GameSpotで、Nintendo SwitchにおいてPCのエミュレータ上でゲームが実行されるのを防ぐゲームプロテクションソフトウェアをSwitchの開発者が利用できるようになったと伝えていました。
ゲームプロテクションソフトウェアはオランダのIrdetoの子会社Denuvo社が開発したゲーム向けの最先端セキュリティソリューション「Denuvo」のことで、開発者がNintendo Developers Portal経由でアクセスが可能になります。
Denuvoを利用することで、ダンプしたゲームをPCのエミュレータで実行できないようにできるというものです。
ただしDenuvoは有料なので、実際に利用するかどうかは開発者側の判断となります。
Denuvoの公式サイトはhttps://irdeto.com/denuvo-japanese/ですが、日本では2023年7月28日にPR Timesで発表がされており、日本国内の販売代理店TechnoBlood eSportsが販売を手がけることが発表されています。
Switchのゲームがエミュレータ上で起動できないようにする技術は『Denuvo Nintento Switch Emulator Protection』というもので、その内容には
「Denuvo Nintendo Switch Emulator Protection」は、Nintendo Switchで発売されるゲームを著作権侵害から保護し、収益と著作権を保護する革新的なテクノロジーです。PCでの不正なエミュレーションをブロックしながらNintendo Switchでの著作権侵害を防止することで、メーカー様は収益化に関して最も重要な期間であるゲームローンチ時の収益を増やすことができます。「Denuvo Nintendo Switch Emulator Protection」により、ゲームをプレイしたい人々を正規ゲームソフトの購入に誘導することが可能です。
と書かれています。
Denuvoのメインの目的はデジタル著作権管理テクノロジー(DRM)とチート対策です。『Denuvo Nintento Switch Emulator Protection』はSwitch限定ですが、Switchのみに存在するのは、「yuzu」や「Ryujinx」といったSwitchエミュレータの完成度が高すぎる故でしょう。
Denuvoは有料ですから、そのためのコストは当然ゲームの販売価格に上乗せされます。エミュレータの完成度が高まるほどゲームの開発コストが高くなるという、普通にゲームを購入してSwitchでプレイしている一般ユーザーからしたら大変迷惑な話かもしれません。