米PlayStation Blogで、PlayStation 5のPlayStation 4に対する後方互換についての情報を更新し、PS5は4000以上のほとんどのPS4タイトルがPS5でプレイできる見込みであることを公表していました。
Update on PS5 backward compatibility: https://t.co/VdyA6t1buh
— PlayStation (@PlayStation) March 20, 2020
PS5の後方互換について情報を更新しました。
https://blog.us.playstation.com/2020/03/18/unveiling-new-details-of-playstation-5-hardware-technical-specs/
PlayStation 5のハードウェア技術仕様公開の記事ではPS5の後方互換について、Xbox Series Xが「初代Xboxからの全世代互換」であることに対し「1世代前(PS4)の後方互換」という切り口でしか書かなかったので、そのPS4に対する後方互換の詳細をお伝えしていませんでした。
先日のストリーミング放送では、PS4の人気のある上位100タイトルについては動作を確認したという報告レベルに留まっており、全てのPS4タイトルに対応するとまでは確かに断言していませんでした。
今回更新された内容は
・4000以上のPS4タイトルのほとんどがプレイ可能となる見込み
・後方互換はPS5のブーストされたクロック周波数があってこその動作であり、より高いフレームレートないしは安定したフレームレートで動作し、場合によってはPS4でプレイするよりも高解像度で動作する可能性もある
・現在ゲームをタイトルごとに、オリジナルのソフトウェアディベロッパーによる調整が必要になるような問題が存在しないかどうかを検証中
・ストリーミング放送で発表していたMark Cerny氏は人気上位100タイトルについてのみを取り上げて後方互換を説明したが、既に数百タイトルの検証が完了しており、PS5発売までにさらに数千タイトルの検証を実施する予定で、改めて後方互換については情報を更新していく
といった内容でした。
日本のPlayStation Blogでは、いつからこういう表現をしていたのか定かではありませんが以下のように述べています。
互換性の対応についても順調に進んでいることを報告させていただきます。PlayStation 4で最もプレイ時間の長い上位100タイトルを調査したところ、ほぼ全てのタイトルが発売時にPS5上でスムーズに動作するであろうことが確認できました。PS4ではすでに4,000以上ものタイトルが発売されていますので、検証テストを継続し、互換性の対応を進めてまいります。
希望的観測だと、PS4のタイトルはほとんどPS5で動くということだよね、ものによってはPS4でプレイするよりいいってことだよね、と捉えてしまいそうですが、現時点で全部完全に動くとは一言も明言していないことには注意が必要です。
Mark Cerny氏はPS5での動作を「ネイティブモード」、後方互換のPS4 Pro/PS4の動作を「Proレガシーモード」/「レガシーモード」と説明していましたが、PS5の後方互換はハードウェア動作のモードでしか違いがないことが分かります。PS5のアーキテクチャはPS4の進化発展版のため、専用ハードウェアを使っていたPS2やPS3の後方互換実現のためだけの、過去のPlayStationが行ってきたような専用ハード搭載やソフトウェアエミュレーション実装、ストリーミング配信によるなんちゃって後方互換といったコストがかかる力技や裏技に頼らなくても後方互換は実現できるようですので、安心材料の方が多いと思います。
かつては必須と言われ、メーカーとしても買い換え需要や発売当初の対応ソフト不足解消が見込めるためあるに越したことはない後方互換ですが、実際PS4発売時にはPS3後方互換を切り捨てたものの結果としてPS4は成功しているので、後方互換は今となっては必須機能とまでは言えなくなっています。それでも成功した現行世代の良質なタイトルがエクストラコストなしでプレイできることはユーザーにとってもメリットはあります。ぜひVR含めて限りなく全てに近いPS4タイトルがPS5でプレイできることを期待したいところです。
不自然な画像のPS4の下のスペースが気になる。
形もPS5本体に関係あるのかな?