次のニンジャリリースはいつ？

wololo.netで、wololo氏の所に次のexploitのあるゲームタイトルのニンジャリリースはいつだとの問い合わせが届いているとして、次回についての情報を掲載していました。

今年2012年にPSPのユーザーモードexploitは7つもあります。そのうち日本語版があったのは『Motorstorm Racing 』『みんなのテニス ポータブル』『モンスターハンター2ndG』『Monster Hunter 3rd』『アーバニクス』で、海外版しかなかったものは『Super Collapse 3』『Mad Blocker Alpha』です。殆どがVHBL向けでしたが、PSPのバックアップ起動がVitaで可能になるTotal_Noob氏のCEF(カーネルexploit)も公開されたためPS Vitaシーンは多いに盛り上がりました。

特にここ数週間でモンハンやアーバニクス、Mad Blocker Alphaと立て続けにリリースされました。ゲームはストアからダウンロード購入しなければならない上に、その全てがCEFに対応したためwololo氏の所には買い損ねたユーザーから「次はいつリリースするんだ？」という問い合わせが来ています。

ところが、良く考えてみてください。上記exploitは全てwololo氏が発見したものではありません。wololo氏はVHBLのお手伝いとして開発に関与したことはあってもexploit自体は発見者の公開の意思に従いリリースの手伝いや交通整理、広報(ニンジャリリース含む)に専念していただけです。ニンジャリリースもwololo氏の専売特許ではないため環境があればwololo氏でなくても可能です。

つまり、exploit発見者は自分でVHBL移植やCEF対応した上でなんらかの方法で自分でニンジャリリースすることは可能なのです。

wololo氏の過去の貢献が評価され、結果的にPSPシーンやVitaシーンがwololo氏を中心に回っているのが現状です。もしかしたら単に忙しくなるだけのwololo氏には負担かもしれません。

Total_Noob氏はニンジャリリースこそwololo氏が行ったものの、CEFについてやゲーム名の公表、セーブデータ公開はPSP KingフォーラムでTotal_Noob氏自身が行いました。そういった方法の方がwololo氏の負担が少ないかもしれません。

少し話が逸れましたが、上記のような状況ですのでwololo氏が直接exploitリリースをコントロールできる訳ではありません。現在幾つかのexploitがwololo氏の所にありますが(私の所にもあります)、あくまでも発見者本人の意思に100%左右されますので第三者としてwololo氏が(私も同じですが)勝手にリリースを企てたりすることはありません。

PS Vitaの次のファームウェアアップデートで必ずTotal_Noob氏のカーネルexploitは対策されますし、既にPS Vitaの対策ファームウェア(1.82?)の開発も進んでいる可能性が高いことから、今からニンジャリリースを行ってもこれから公開するゲームでCEFというのはかなりリスクが高い(途中で1.82にアップデートされたら全てが水の泡です)と思われますし、wololo氏も1.81向けに更にexploitをリリースする計画は(wololo氏がコントロールできる範囲では)ないと言っています。

今後またカーネルexploitが見つかれば、そのカーネルexploitの存在するファームウェアで動作可能なVHBL向けにカーネルexploitが移植されることでしょう。単なるユーザーモードexploitですが、カーネルexploit発動のためには必ず必要だということが明確になりましたので、必要以上にexploitを浪費することは資源の無駄使い以外の何物でもないということが実感できたと思います。

私からの提案ですが、もし今後exploitを発見して、将来のカーネルexploit移植にも繋がる可能性があるVHBL(厳密にはVHBLは必要ありませんが、Hello Worldだけで公開しても全く意味がないので)への移植をする際、自分には開発は難しいと思ったら一度日本のコミュニティに相談してみて下さい。最近はVHBL移植やCEF適応程度なら難なくこなす日本の開発者が沢山いますし、皆信頼の置ける方々ばかりですので頼っても大丈夫です。ご希望があれば私が仲介いたしますし、最終的に全世界同時リリースを目論むならwololo氏にも仲介します。