ソニー製スーパーファミコン互換機はスーパーFXチップビルトインのはずだった

NintendoLifeで、ソニーがかつて開発しながらも発売されることがなかったスーパーファミコン互換機にはスーパーFXチップがビルトインされるはずだったことを伝えていました。

SNES PlayStation

開発されていたものの発売されることはなかったソニー製のスーパーファミコン互換機のプロトタイプはCD-ROMを内蔵していたことが特徴でした。最終的に発売には至らなかったものの、後にソニー初のオリジナルゲーム機「PlayStaion」発売に繋がりました。

そのスーパーファミコン互換機では、日本版の後に開発されることになっていた北米版では、スーパーファミコンの一部のロムカセットに内蔵されていた三次元描画を行うための「スーパーFXチップ」がビルトインされる予定だったことが明らかになりました。

イギリスのゲーム開発企業であるArgonaut Software(旧アルゴノートソフトウェア: 後のアルゴノートゲームス)の代表取締役だったJez San氏はNintendoLifeに対し、次のように語りました。

任天堂のためにスーパーFXチップを開発していたときの話です。日本版のスーパーファミコンには全然間に合わなかったのですが、アメリカ版にはビルトインすることが検討されていました。チップをゲームカートリッジ側に使わなくても済むためゲームの価格をより安くできますし、3Dが本体側で標準になるという意味もありました。最終的には叶わなかったことになりますが、当初は任天堂とソニーはスーパーファミコンにCDを付けたPlayStationをやろうとしていたのです。我々が開発したチップを入れてね。そのチップはオリジナルPlayStationの中の3Dチップになるはずでした。その後ソニーと任天堂は仲違いましたが。

「スーパーFXチップ」はすでに発売されていたスーパーファミコン本体側には実装されず、代わりに三次元描画処理を行うべくROMカセット側に搭載されたチップです。

任天堂が3Dゲームを開発する際Argonaut SoftwareのJez San氏が開発に協力しましたが、その際Argonaut Softwareが開発したのが「スーパーFXチップ」です。Jez San氏の話はソニー製スーパーファミコン互換機開発の中心にいた人物の話ということになります。

残念ながら実を結ばなかったスーパーファミコン互換機PlayStationがもし発売されていたとしたら、「スーパーFXチップ」が行うべき処理は本体側で実行できるため安価なCD-ROM版スーパーファミコンタイトルも発売されていたのかもしれません。それだけではなく今のゲーム業界の勢力図も今とは大きく変わっていたことでしょう。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

『ソニー製スーパーファミコン互換機はスーパーFXチップビルトインのはずだった』へのコメント

  1. 名前:名無し 投稿日:2019/12/02(月) 11:43:33 ID:d7a3c85f6 返信

    PlaySttaionって(笑)

    • 名前:mamosuke 投稿日:2019/12/02(月) 11:54:16 ID:e7552ba49

      あたたたーというのと同じですね。

      あたたたたたたたたーーーーひでぶ