GitHubで、InoriRus氏がWindows向けのPS4/PS5エミュレータKyty v0.1.0をリリースしていました。
Kytyは現段階ではまだ開発の初期段階で、「PS4のシンプルなゲームなら起動することが可能」で「PS5のグラフィックはまだ未実装」という状態のエミュレータです。
グラフィックはまだ表示が正常にいかない場合があり、クラッシュやフリーズもする上にフレームレートも低いという、完成度を語る段階ではないとのことですが、ゲームの起動に成功したことで公開の決断をしたのでしょう。Kytyのリポジトリではミミズを操作して敵ミミズを倒していくターン制のストラテジーアクションゲーム『Worms W.M.D』のスクリーンショットを公開しているので、少なくとも『Worms W.M.D』はKytyで起動できるゲームのひとつなのでしょう。
現時点でのKytyのサポートプラットフォームはWindows 10 x64のみとなっています。
まだ実装されていない機能は以下となっています。
・オーディオ入出力
・MP4ビデオ
・ネットワーク
・セーブデータ保存場所やシステムパラメータ設定
最後のセーブデータ保存場所やシステムパラメータは本来設定ファイルなどで持っているべきですが、ソースコードの中に直書きされている状態で今は設定を変更できない状態のようです。
リポジトリ自体は半年ほど前からあるようですのでKytyの開発は少なくとも半年前から行われていたようです。PS5のエミュレータにもなっていますが、現時点ではアーキテクチャ的に同じ系統なのでPS5の名前も付けているだけの雰囲気がありますので、事実上現段階ではPS4のエミュレータと捉えた方が良いでしょう。実際画面表示するだけならともかく高速処理・高速転送が前提のPS5をソフトウェアエミュレートを実用できる十分な速度で行うのはかなり難しいと思います。