Team Xecuterが、Fusée Geléeと同じNVIDIA Tegraの脆弱性を利用したNintendo Switchハック製品Xecuter SXで使用するOS(カスタムファームウェア) SX OS v2.4をリリースしていました。(Hope Massiさん、ISA Garageさん情報ありがとね)
事前にNintendo Switch 6.2.0をサポートしたSX OS 3.0を近くリリースすると発表していました。GBATempではバージョンを3.0としていましたが、実際発表されたバージョンは2.4でした。
具体的な変更内容は以下です。
・ファームウェア6.2.0のサポート
6.2.0では起動しなくなっていたSX OSがようやく6.2.0に対応しました。
・emuNAND改良
初期のEmuNANDでは内蔵システムストレージを使っていましたが、ユーザーの要求とずれていたことが分かり、microSDを利用するemuNANDにSX OS v2.3で変更しました。ところが一部ユーザーからストレージemuNANDを求める声があったため、v2.4ではシステムストレージemuNANDを復活させました。また今回オプションとして別パーティションにもemuNANDをインストールできるようになりました。結果emuNANDは
1: システムNAND上のemuNAND
2: microSDカードにパーティションを作成しセパレートパーティションとするemuNAND
3: mircoSDにファイルとして保存するemuNAND
の3つか選べるようになりました。
パーティションとしてemuNANDをセットアップするとmicroSDをフォーマットすることになりますが、boot.datとlicense.datは残るようなのでライセンス認証をし直すことはないようです。
Rトリガーの干渉を回避
Rトリガーを押しながらHomebrewを起動することでHomebrewがフルメモリアクセスできる仕組みがv2.3で導入されましたが、この動作が一部ゲームと干渉していた不具合が修正されました。
Homebrew Menuの組み込み
今まではHomebrew Launchを使用するためにはerhbmenu.nroをmicroSDにコピーする必要がありましたが、SX OSのboot.datに統合されました。セットアップがより簡単になったことになります。そもそもたいした手間ではありませんが。
なお、ツイッターで、hexkyz氏がTSX OS v2.4のデータをアンパック化するスクリプトtx_unpack.pyをリリースしていましたが、SMMU仮想化コードはAtmosphèreからパクっていることが分かっただけではなくSX OSには不要どころかAtmosphèreにしか必要ないコードまで残っていたそうです。