WiiNEWZで、新しいWii用MODチップArgon2についての記事が掲載されていました。どうやらただのMODチップではないようです。【記事】
First Argon2 Details Emerge
Argon2詳細第一報が明らかに
WiiNewz has obtained exclusive and very interesting details on the upcoming Argon2 modchip.
WiiNewzは今度出るARGON2というMODチップの独占情報を得ました。
Quote:
引用文
The official website of ARGON2 will be opening on January 10th.
ARGON2の公式サイトは1月10日にオープンです。
ARGON2 is the result of many months of development. We call it a 4th generation modchip because it introduces many important new features for the scene:
ARGON2は何ヶ月も開発に時間がかかりました。重要な新機能を搭載した、第4世代のMODチップです。
1- ARGON2 is not only a MODCHIP, is a complete SOFTWARE SUITE that introduces a new concept for distribution of FREE software on the NINTENDO WII. The CORE of the project is, in fact, not the HARDWARE but the SOFTWARE. We have developed a new CHANNEL for the NINTENDO WII called “ARGONCHANNEL.” Through this channel we will distribute FREE HOMEBREW SOFTWARE and, in the future, more and more things.
1- ARGON2は単なるMODチップではありません。任天堂Wiiのフリーソフトウェアのための新コンセプトを提案する完璧なソフトウェアです。このプロジェクトで重要なのは実はハードではなくソフトです。”アルゴンチャンネル”というWiiのための新しいチャンネルを開発しました。アルゴンチャンネル経由で将来フリーのHomebrewソフトウェアを提供予定で、将来的にはその他のものの提供も考えています。
2- ARGON2 with ARGONCHANNEL is the first Modchip for WII that is “internet” updatable. ARGONCHANNEL has a functionality to UPDATE ARGON2 directly from the menu.
2- アルゴンチャンネル標準装備のARGON2はWiiのMODチップとしては初めてインターネットでのアップデートに対応しています。アルゴンチャンネルのメニューから直接ARGON2をアップデートできる機能を持たせてあります。
3- The website will have plenty of infos and tools that will allow homebrew developers to build their application and distribute it for free to all ARGON2 users. An updated feed of new software will be available ONLINE on the website and INSIDE the ARGONCHANNEL WII.
3- 公式サイトでは多数の情報とツールを提供予定で、Homebrewの開発者のためのアプリケーション開発ツールやARGON2のユーザーにアプリケーションをフリーウェアとして提供するツールも用意します。新しいソフトウェアのアップデータはウェブサイト上でオンライン提供されWiiのアルゴンチャンネル上に反映されます。
4- As for the new HARDWARE, ARGON2 has two important aspects:
4- 新ハードウェアとして、ARGON2は特記すべき事項が2つあります。
a. Is complete SOLDERLESS, with an ORIGINAL wii-clip on board.
a. 半田付けなしで、独自のWii-Clipで基板に取り付け
b. A 32 pin connector on WII LENS DATA BUS that will allow the modchip to access the DATA CHANNEL of the Wii. Right now this is used ONLY to protect the proprietary software for ARGON2 (in fact, if you try to insert the ARGONCHANNEL INSTALLATION ISO to a wii without ARGON2 it simply does not work). In the future we plan to add some “special” things, like an ISO emulator that will allow you to put apps on the 16Mbit on board flash. Lastly, and even more interesting, is the ability to dor REAL TIME PATCHING when is necessary. A firmware for D3 (D2NOTHING) is under development.
b. Wiiのレンズデータバスに32ピンコネクターを採用、ModチップがWiiのデータチャンネルにアクセス可能。これはARGON2専用ソフトウェアを無断使用から保護するためだけに使用されます。(実際アルゴンチャンネルインストールISO(ディスク)はARGON2非搭載Wiiでは起動できません。)将来的にはISOエミュレータのようなアプリケーションを16Mbitのオンボードメモリにインストールできるなどの特殊機能を盛り込む予定です。最後に、より興味を引きそうなところですが、必要に応じてリアルタイムパッチできるようにします。D3チップのファーム用(D2に関しては予定はありません)を目下開発中です。
5- An important consideration of the ARGON2 kit is LEGAL USE. Many judges around world are attempting to stopp MODCHIP sales because the PRINCIPAL use of modchips is PIRACY. With ARGON2, we have chosen a different approach. Included in the first release there are over 10 applications for ARGONCHANNEL that are FREE. This means that for about 40 EUR a user can buy a KIT that allows access to MANY FREE HOMBREW APPLICATIONS. This is LESS than the cost of 1 WII GAME. We think this will be a good “argument” to avoid possible legal problems.
5- ARGON2キットの重要なポイントは「合法的な利用」です。世界的にはMODチップ販売を禁止する流れです。MODチップの主な用途が著作権侵害のためだと判断されているからです。ARGON2では今までとは違うアプローチをします。最初のリリースではアルゴンチャンネル用に10個のフリーウェアを提供します。およそ40ユーロで多数のフリーウェアHomebrewのアプリケーションを使うためのキットが購入できることになります。Wiiのゲーム1つ購入するより安いのです。法的問題を回避するための理由としては良い方向だと考えます。
日本では不正競争防止法が適用され販売されていないMODチップですが、Homebrew起動のためであれば個人的には許容範囲だと思います。
著作権侵害するかどうかは個人のマナーの問題です。そういう機能があること自体人間の欲望を刺激するのは分りますが、だからと言って広く網をかけ自作アプリの世界を狭くするのは文化の低迷につながると考えています。ちょっと大げさか?
記事内容から、D2BやD2C・・・といった初期〜中期にかけてのWiiでは使用できないことが分かります。
もちろんこれから販売しようというものに、すでに生産していない販売台数が限られているWii市場向けに開発するのは得策でないことは分かりますし、任天堂の対策の対策のための新開発なのも分かります。が余裕ができたらD2チップ向けも開発してほしいところです。
ARGON2が対象にしているD3についてはこちらの記事をご覧ください。【D3チップ搭載Wiiの記事】