ニンテンドーオブアメリカが、Nintendo Switchエミュレータyuzu開発チームを提訴していました。(int main()さん情報ありがとね)
ニンテンドーオブアメリカがyuzu開発チームを訴えたのは2024年2月26日です。
[Yuzu]
Nintendo is suing the developers of the Switch emulator Yuzu.
They allege that the Yuzu developers willingly facilitate and profit on piracy of Switch games (via Patreon), specifically pointing to Yuzu being used to play leaked copies of TotK before its release date. https://t.co/hdYgLy3PPg
— OatmealDome (@OatmealDome) February 27, 2024
任天堂はSwitchエミュレータYuzuのデベロッパーを訴えました。
任天堂はYuzuのデベロッパーが積極的にSwitchのゲームの海賊版で(Patreonを利用して)利益を得ていると指摘しています。特にYuzuは発売前に流出した『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』をプレイできるようにしたとしています。
実際の訴えられたのはyuzu開発チームの企業であるTropic Haze LLCです。
訴状によると、任天堂は自社の知的財産権とそのための投資、サードパーティの開発者の開発投資を保護することを目的として、Nintendo Switchとゲームで海賊版がプレイできないよう暗号鍵を使用して読み取れないようにするなどのセキュリティをかけているが、yuzuは任天堂が本来Nintendo Switchコンソールでのみプレイすることを許可しているNintendo Switch向けゲームを他のデバイスでプレイできるようにしており、そのセキュリティを違法に回避しているとしています。
特に訴状で言及されているのは、海賊版ゲームの起動のために必要な復号化キーとして使うprod.keysを抽出するためのソフトウェアへのリンクをウェブサイトに掲載していることから、yuzuが著作権侵害となる海賊版ゲーム起動に使われることを認識していると断定している部分です。「任天堂の知的財産を侵害する手段を意図的にユーザーに提供していること」が違法行為に当たると言う内容です。
海賊版ゲーム起動を目的として著作権保護のための技術を回避して使われることを認識してyuzuを開発・配布している部分を任天堂に狙い撃ちされています。
エミュレータ自体は違法なものではないとされていますのでyuzuの存在自体を違法だと訴えるのは困難だと思われますが、今回の任天堂の訴訟はyuzuが違法行為を促して損害を与えている点の司法判断を仰いでいます。
訴状にざっと目を通す限りPatreonを利用して利益を得ていること自体を問題視しているわけではないので、金を取ることをやめればいいという程度の問題ではありません。
個人的見解ですが、復号化キーprod.keysの入手方法を紹介する行為が違法に使われることを認識している行為に当たるかどうかの司法判断を仰いでいるので、yuzuだけを訴えているのではなくSwitchシーンへの警告だと捉えています。
その前にnvidia訴えろや笑