任天堂がTeam Xecuterロックオン 販売店が訴えられる 本当の狙いはSX Core/SX Liteか

Polygonで、ニンテンドーオブアメリカが先週金曜日に違法なコピーゲームを起動するためのソフトウェアを販売したとして、Nintendo Switchのハック製品を扱う販売店に対して訴訟を起こしていたことを伝えていました。(匿名さん、Jojaさん情報ありがとね)
sx lite box

Polygonが入手した文書では、ニンテンドーオブアメリカは2件の訴訟を起こしていました。その文書が下記の2点です。

1) https://www.scribd.com/document/461969431/Nintendo-hack-reseller
2) https://www.scribd.com/document/461969514/Nintendo-hack-reseller-2

一つ目はシアトルの地方裁判所で複数の販売店サイトを、二つ目はUberChipsというサイトの運営者を訴えています。

どちらも「Team Xecuterと名乗る匿名のハッカー集団」の、認可していないOSと違法コピーゲームをインストールするためのツールを販売しているとしています。具体的にSX OSとドングルのSX Proの記述があります。SX CoreやSX Liteの記述はありません
名指しされたUberChipsは、今アクセスするとSX CoreとSX Liteの予約をしていた顧客に対してすべての予約をキャンセルし返金すると告知しています。

訴状では、Team Xecuterの製品は「任天堂の技術的な保護対策を回避するためのもので、保護対策が一度無効化されると認可されていないOSをダウンロードして違法にコピーされたゲームをプレイすることができるようになる」として、「多大な損害を与えている」ことから、販売一件ごとに2500ドル(約27万円)の損害賠償と販売サイトの停止を求めています。

直接Team Xecuter自体訴えられてはいませんが、完全にターゲットにされています。

任天堂の違法コピー対策の法的措置は販売店に対しての差し止め訴訟が代表的なものです。過去にも訴訟を起こしています。世界中の全ての販売サイトをターゲットにはせず代表的なところだけをピンポイントで狙うだけですが、訴えられなかったところも訴訟リスクを取らずに販売をやめるなどの動きが起こり、結果として効率的に違法コピー対策を行ってきました。

Team Xecuterも、おそらく法的措置をリスクとして捉えて自ら販売せずリセーラーを経由する方法をとっていたのだと思いますが、今回完全に名指しされたことで「次はお前だ」と宣告されていることを理解していることでしょう。

任天堂も、このタイミングで訴訟に踏み切った背景にはSX CoreとSX Liteの存在があったことは想像に難くありません。このままサンプル出荷だけで終わるのか、Team Xecuterの今後の対応に注目が集まります。もしかすると、SX OSのアップデートがされなくなる可能性も否定できなくなりました。

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