Xbox Wireで、マイクロソフトがASUSとのコラボレーションでXbox携帯ゲーム機ROG Xbox AllyとROG Xbox Ally Xを発表していました。
This moment from @Xbox and @ASUS_ROG has been a long time coming. The power of Xbox, the freedom of Windows, and the ability to play games across your entire library—including all your favorite PC game stores. This is ROG Xbox Ally X and ROG Xbox Ally. https://t.co/BAhEnUBqgL
— Phil Spencer (@XboxP3) June 8, 2025
これが以前から開発を検討中と言われていたXbox携帯機です。本体でのゲームプレイの他、クラウドゲーミングやリモート プレイに対応しています。
発表されたのはROG Xbox AllyとROG Xbox Ally Xの2種類です。ROG Xbox AllyよりROG Xbox Ally Xの方が高性能という位置付けになっています。
プロセッサー
ROG Xbox Ally AMD Ryzen Z2 A
ROG Xbox Ally X AMD Ryzen AI Z2 Extreme
メモリ
ROG Xbox Ally 16GB LPDDR5X-6400
ROG Xbox Ally X 24GB LPDDR5X-8000
ストレージ
ROG Xbox Ally 512GB M.2 2280 SSD
ROG Xbox Ally X 1TB M.2 2280 SSD
内蔵バッテリー
ROG Xbox Ally 60Wh
ROG Xbox Ally X 80Wh
スクリーンはどちらも7インチ(1080p) IPS液晶で同じです。それ以外にもROG Xbox Ally XだけインパルストリガーがあったりUSB4 Type-Cがあったりとハードウェアスペックには差が付いています。
ASUSはROG Ally XというWindowsベースの携帯ゲーム機を既に発売していますが、ROG Xbox Allyはマイクロソフトが絡んだのでXboxの名称が付いただけ、ではありません。
スペックを見るとROG Xbox Ally/ ROG Xbox Ally XはROG Ally Xの単なるモデルチェンジのように見えますが、マイクロソフトが協力したことでゲーム機としての方向性がより明確になっています。
Windowsベースの携帯デバイス開発にノウハウを持つASUSとゲーム機開発にノウハウを持つマイクロソフトが、互いに弱い部分を補完して開発した携帯ゲーム機と言えます。
マイクロソフトが協力したことでROG Xbox Ally/ ROG Xbox Ally Xが手に入れた最大の特徴は、タッチ操作やマウス操作が前提でゲームパッドのボタンとアナログスティックでの操作には決して適してたとは言えないWindows UIをゲーム機デバイス向けにカスタマイズしたカスタム版Windows 11 Home搭載に尽きます。そのカスタマイズはマイクロソフトにしかできません。
「Xboxフルスクリーンエクスペリエンス」と呼ばれる、携帯ゲーム機に特化して最適化された新機能ではバックグラウンドで動作するサービスなどを最小限に抑え、重要でないタスクを後回しにしてシステムのリソースをより多くゲームプレイに集中させます。
発売は2025年のホリデーシーズン(年末商戦期)で、日本でもその時期に発売されます。
価格や事前予約について今回発表はありませんでした。「今後詳しくお知らせする予定」となっていますが、ASUSの現行ROG Ally Xが139,800円ですのでROG Xbox Ally Xも同価格帯になる可能性があります。廉価版となるROG Xbox Allyが10万円を切るかどうかあたりではないでしょうか。
Steam Deckは512GBモデルが84,800円、1TBモデルが99,800円ですので廉価版のROG Xbox Allyで10万円ではゲーム専用機として見るとちょいとお高いです。