Engadget 日本版で、ソニーがタブレット型コントローラ”EyePad”の特許を出願したことを伝えていました。
今回は特許を出願しただけで製品にはなっていないどころか製品として計画されているのかすら怪しい存在ですが、タブレット形状のコントローラーというだけでニンテンドーWii Uに続く「なんちゃってGamePad」的発想な印象を受けます。
出願したのはSCEEで、出願日は2012年7月。発売直前だったWii Uの存在がE3でクローズアップされた後の「なんちゃってGamePad」出願です。
このソニー版のタブレットコントローラー”EyePad”はボタンやアナログスティック、十字キーといった定番機能に加えてタッチパネルやステレオカメラ、モーションセンサー、マイク、スピーカーも備えています。二つ目のアナログスティックやL/Rボタン(特にL2/R2ボタン)などはとりあえず見当たりません。
特徴的なのは”EyePad”コントローラーに発光部が内蔵されていて、テレビモニター側に設置したPlayStation Eyeでその光を捉えて動きを検出できるという「なんちゃってKinect」(ちょっと無理がありますけど)機能。さらにそのなんちゃってに磨きをかける、ステレオカメラによる3D形状認識機能が挙げられます。
「なんちゃってGamePad + Kinect」という最強の組み合わせですので、見方を変えれば発売されれば実は結構良いものかもしれません。
“EyePad”は「PS3のようなエンターテインメント機器と無線接続して使う入力デバイス」であり、単独で活用できるタッブレット端末ではありません。いっそのことXperia Playのタブレット版でも発売してPlayStation Mobileに特化した方が売れそうな気はします。
問題なのは”EyePad”という商標。”EyePad”の商標は調べた範囲では現時点で日本での登録されていないようですが、カタカナ表記の”アイパッド”は同じタブレットデバイスとしてアップルが商標を押さえていますので、”iPad”と”EyePad”は別物でも、それらを同じ”アイパッド”と呼べるようになるのは何かと難しいのではないでしょうか。
EyePad→イェパド