ツイッターで、notzecoxao氏が過去にPS5にHypervisor(ハイパーバイザー) exploitが見つかっていて、既に対策されてしまっているらしいとの情報を公表していました。
from what i've been told, the only hypervisor exploit that has been found on ps5 has already been disclosed (and patched) at around 4.00 firmware. take this information with a grain of salt as i have no clue if it is correct or not (no way to check so far)
— Control_eXecute (@notzecoxao) November 29, 2022
聞いた話だと、PS5で見つかったhypervisor exploitは4.00あたりですでに開示されているそうです(もちろん対策済み)。この情報は半信半疑でいいと思います。確認する方法がないので正しい情報かどうか私には分かりません。
Hypervisor(ハイパーバイザー)は仮想マシン管理プログラムで、CPUの最深の特権レベルで動作しており、一般的にOSというのはハイパーバイザ上で動作、つまりCPUからみるとOSのカーネルというのはハイパーバイザー層で動作しているものです。OS自体が仮想マシン上で動いているアプリケーションのようなイメージですね。そのためPS5ではその仮想マシン、つまりHypervisor(ハイパーバイザー)を掌握しないと本当の意味でのハックしたことにはなりません。
記憶に新しい話ですがTheFloW氏のカーネルexploitをFreeBSDのJavaに移植したjava-bsd-ipv6-uafの時に「Hypervisor(ハイパーバイザー)のexploitがないのでカーネルexploitをPS5へ移植できていない」という話題に触れました。
逆に言うと、Hypervisor(ハイパーバイザー)のexploitがあればPS5へカーネルexploitを移植して実用化できるということになりますが、ないと言われていたHypervisor(ハイパーバイザー)のexploitが実は過去に存在したらしいというのが今回のnotzecoxao氏の「聞いた話」です。
ただ、disclosed(開示された)だけで公開はされていません。ですから中身がなんなのかは全く分からないということです。PS5システムソフトウェアアップデート バージョン 21.02-04.00.00がリリースされた昨年9月あたりで開示されており、対策済みではあるものの具体的にいつ対策されたのかまでは明確になっていません。これでは調べようにも手がかりがありません。
notzecoxao氏はPS4/PS5シーンの中心メンバーなのでそれなりに確度の高い情報が集まってくるからHypervisor(ハイパーバイザー) exploitの話が飛び込んできたのでしょう。情報源は明かされていませんが、notzecoxao氏からすれば明らかにガセとまでは言えないと感じたのでツイッターで発言したのだと思います。
この話が事実かどうかは永遠に分からないかもしれませんが、PS5にHypervisor(ハイパーバイザー) exploitが実在したのであればPS5で正真正銘のJailbreakも不可能ではないことを表している興味深い話と捉えることができるでしょう。