Xbox初のソフトウェアハック pwn2own by carrot_c4k3

昨日お伝えしたXbox Oneでカーネル権限でコードを実行することが可能になる、ソフトウェアで実行できるカーネルexploitについて、情報が出そろってきたので詳細をまとめてみました。Xbox初のソフトウェアハックになるので興味深い話ですが、他のコンソールのようなハックとはかなり異なります。

Xbox-One-X

発見したcarrot_c4k3氏はXで、カーネルexploitの名称はpwn2ownで、カーネルの脆弱性はマイクロソフトが修正したと報告していました。
マイクロソフトはセキュリティ更新プログラムガイドで識別子をCVE-2024-30088の「Windows カーネルの特権の昇格の脆弱性」として対策したことを報告しています。マイクロソフトの謝辞にcarrot_c4k3氏の名前が書かれているのでカーネルexploit発見者本人が情報を提供したことになります。


今回のカーネルexploitはSystemOSというアプリを起動させるための仮想マシンでカーネルの読み書きが可能になる脆弱性で、Xbox OneだけでなくXbox Series X|Sでも有効のようです。

ただ、カーネルexploitといってもpwn2ownはバックアップ起動ができるものではありません。コンソールで開発者モードを有効にすると制御できるようになる仮想マシンのSystemOSの話になるため、できるようになることは開発者モードのないXbox市販機でHomebrew環境が構築できるだけであり、いわゆるJailbreakには当たらないようです。

carrot_c4k3氏はpwn2ownの来月リリースを目指しているとコメントしています。

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