17.0.0に対応したAtmosphère 1.6.0 prerelease(8a9eb85e0)

GitHubで、SciresM氏がFusée Gelée(NVIDIA Tegraプロセッサの脆弱性を利用し起動時に任意のコードを実行するcoldboot exploit)を利用したりModチップを利用したりすることで起動することができるNintendo SwitchのカスタムファームウェアAtmosphere 1.6.0 prerelease(8a9eb85e0)をリリースしていました。

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昨日リリースされたNintendo Switch システムバージョン 17.0.0に対応したAtmosphereです。プレリリース版になりますので何らかの不具合があった場合は修正されますが、その場合はビルドし直して差し替えるそうですが、ハッシュ(8a9eb85e0)が代わるので判別できます。問題がなければこのまま正式版となります。

変更内容の概要のメインは17.0.0の基本的なサポートになります。

Atmosphereは17.0.0で起動も動作も問題なくできますが、内部的にはすべてのモジュールが17.0.0でアップデートされた内容を反映できているわけではありません。

ただしAtmosphereのSecure MonitorというセキュリティアーキテクチャTrustZoneへのアクセスするexosphereや非純正カーネルmesosphere、ファイルパスおよびコンテンツ管理処理を行うncm、エラーリポートのためのシステムモジュールerptに関しては17.0.0での変更が反映されています。

その他、Atmosphereのgdbstubが起動時に特定のプログラムIDへの紐づけ待ちをにサポートしたりなどの改良不具合修正も行われました。

短時間ですべてのモジュールを17.0.0に反映させることかできないほど17.0.0の更新内容は多岐に渡ったことになります。まずは17.0.0にアップデートしてもAtmosphereが起動できる環境提供か優先されました。

SciresM氏はちょうど旅行中でいつも作業するPCを自宅に置いてきた状態で今回のAtmosphere 1.6.0をリリースした関係で、本来合わせてリリースしたかった内容を入れることができなかったようです。
その内容は「近日中に別のアップデートでリリースするつもり」とのこと。

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