Gateway 3DSなしで3DSのリージョンフリー化に成功

GBATempで、Gateway 3DSがなくてもニンテンドー3DSをリージョンフリーにする方法が公開されていました。

この話は実は少し前にPong20302000氏がトピックとして情報を公開していたもので、私が個人的に記事にするのを寝かしていた(というか、放置していた)ものです。

寝かしていた理由は、実用性の裏付けが取れなかったからなんですけどね。

これはGateway 3DSがなくてもニンテンドー3DSをリージョンフリー状態のGatewayモードで起動させることができるというもので、Gateway 3DS自体がないためバックアップ起動は当然できません。他リージョンの市販ゲームカードリッジが起動できるようになるだけで、しかもGateway 3DSと同じProfile exploitを利用するためにニンテンドー3DSのファームウェアは4.1x〜4.5.xに限定されます。また、Gateway 3DS自体は必要ありませんが、exploit(GW_INSTALLER.NDS)をインストールするためのDS用Flashcartは必要になります。3DSの4.1x〜4.5.xで動作するものであれば何でも構いません。

この話はNormmatt氏による、Gateway 2.0b2のLauncher.datをHEXエディタで下記のように書き換えることで3DSが市販のカードリッジゲームをリージョンフリーとして読み込むことができますよ、という情報がスタート地点でした。

0000FC20: AD 63 43 68 DB EA 16 8C EB 1D DA 8A 3E DD 81 0F
0000FC30: FB 1E
000FFAF4: A6 F3

そもそもリージョンフリーはGateway 3DSの機能の一つで、Gateway 3DSがなくてもその機能が活かせるのであればそれは素晴らしい話です。

既にHEXエディタで操作しなくてもexeファイルを起動するだけで簡単にパッチしてくれるGateway Retail Region Free Patch 1.0というツールも準備されています。Gateway Retail Region Free Patch 1.0を使うと簡単にLauncher.datをパッチできます。ファイル入手はGBATempのリンク先をご参照下さい。

1.Gateway 2.0b2のLauncher.datとGateway Retail Region Free Patch 1.0を入手する

2. Gateway Retail Region Free Patch 1.0のexeファイルをLauncher.datと同じフォルダにコピーする。

3. exeファイルを起動し”file patched successfully”と表示されれば成功

4. パッチされたLauncher.datをSDカードのルートにコピーする

5. Flashcartでexploit(GW_INSTALLER.NDS)をインストールする。

6. 3DSのメニューから本体設定 -> その他の設定 -> ユーザー情報 -> DSソフト用設定を選択する。

7. 3DSがリージョンフリーで起動する。

確かにここまでならGateway 3DSが必要ありませんね。

ただ、何かしっくりこないと言うか…その要因はこれです。

Tiny Cartridgeの記事に、3DSのファームウェアが4.1xから4.5.xならこの方法が使えてラッキー、その後アップデートすれば最新ファームウェアを要求するゲームもリージョンフリーで楽しめます、とあります。

こらこら、それじゃProfile exploitを殺しちゃうじゃないか。

結局問題はそこで、単にリージョンフリーだけが目的ならばそれでも十分なのですが、事実上リージョンフリーのためだけにProfile exploitを使い切ってしまうのはちょっと…ですね。

NANDエミュレート(emuNAND: 本体NANDのファームウェアとは別に3DS自体がSDカードに設けられたパーティションを仮想NANDに見立てて、そこに用意された仮想ファームウェアで起動する)で運用するならば、emuNANDでリージョンフリーになるので問題はなくなります。つまり、emuNANDをGateway 3DSなしで実現できるのかどうかがポイントになります。

しかし色々調べましたが、Gateway 3DSがなくてもemuNANDを実行する方法自体が存在するのは間違いないですが、ここでご紹介できるほどの内容は見つけることができませんでした。

現状のemuNANDはGateway 2.0b2のLauncher.datをLボタンを押しながら起動させることで表示されるGatewayメニューからNANDパックアップをした後に、イニシャライズでSDカードにNANDパーティションを作成しています。そこまでの作業にGateway 3DSのFlashcart自体は必要ないのでemuNAND機能自体にGateway 3DSは不要のはずですが、如何せん試していないので本当にできるのかどうかが分かりません。

emuNANDさえ自由に利用できるようになれば少なくとも3DSのリージョンフリー化は実現可能です。過去にもニンテンドー3DS単体でのNANDエミュレートに成功したことはお伝えしましたが、実際にemuNANDが自由に使えるようになれば色々なことができそうですね。

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