GBAtempで、ニンテンドー3DSの市販ゲームのバックアップが起動する初のFlashcartとなる可能性のあるCrown3DSが登場するかもしれないことを伝えていました。
「Flashcart」一覧
ゲーム最新情報 2011年5月12日のニュース
●PSPSlimHacksで、Kuci氏がPSPのカーネルメモリを”kmen.bin”、ブートメモリを”boot.bin”というバイナリファイルでメモリースティックにダンプすることができる開発者向けユーティリティKernel Memory Dumperをリリースしたことを伝えていました。
●/talkフォーラムで、legendmythe氏がPSPのリカバリーマネージャー(リカバリーメニュー)でオリジナルより高機能で高速処理が可能なPSP Bios v0.7cをリリースしていました。ISOドライバー変更も半分程度の時間で実行できるそうです。5.50GEN-D3での動作が開発環境だったようですが、非対策基板でCFWであれば動作するだろうとしています。ブルーを基調としているところがM33やGENとは別物であるというオリジナルさを主張しているような印象を受けます。
●IndustryGamersで、PSNがいまだに再稼働しないことについて、『PIxelJunk』シリーズなどPSNでのゲーム販売が収益の柱になっているQ-Gamesの社長Dylan Cuthbert氏がソニーは今対策をしているはずで、ここ1〜2週間のうちに何らかの具体策を発表するだろうとの見通しを示したことを伝えていました。ただし、Q-Gamesを始めPSNをユーザーが利用できないことで自社製品販売経路を断たれることになる開発者にとっては死活問題であるため、Dylan Cuthbert氏は開発者が離れていくことを防ぐためソニーは何らかの支援策を考えているはずだと語っていました。ソニーにその声が届かないとPSN破綻->ダウンロード販売衰退の道をたどり、NGPもPSP goと同じ行く末を目指し歩み始めることになります。
●MCVで、AnonymousのサイトAnonOps.net(現在は繋がらない)が攻撃を受け、Anonymousのメンバー500人の個人情報がサイトに掲載されていると伝えていました。また、あるセキュリティの専門家によると、AnonymousメンバーのチャットログやIPアドレスがFBIに提供されたそうです。
●Courthouse News Serviceで、元米軍のF-18戦闘機パイロットJohn Ryan McLaughlin氏が『The Elder Scrolls IV:オブリビオン』プレイ中にゲーム画面のフラッシュで発作を起こしたことに起因してパイロットの資格を失ったとしてSCEなどを相手取り損害賠償などを求める訴えを起こしたことを伝えていました。以前日本でもあったアニメ『ポケットモンスター』アニメで子供がてんかんを起こした例と同様のようですが、さすが訴訟王国アメリカというかなんというか…
●任天堂が5月末に予定していたニンテンドーeショップやインターネットブラウザなどが利用できるようになる3DS本体の更新を6月7日に行うと発表していました。
●GBAtempで、DSi Firmware 1.4.2がリリースされたことを伝えていました。Acekard 2i、EZ-Flash Vi、Supercard DSTwoなど各種Flashcartが起動しないように対策されたそうですが、CycloDS iEvolutionは最新ファームウェアで動作、R4iDSN teamが対策回避ファームを一番乗りで公開など既に回避されてしまっているようです。なお、セーブデータexploitを利用したSudokuHaxは全く対策されておらず動作したようです。
●Nintendo Universeで、まだサービスが始まっていないNintendo 3DS eShopで使うプリペイドカードがアメリカカリフォルニアのBest Buyで見つかったことを伝えていました。プリペイドカードなら個人情報をネット上に流さなくてもいいので安心ですね。
●Lan.stフォーラムで、Yoti氏が起動させるだけでPSPの基板確認ができるユーティリティPSPident 0.74.1をリリースしていました。英語の綴りが間違っていたのを修正しただけのようです。
DSでHomebrewを実行するマジコンは進化の道を間違えた 第3部
この記事は
DSでHomebrewを実行するマジコンは進化の道を間違えた 第2部
の続きです。
長文のため3部作にてお伝えしております。
DSでHomebrewを実行するマジコンは進化の道を間違えた 第1部
DSでHomebrewを実行するマジコンは進化の道を間違えた 第2部
DSでHomebrewを実行するマジコンは進化の道を間違えた 第3部
4: 法律で認められなかったマジコン
日本でも任天堂からの警告を受けて販売を中止した販売店が数多くあったようです。Divineoのように正当な理由をもとに司法で争えば敗訴しなかった可能性もあったわけです。それなのに何故任天堂からマジコン販売に対する警告を受けて販売を中止してしまったのでしょう。
悪事を働いているという自覚のもとで、当時はマジコンを取り締まる法律がないから安全にボロ儲けできるとタカをくくっていた。
マジコンが著作権を侵害している使い方に着目して売れば莫大な利益が上がると分かって販売していた。
法的手段に訴えられたら分が悪いとずっと思っていた。
法律で禁止されていることは違法行為で、犯してはならない。
禁止されたのなら当然手を引かないと怖い。
日本人としての生き様です。
その後どうなったかというと
悪いことしてました。もうしません。見逃してください。
著作権侵害、分かってました。でも、法律で禁止されていなかったんです。
その後のパターン1)もう今はしていません。法律は守っています。
その後のパターン2)表で出来なきゃ裏でやろう。バレなきゃこんなおいしい事やめられねぇ。
Divineoに「ニンテンドーDSに革新をもたらすデバイス」と言わしめたマジコン、同じものを販売しているにも関わらずこの差は一体何でしょう。
マジコンの本当の姿を表しているのは一体どちらなのでしょう。
ただ一つ分かっている事、それは日本でマジコンを販売することは違法行為にあたるとして禁じられてしまったという事実だけです。そこにフランスの判決の力は及びません。
Homebrewを楽しみたいというユーザーの想いはマジコン存在意義のまるで「建前」としてしか存在しないかのような悪者ぶりです。
もともとマジコンを開発したハッカーはこうなることを予測しつつ金に目がくらんでいたのでしょうか。
GBAマジコンを使ってDSのゲームのバックアップを動かしたい。
SLOT1で認証しないとうまく読み込まない。
DSのファームウェア書き換え方法を編み出し認証を回避する。
SLOT1に認証を回避するパスカードを開発する。
パスカード機能を内蔵すればSLOT1カード単体でバックアップが起動する。
そして実現したものが今のマジコンです。進化の過程をみると、確かにHomebrewだけのためではありません。ただ実際にはソフトウェアが製品か自作かの違いでしかないので同じ事なのです。今思えばFlashMeのころが一番ハッキングらしいハッキングでした。そんなDSのハッキングに取り組んだハッカーは最初から著作権侵害を目的に開発に取り組んでいたのでしょうか?いや、ハッカーは純粋にハッキングしたくて取り組んだだけでしょう。その後のマジコンの行方を決めたのは、そのハッキング方法を利用してコピーゲームを起動させることをマジコンの目的にするためにインターネットで不正にコピーされたゲームを流通させようと試みた一部の金に目がくらんだ者達です。彼らによって、ハッカーの純粋な取り組みがねじ曲げられたのです。
5: 新たなハッカーの取り組み
DSにHomebrew環境をもたらしたマジコンの存在は一気に消滅していきました。マジコンがHomebrewのプラットフォームであると長い間認識されてきたため、進化の方向がマジコンでいかに市販ゲームのプロテクトを回避するか、任天堂のファームウェアによるマジコン対策を回避するかだけに注力されてきてしまいました。もうそれは進化ではなく、単なるその場に応じた対応でした。
成熟しきったマジコンがなくなること、それはDSのHomebrewの消滅を意味します。
マジコンは進化の方法を途中から間違えてきたのです。
もう一度、マジコンではないハッキング方法を確立していかなければなりません。
法律で押さえ込まれたDSハッカーチームにはもうその余力がありません。そんな折、今まで他のゲーム機で名を馳せてきた世界のハッカー達がDS復活に向けて動き出しています。
Wiiでゼルダの伝説のセーブデータを使ってHomebrew ChannelをインストールするハッキングによりWiiにHomebrew実行環境をもたらしたTeam TwiizersがDSiをハックに取り組みを開始しています。
PSPのパンドラ関連のツールPSP Pandora Deluxeをリリースしているサイト(フォーラムのモデレーターDJB氏がここでリリースしている)として有名なPSP-HQでも、Nintendo DSに関するフォーラムを立ち上げました。
【情報源:PSP-HQ】
Nintendo DS forum on HQNintendo DS now has a space on the HQ Network! Learn how to hack your Nintendo DS, install emulators and more.
ニンテンドーDSがHQネットワークへ遂に登場です。ニンテンドーDSのハックについて学び、エミュレーターをインストールしてみましょう。
It is currently hosted on psp-hq.com in the forum called “Nintendo DS Hacking & Modding.”
現在はpsp-hq.comのなかの”Nintendo DS ハッキング&改造”コーナーにあります。
This is the beginning of Nintendo DS Hacking on HQ. Expect in the days to come to see tutorials and other stuff on the forum.
HQ内でのニンテンドーDSを扱うのは今回が初めてです。近々チュートリアルなどがフォーラム内に出来ると思います。
Plus the best homebrew games, emulators, apps and related DS files will be upload to the HQ VIP FTP Servers.
更にHomebrewゲームやエミュレーター、その他アプリなどDS関連のファイルがHQ VIP FTPサーバーにアップロード予定です。
Fell free to make a post on it ;)
フォーラムへの書き込みは自由です。是非どうぞ。
現時点ではマジコン前提のエミュレーターなどの話題程度しかありません。それでもNintendo DSでのコード記述チュートリアルのトピックなどもあり、いままでPSPにしか関わってこなかったサイトがDSへ人々を注目させようと取り組み始めています。
今後はこうした動きがきっと広がってくるでしょう。
近い将来、マジコンが過去のものと誰もが認知するようなDS Homebrew時代が再び訪れるものと期待しています。
6: おわりに
マジコンさえ購入してしまえばそれでハッキング完了、そんな容易さが不正コピーゲーム蔓延に拍車をかける結果となりました。結果的にユーザー自らが自分達の首を絞めたことになります。
ドスパラでマジコンを堂々と販売していた頃もありました。思えばあの頃がマジコンの一般大衆化の走りだったように思います。ゲームはタダでナントカというキャッチコピーが書かれた雑誌をコンビニで見かけたりすると、日本も終わりだなぁと思ったものでした。
電車にのったりショッピングモールへ行ったりすると、今でもmicroSDカードのついたDSカードを差してゲームをしているサラリーマン、若い女性や小中学生、高校生を見かけます。君たちその中に入っているゲームはどこで手に入れたんだい?と思わず聞きたくなる程です。きっと何も知らないユーザーがほとんどでしょう。タダでゲームができること以外は。
そんなマジコン大衆化のせいで、日本では残念ながらDSのHomebrewは違法の括りに入れられてしまいました。マジコンが消える今からは、本当に好きな人だけが楽しめるハードルの高さくらいがちょうど良いDSの世界を覗いてみたい想いでいっぱいです。