日本経済新聞で、今年度にNintendo Switchの新型発売はないとする記事を掲載していました。
今でも発売が噂されているNintendo Switchの高性能版、通称「Switch Pro」ですが、日経は022年4~6月期の連結決算を行った任天堂の古川俊太郎社長へのインタビュー取材を行った記事の中で「今期は目玉となる最新機種の発表もない」と伝えたと言う話です。
ただそれだけの内容ですが、記事の内容としてゲーム市場自体が減速しSwitch本体の販売台数が23%減少、ソフトの販売も9%減となった今期の決算結果の中、半導体など部品供給不足で十分な生産ができていない(需要に供給が追いついていない)にも関わらず、古川社長が「思った量を製造できても全て売れるのかと言われれば楽観視はしていない」と語った事実を述べた上で、本来なら販売台数増加に繋げることができる新型発売という手を任天堂は打たないという話になっています。
高性能版Switch Proの計画は間違いなく存在していたはずですからGoサインが出れば発売に向けて動き出せると思われますが、ゲーム市場の減速感と半導体不足、それに円高が輪をかけるため、高額になるであろうSwitch Proは今発売しても販売台数の持ち直しに寄与しないという経営判断がなされた可能性があります。
既にライフサイクル後半にさしかかっているNintendo Switchですから新型モデルを投入するならタイミングは限られます。Switchだけが売れなくなってきたのであればSwitch Proを投入して持ち直しを図ることもできますが、ゲーム機市場全体が減速しているのであれば確かに新型投入の効果は限定的になります。
無論、来年度にSwitch Pro発売という可能性はありますが、個人的にはSwitchの高性能モデルを市場が待ち望んでいる雰囲気は今はないと感じています。