するゲームをプレイするための「リテールモード」から「開発者モード」への切り替え方法が公開されています。

Xbox One Dev Mode

開発者モードではUWP(ユニバーサル Windows プラットフォーム)のアプリケーションが動作します。UWPはWindows 10もサポートしていますので、WindowsやXboxなどマイクロソフトのデバイスで共通に動作するプラットフォーム向けアプリケーションがUWPアプリです。

今回のXbox OneでのWin32コードの実行に必要なものは
・Xbox Oneの開発者モード
・リモートで操作するためのSSH/telnetクライアント(PuTTYなど)
・Visual Studio 2015または2017
です。

XVMM氏はXbox OneでWin32アプリをコンパイルして実行するためのVisual C++テンプレートを配布しています。一般ユーザー向けではなく開発者向けです。実行できるアプリはグラフィックを使うようなものではなくコマンドラインで実行できるものに限られているため、できることは限られます。

今回XVMM氏によってXbox Oneのシステムにアクセスできる第一歩が提供されたという状態です。これによりXboxシーンで今後動きが出てくることは十分に考えられますので、あまりネタがなかったXbox Oneシーンが活発になってくることを期待したいと思います。

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