SX OSがGoogle検索結果から除外 任天堂はそこまでやり始めた

WiiDatabaseで、任天堂がGoogleに対しアメリカのDMCA(デジタルミレニアム著作権法)に基づいた申し立てを行い、WiiDatabaseのSX OSダウンロードページが検索結果から除外されてしまったと伝えていました。


SX-OS-DMCA

WiiDatabaseの管理人のところにGoogleからメールが届いたそうです。

「あなたが管理するサイトのSX OSダウンロードページを検索結果から削除しました。」
(具体的なメールの内容は公表されていませんが、内容としてはそんな話だったようです)

任天堂がGoogleに対してアメリカの法律であるDMCA(デジタルミレニアム著作権法)に基づき、SX OSがNintendo Switchの著作権保護の仕組みを回避するもので著作権を侵害しているとしてGoogleへの削除申請をしたようなのです。それが認められたため複数のサイトがGoogleの検索結果から削除されました。

DMCAはアメリカ国内の法律ですが、ドイツのサイトであるWiiDatabaseにも適用された形になっています。

確かにGoogleで”SX OS”と検索すると、

米国のデジタル ミレニアム著作権法に基づいた複数のクレームに応じ、このページから 9 件の検索結果を除外しました。ご希望の場合は、LumenDatabase.org にて除外するに至った DMCA クレームを確認できます。

と表示され、DMCAクレームを確認できるようになっています。日本語だとWiiDatabaseに対するクレームは出てきませんが、SenderがNintendo of America,Incになっているので任天堂による申し立てであることは明記されています。ただ、SX OSに関しては今年の1月に申し立てされた物も出できますので、任天堂が最近Googleへの申し立てを始めたという話ではありません。

WiiDatabaseが公表したDMCAクレームリンク先のLumendatabaseにはSX OSは任天堂による申請として、著作権保護の仕組みを回避しユーザーがインターネットから入手した違法コピーを起動できるようにしてしまうものだと認定し、検索結果から除外したとその理由が公表されています。

WiiDatabaseによると、SX OSだけでなくAtmosphèreやSwitch向けペイロードについても検索結果が除外され削除、つまりこれらがDCMAに違反していることをGoogleが認定したということになります。

同様に検索結果からの除外を適用されたのは

gamemaniaz.com
www.videogame.ch
homebrew.cloud
dmplays.de
wiidatabase.de
www.dgchips.com
www.modchips24.com
www.ps4source.de

の8つのURLです。確かにWiiDatabaseが入っています。他は販売店ですね。

申請したのはNintendo of America Incとなっているので、確かに任天堂本体。

SX OSに関しては違法の括りに入れられても仕方がない側面もありますが、AtmosphèreのようにHomebrew起動を主眼としているコミュニティによるオープンソースのものまでターゲットにされてしまっているなら残念と言うほかありません。WiiDatabaseが裏でなにやってたまでは知る由もありませんが(二次配布はしてますけどね)、少なくともWiiDatabaseはニュース情報サイトで違法コピー推奨もしてないと私は思ってるので、そこがターゲットにされたことが衝撃です。

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