任天堂が、ユーザーが任天堂のゲームのキャプチャ画像やキャプチャ動画をYouTubeなどへのアップロードやストリーミング配信する際に適用されるネットワークサービスにおける任天堂の著作物の利用に関するガイドラインを公開していました。
今まではNintendo Creators Program(2018年12月末日で終了)に参加する必要があった動画配信による収益化が今回のガイドラインによってユーザー個人が自由に行えるようになったと共に、個人ユーザーがルールに沿ってゲームのプレイ動画やスクリーンショットなどを使ってYouTubeやツイッターなどで配信するルールが作られたことになります。任天堂としては自社の著作物配信をユーザーが行うことについて「著作権侵害を主張いたしません」と宣言していることがポイントです。企業や団体がビジネスとしてそれを行うことはガイドラインの対象外ですので任天堂に著作権侵害を主張される恐れがあります。
ガイドラインは「お客様ご自身の創作性やコメントが含まれた動画や静止画が投稿されることを期待」するもので、YouTubeやTwitter、ニコニコ動画等が想定されています。感想などのコメントのないものは認められません。
ゲームの実況プレイ動画をアップロードしてPVを稼ぎ、広告収入により収益を上げることについては、以下のサービスで認められることになりました。
・Facebookの「Facebookゲームストリーマー」および「Facebookレベルアッププログラム」
・ニコニコ動画/生放送の「クリエイター奨励プログラム」および「ニコニコチャンネル」
・OPENREC.tvの「OPENREC Creators Program」
・Twitchの「Twitchアフィリエイトプログラム」および「Twitchパートナープログラム」
・Twitterの「Amplify Publisher Program」
・YouTubeの「YouTubeパートナープログラム」
上記サービスは随時更新されることになっていますので、今後変更される可能性はあります。例えばFC2動画でも営利を目的としない場合はリストになくても認められます。
色々細かい規定はありますが、一言で言うと動画配信などによる著作権侵害よりもユーザー個人の口コミの宣伝効果を期待する方策へ舵を切ったことになります。ゲームの販売に繋がる可能性がある動画配信などが公式に認められたことになり、著作権的にグレーではなくなったと言うことです。
任天堂がネットコミュニティ全盛の今に合わせて柔軟な姿勢を見せたとも言えますが、エミュレータyuzuでバックアップ起動動画をドヤ顔でアップロードすることは「任天堂のゲーム著作物のコピーに過ぎない投稿はご遠慮ください」と、柔らかい表現でダメ出しされてますのでご注意下さい。
チート、クラッキング、不正アクセス、技術的制限手段の回避、不正な改造またはこれらを可能にする物、ツールもしくはサービス
とありますから、ハック界隈はお断りということですね