Eurogamerで、プレイステーション クラシックの分解記事を公開していました。
私自身、当初中身はPS Vita TVでアーカイブスタイトルバンドル版ではないかと疑いましたが、その後SIEの織田博之氏が「プレイステーション クラシックはまったく新しい設計」と語ったことから少なくともVita TVの焼き直しではないだろうことは予測できました。実際にはクワッドコアARM CPUにPowerVR GPUを統合したSoC搭載、1GBメモリと16GBフラッシュストレージという任天堂のミニゲーム機と比べると高性能スペックなマシンとなっていました。
プレイステーション クラシックの発売は日本も海外も12月3日ですが、各サイトでレビューが増えていますのでメディアにSIEが配布したか貸し出したかしているようです。
プレイステーション クラシックの型番はSCPH-1000Rで、オリジナルPlayStationの型番であるSCPH-1000にRを付けています。そのあたりに公式のオリジナルにこだわる姿勢を感じますね。分解するとRaspberry Piが出てくるなんて言う落ちも当初期待していましたが、当然そんなことはなく設計は完全にオリジナルです。
メインボードは中心にSoCが配置され、両脇に2つのDRAMモジュールが配置されています。その奥(下の写真左側)にはストレージ用のSamsung製16GB eMMC NANDフラッシュメモリがあり、ここに20種類のPS1ゲームとOS、そしてエミュレータであるPCSXが格納されています。
SoCはMediaTek MT8167Aで、PowerVR GE8300 GPUが統合された1.5GHzで動作する4コアARM Cortex A35です。格安スマホで例えると安いことが売りのエントリーレベルのスペックですが、PS1をエミュレートするには十分な性能です。
メモリはSamsung製1GBのDDR3で動作クロックは1866MHz、K4B4G1646E-BYMAというモデルナンバーの512MB x 2という構成です。ファミコンミニやスーファミミニのARM Cortex A7(ARM Mali 400 MP2 GPU)、256MB DDR3メモリ、512MB NANDストレージと比較するとスペック上ではかなり高性能です。
プレイステーション クラシックはいわゆる汎用チップが使われていることが分かりました。USBポートも付いていますので、ゲーム機でLinuxを動かしたい、あるいはUSBからゲームを読み込みたいという欲望のターゲットになることは間違いないでしょう。
そしてで強調されるPCSX・・・