VentureBeatで、任天堂がパートナーディベロッパに対しE3が開催される6月に予定していたNintendo Directを中止すると伝えていたと報じていました。
今年のE3は中止が決定していますが、もともとE3でのプレゼンテーションを予定していない任天堂は今年も例年通りNintendo Directによるプレゼンテーションを行う予定でした。任天堂は2013年からE3期間中にNintendo Directによるプレゼンテーションを実施してきています。
今年の6月のNintendo Directでは2020年後半に発売予定の任天堂とサードパーティタイトルとスケジュールや、マリオ35周年の発表が予定されていたそうです。VentureBeatでは言及していませんが、本来ならオリンピック前にオープンする計画だったUSJのSUPER NINTENDO WORLDについても(そもそも計画通り工事が進んでオープンできるのでしょうか…USJ自体閉園してますし)何らかの発表が計画されていたかもしれません。
E3が中止になったからと言ってNintendo DIrectまで合わせて中止にする必要性はありませんが、任天堂社内にはどうも必要性があり、少なくとも夏の終わりまではNintendo Directが放送されない模様です。
その理由は…VentureBeatでは事細かに状況を説明しています(海外では「あの日本が実はそんな状況って本当なのかと驚くようなことなのだと思います」)が、我々日本人は簡単なセンテンスで任天堂が置かれている状況を理解することができます。
任天堂はやっぱり日本の企業で、いきなり緊急事態宣言出されて在宅勤務しろと言われても機材も環境もノウハウもなく、今一生懸命なんとかするのが精一杯な中で高品質なNintendo Directなんて絶対無為!!!
ははは。そうですね。その通りです。
今テレビでよく出てくるスポーツ選手だったり芸能人だったりの動画、あるじゃないですか。やろうとしてもあれと同等のNintendo Directしかおそらくできないのでしょう。それをNintendo Directとして世界に流す選択肢は任天堂としては取らないということですね。撮影・編集などもリモートワークでできる環境がないのでしょう。企業イメージというのもありますから、やっつけ作業的なものは出さないほうが良いと私も思います。
そのような状況で6月までにNintendo Directのクオリティのコンテンツ作成ができないためパートナーディベロッパに対してごめんなさいをしているのだと思われます。仮にサードパーティがデモンストレーションビデオを用意しても、なんとかできる環境すらないのかもしれません。
「少なくとも夏の終わりまではNintendo Directが放送されない」と言及されていることから現在リモートワークによるNintendo Directコンテンツ制作環境を準備している最中なのだと思われます。
リモートワークでコンテンツを作成する上で、ソニーはそもそもグループ内に放送メディア部門を持っていますし、マイクロソフトもクラウドのインフラを持っていたりと、何らかの策を講じることができそうな環境があるように見えますが、確かに両社と比べると任天堂には何もないかも…
頑張れ任天堂。
なお、このVentureBeatの記事もPS5の6月4日発表説をリークしたJeffrey Grubb氏の記事です。参考までに。
Rinnegatamante氏のvita版DaedalusX64がvitaDBにてリリースされた模様