12年経ってようやくソースコード公開 ChickHEN r3 by Davee

GitHubで、Davee氏がPSPの5.03までで有効なTiff画像のライブラリの脆弱性(5.03 libtiff exploit)を利用してパンドラバッテリー非対応のPSP-3000/PSP-2000(TA-088v3マザーボード)及びPSP-1000でHomebrew起動を可能にするHomebrew Enabler ChickHEN r3のソースコードを公開していました。

PSP-1000

ChickHENはPSPハックシーンの中期にもてはやされたもので、当時の全PSPでHomebrew起動が可能になるハックとして大いに話題になりました。ただそれは2009年の話、つまり今から12年も前のことです。このブログを初めた初期の頃です。今風に言えばPSPをJailbreakするために使われた方法です。当然ファームウェアアップデート(5.50)で対策されたため今では過去の遺産でしかありません。

実はこのChickHEN r3、ひっそりと公開されていたのです。

ChickHEN r3をDavee氏が2週間ほど前にGitHubで公開してました。

ブログのネタになると思います。

https://github.com/DaveeFTW/ChickHEN

このwololo氏宛のツイートに対して当のwololo氏は開発中のものっぽいし、なんの発表もされてないから言及のしようがないとコメントしたところ、Davee氏本人が反応しました。

昔のDavee君はお馬鹿さんなのでソースコードに無頓着でした。あれは残ってるオリジナルのChickHENのソースコードの残骸ですよ。

PSP DevWikiには、ChickHEN r3について

2009年5月18日にTeam Typhoon(Bubbletune氏とDavee氏で構成された開発チーム)からアナウンスされたが、リリースはされていない

と記載されています。

私自身にも記憶はないのですが、ChickHEN r3はDavee氏がリリースを予告していたことと、VSHMENUのスクリーンショットだけが公開されていたことは記事にしていました。

ChickHEN r3の変更内容は以下です。

●XMBでのGameのバージョン偽装
●フォトメニューのリダイレクト
●Playstation Networkパッチ
●pic1非表示機能
●Nand保護
●システム設定でのMACアドレス偽装
●VSH Menu
●プラグイン対応
●PSP 2000/3000の追加メモリーサポート
●一部M33モジュール互換

ChickHEN r3はVSHMENUが強化されたもののようです。

ChickHEN自体について興味がある方はChickHENが初めてリリースされた時の記事をご一読下さい。

ChickHEN自体、既に実用性は皆無。しかも今更なPSPの話です。ソースコードが公開されましたので、研究用途として活用はできるでしょう。

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