VG247で、コードネームDurangoと呼ばれるマイクロソフトの次期Xboxについて名称は「Xbox」で5月21日発表、500ドル(約5万円)で11月に発売されると伝えていました。
この情報は、ベテランブロガーだというPaul Thurrott氏がYouTubeでのポッドキャストで語り、明らかになったものです。
0:54:43あたりから新型Xboxについての話題に切り替わります。どのあたりから話が始まるんだろうと思って1時間近く聞いてたのがばかばかしかった…
残念ながら、その情報源については明らかにされておらず真偽の判断材料がありません。今回はPaul Thurrott氏が語ったということがニュースとなった判断材料のようです。
実は3月末にDurangoが5月21日発表とお伝えした時のニュースはPaul Thurrott氏のツイートをベースにしたものです。つまり、ツイートで語った内容をポッドキャストで語ったので新しいニュースとして伝えられたというのが今回のニュースのキモです。
とりあえず、Paul Thurrott氏の語るXbox 720の情報をまとめてみましょう。
2モデルあるとされたXbox 720 一つはキャンセル
Xbox 720にはKinectによる操作をベースにしながら可能な限り安価にしたセットトップボックスのようなポジションを目指すモデルと、ハードコアゲーマー向けの高価格帯モデルがその2モデルが存在すると言われていました。そのセットトップボックスを目指したモデルには’Yumo’というコードネームが与えられ、実際に開発が進んでいたようですが、その’Yumo’はキャンセルされました。キャンセルと言っても、年内の発売時には存在しないというだけで、将来的には発売される可能性はあります。
Xbox 720の価格
「Durangoは高くなりますよ(笑)」
Paul Thurrott氏によると、Xbox 720は500ドル(日本円にしておよそ5万円)、ケーブルテレビかストリーミングビデオサービスがは分かりませんが、そう言った類の一定期間の加入契約を結ぶことで300ドル(およそ3万円)で販売するモデルも存在します。アメリカでの主力は300ドルの方でしょうね。ブルーレイドライブ搭載でインターネット常時接続必須という記載も存在するそうです。
ケーブルテレビやストリーミングビデオサービスがそんなに一般的ではない日本ではさしずめ「モバイルルーター2年契約でXboxが3万円で購入できます」といった感じでしょうか。実際には2万円程度の値引きで月々4,000円のモバイルルーター2年契約は割に合わないですけど。
Xbox 720の発表時期
「元々、マイクロソフトは今年の4月24日発表を計画していたんです。ところが今は5月21日てす。今年中に発表イベントがありますから、その時にDurangoのより詳しい情報が分かりますよ。」
発売日については11月の初旬ということがE3前に発表されるようです。
以前からXbox 720の製品名候補としてシンプルな「Xbox」というのは挙がっていましたのでそれに決まったのかという印象ですし、E3前の5月発表年内発売も既報の通り。ただし、500ドルというのはアベノミクスによるこの円安基調のさなか、かなり高額な印象を受けます。さすがに5万円の価格設定はあり得ないですよね。値下げするまで売れなくて苦しんだニンテンドー3DSやPlayStation Vita(安い方のWi-Fi版)の倍の価格です。
結局のところ、今回のニュースの信憑性はPaul Thurrott氏というのがどの程度信頼できる情報を持っているのか、というところに尽きます。Paul Thurrott氏が何者なのか知らない私にとっては結局「で、誰よそれ?」
で、Paul Thurrottって誰よ?
前回のニュースの時は”かなり有名な、マイクロソフト系の情報に強い人物”とお伝えしましたが、今回のVG247ではベテランブロガーと表現しています。何がどの程度ベテランなのか分かりませんが、少なくともPaul Thurrott氏は1966年生まれの40台後半、YouTubeを見る限り、顔出し出演するのが普通、といった感じのようです。
今回は気になったのでPaul Thurrott氏について色々調べてみました。Windows系のサイトをいくつか運営していて、本も出しているアナリスト系の人だということは分かりました。
そのWindows系サイトの記事は全部Paul Thurrott氏が書いています。かなり沢山あるんですよ。それを一人で書いていることになります。法人として運営しているのかと思ったら、どうも本当に一人でやっているみたいです。まあ、マイクロソフトの情報に強い、専門のその筋では有名な書き手さん、といったところでしょうか。過去の経歴がメディアの記者だったとかなら納得ですが、そういった情報までは追っかけられませんでした。
つまり、Paul Thurrott氏を一言で表現すると「ベテランブロガー」です。VG247の表現が最も本人を表しているのではないでしょうか。