と日経で、任天堂が8インチ液晶を搭載した新型ゲーム機を2024年内に発売すると伝えていました。(oracionさん情報ありがとね)
bloombergと日経は任天堂の関係筋に情報網を持っているようで、過去に何度も任天堂の新型ゲーム機の情報を伝えてきていますが、今回は情報源が同じですので別ルートの情報で2社が伝えた、というわけではありません。
情報の出所は英調査会社オムディアで、bloombergではオムディアのアナリスト早瀬宏氏のコメントとして「任天堂が今年、新しいゲーム機を発売すると聞いている」という情報を得たことから独自情報として記事を出しました。あくまでも任天堂の新型ゲーム機との表記ですが、噂のSwitch2の話であることは疑う余地がありません。
独自:任天堂が今年発売する新型機向けに8インチの液晶を採用し、それによりパネル需要が1460万枚増加すると英調査会社のオムディアが明らかにしました。https://t.co/jKME1ROwnA
— Takashi Mochizuki (@6d6f636869) January 26, 2024
オムディアの早瀬宏氏によると任天堂が採用するのは8インチの液晶ディスプレイで、有機ELの新型機での使用は今年に関してはないようです。
ディスプレイの出荷数は2023年が1200万枚、2024年は2660万枚とオムディアでは予測しており、2023年から2024年で増加した1460万枚がすべて任天堂の新型機分のようです。
オムディアは半年に1度、ディスプレイ市場の予測を発表する説明会を開催しています。オムディアが予測しているディスプレイの枚数はディスプレイメーカーなどへの聞き取りを基に作成されているため信頼度は高いと見ています。
bloombergでは「証券アナリストの大半も2024年下半期に任天堂が新型機を発売することを予想している。シャープは昨年、具体的な企業名や製品名は明言しなかったが、新型ゲーム機向けに液晶パネルを供給することを明らかにしていた」として、液晶パネルを採用するゲーム機はSwitch2しかないため、その液晶ディスプレイはシャープが供給する可能性を伝えています。
記事を担当したbloombergの望月崇氏は、Switch2の液晶パネル出荷数から導き出される初年度出荷台数は1000万台以上で、PS5やXbox Series X/S発売時の様な「どこにも在庫が無い」状態にはならないと見ています。
任天堂の次世代機、液晶パネル出荷数から導き出される初年度出荷台数は1000万台以上。半導体不足や供給網の混乱もないため、需要さえ読み間違えなければPS5やXSX/S立ち上げ時の様に「どこにも在庫が無い」はなさそう。有機EL版は「今年に関しては」無い、とオムディア。https://t.co/jKME1ROwnA
— Takashi Mochizuki (@6d6f636869) January 26, 2024
一方の日経によると、Switch2の情報はオムディアが都内で開いた「ディスプレイ産業フォーラム」の中で明らかにしたと伝えています。bloombergと内容は完全に一致していますが、bloombergが「独自」とうたっていることからフォーラムで話が出たのではなくその後に直接話を聞いて情報を得た可能性が高そうです。
ディスプレイの大きさにも注目で、Switch初期モデルの6.2インチや有機ELモデルの7インチより大きな画面になるようです。
インチ表記だとイメージしにくいと思いますので、cmに換算すると
・初代Switchの6.2インチは15.75
・有機ELモデルの7インチは17.78cm
・新型の8インチは20.32
イメージとしてはひとまわりほど大きくなる感じでしょうか。
以前から次世代機Switch2はコストアップを回避するために有機ELではなくLCDパネルを採用し、サイズは8インチになると言われていました。シャープがSwitch後継機の研究開発の段階から参入という噂もありましたが、どうも実際そうなっている可能性が高そうです。
価格についての情報はありませんが、有機ELではなく液晶を採用したのは価格を抑えるためである可能性が高く、そのため少なくとも現行Switchの有機ELより安い可能性はかなり低いと見ています。