VG247で、Xbox 720 Durangoの最新情報を掲載していました。
今回の情報はKotakuやCVG、The Vergeが伝えたものをまとめたもので、過去に伝えられていた噂を否定するものも含まれている最新情報です。
Xbox TVすなわちXTV
過去に何度も、Xbox 720にはセットトップボックスとしての機能を持たせるという噂がありましたが、やはりリビングルームに一家に一台置かれる(ただしアメリカでのお話)ケーブルテレビを見るための機能をXboxに持たせる野望は抱き続けているようです。
日本ではケーブルテレビは難視聴対策のためのものというのが一般的なのでピンときませんが、日本でのHDDレコーダーのような位置付けだと思えば良いでしょう。
一方でソニーは日本でのテレビ機能をPS3+nasneで既に実践してます。しかしXbox 720はHDMI入力を持っていると言われていますので、ビデオ録画機能はXbox 720も持っているのかもしれません。
また、マイクロソフトは過去に動画検索(映像や音声をスキャンして検索できるようにする技術)を持つVideoSurfという企業を買収しています。
その技術を利用して、Xbox 720でテレビの見方を変えようとしています。Xboxにはコアゲーマー向けのものと、セットトップボックス機能を兼ねた小型で安価なモデル(発売時には販売されないようです)があると言われていますが、日本ではあまり受け入れられそうもない機能を売りにしている感はあります。
常時接続は必須ではない 後方互換は別売りオプションで
Xbox 720はインターネット接続がないとゲームやアプリが起動しないというとんでもないゲーム機としてパッシングされていますが、どうも常時接続は必須というわけではなさそうです。
確かに常時接続には間違いありませんが、それによって中古ゲームが起動しない、ローカルコンテンツ(ゲームディスクなど)が起動しないという制限はないという情報がある情報筋から寄せられているようです。
ローカルコンテンツという表現ですので、インターネットに繋いでプレイする前提のゲームなどは接続が落ちると復帰するまではプレイできません。当たり前の仕様が誤って伝わっていた可能性が出てきました。
また、Xbox 720は採用チップの関係からXbox 360のゲームなどへの対応、すなわち後方互換性がないと言われていましたが、完全に互換性を捨てたわけではないことが明らかになりました。
今回新たに明らかになったこととして、マイクロソフトはXbox 360の小型コストダウン版を149ドル以下で準備しているという情報が伝えられています。この安価なモデルはXbox Liveアーケードには対応するものの光学ディスクドライブを持たないためディスクゲームの起動はできないものの、Xbox 360と繋ぐことでセットトップメディアボックスとしての役割を果たすというものです。Xbox 360をテレビとして使うための秘密兵器ですが、Xbox 720とも繋ぐことでXbox 720のディスクドライブに入れたXbox 360のディスクゲームを起動できます。
つまり、後方互換性をオプション製品(Xbox miniと言うようです)で実現できるよう準備をしていたことになります。Xbox 720を購入してテレビやXbox 360ゲームのプレイを重視する方はXbox miniを買ってくださいという戦略です。
後方互換性が不要なユーザーはXbox 720のみを、必要なユーザーはXbox 720+Xbox miniを、と選択制にできるラインナップと言えますのでユーザーにとっては有益なのではないでしょうか。
Kinectは目の動きや視線まで検出
セットトップボックス機能を備えたXboxはビデオサービスやケーブルテレビのコンテンツをサポートしますが、使い勝手の向上を目指しKinectでの視線検出を活用します。
視線検出が可能になると、例えばテレビから目を離すと視聴中のビデオコンテンツが一時停止するといった今までなかった操作性を実現できます。
その他にもまばたきすることで早送り、一定時間まぶたを閉じれば終了といった操作も不可能ではありません。
これらは全て噂レベルではありますが、ケーブルテレビが市民権を得ているアメリカでは相当発売への期待値が上がるでしょう。そもそもテレビは電波で受信するもの、携帯でもワンセグという形でテレビが無料で視聴でき、NOTTVをはじめとする有料コンテンツにさほど見向きもしない日本のテレビ文化にはXbox 720の売りであるテレビ機能はなじまない上にそもそも不人気な歴代Xboxと、ブレイクしそうもない条件がこれでもかと揃っている日本での販売はなかなかハードルが高そうです。