音声をコードに変換してDSで実行する”soundhax” by smea

ツイッターで、smea氏がニンテンドーDSで音による非署名コード実行する”soundhax”でHello Worldに成功したと報告していました。

soundhax : getting unsigned code execution through sound (DS): http://t.co/V9kvi54d2J

— smea (@smealum) December 30, 2014

soundhax : 音で非署名コードを実行(DS)

今回はニンテンドーDSのハックです。Flashcartを使わずにDS本体だけで非署名コードを実行し”hackd”の文字表示、つまりHello Worldの表示に成功したという話です。

ポイントは、コードを音に変換してDSに読み込ませて実行したというところ。かなり面白い方法です。smea氏はninjhaxでもカメラで読み取ったQRコードから非署名コードを事項させる方法を思いついていますが、その発想力に感心します。

DS自体にマイク(音を拾う機構)はついているものの、それをコードに変換して実行できる環境が必要になります。smea氏は『 バンガイオー魂 BANGAI-O SPIRITS』というゲームが持っている、ステージのデータを音声としてDSから出力し、この音声を他のDSのマイクから読み込ませることでデータの転送ができる「サウンドロード」機能を使ってそれを実現しています。

DSはFlashcartによる非署名コード実行は実現できていますが、本体だけでというのは過去にはありましたが実用化はされてはいません。ニンテンドーDSは、3DSとは異なりSDカードなどの外部記録媒体がないため起動するHomebrewの保存場所がなくFlashcartを使う方が簡単だったというのが本体のみでのハックがDSで流行らなかった理由の一つですし、DSはすでに過去のハードウェアですのでsoundhaxがこれから主流になることは考え難いですが、3DSへの応用(セーブデータの改変ではなく、カメラやマイクを使う仕組みを持っているゲームで、そのカメラやマイクを通して非署名コードをメモリに流し込む方法)が今後流行る可能性はあります。

soundhaxは3DSへのアクセスポイントとしてマイクが利用できる可能性を示唆した重要なハッキング方法かもしれませんね。