Yahoo!ニュースでコンピュータソフトウエア著作権協会がニンテンドーDS用ゲームの違法コピーについての実態調査に乗り出した事を伝えていました。【記事】
ニンテンドーDS「プロテクト外し」横行 ソフト違法コピー調査
携帯型ゲーム機「ニンテンドーDS」の正規ゲームソフトだけを使えるようにするプロテクト(防御)を無効化する改造コード(暗号)がインターネット上で公開され、「プロテクト外し」が横行していることが27日分かった。改造コードによるプロテクト外しは「マジコン」と呼ばれる機器を使った違法コピーの温床とされ、コンピュータソフトウエア著作権協会は、こうした行為が技術的制限手段の提供禁止を定めた不正競争防止法に違反するとして実態調査に乗り出した。
現行法ではプロテクト外しに対する刑事罰の規定はなく、民事訴訟で損害賠償や差し止め請求による被害回復しかできないのが実情で、同法を所管する経済産業省は今後、刑事罰の適用拡大も含めた法改正について検討する方針。
改造コードは、16の数字などを組み合わせた暗号。この暗号をゲームソフトに組み込むと、ゲーム内容を意図的に書き換えたり、修正することができる。
ニンテンドーDSの人気ソフトには、マジコン対策として、ネット上で公開している違法複製ソフトをマジコンに取り込んでも使えないようにする特殊な暗号技術(プロテクト)が施されているが、マジコンユーザーの間では暗号を解読し、プロテクトを解除できる改造コードが広く出回っている。
ネット上では「回避コード」とも呼ばれ、ネット上で無料で入手できる専用ツールを使ってゲームソフトごとに異なる回避コードを直接入力したり、プログラムを自動で書き換える「パッチファイル」を使うことにより、だれでも簡単に解除できる。
マジコンは、人気ソフトを買わずにネットで入手し遊べることから国内でも不正利用が横行。メーカーは正規ソフト以外では起動できないようなプロテクトをかけるなどして対処しているが、改造方法について詳細に解説するホームページも多く、抜け道を探すユーザーとの間でいたちごっこが続いている。
コンピュータソフトウエア著作権協会は「不正利用が産業発展の妨げになる」として、プロテクト外しによるマジコン被害について実態調査に着手。一方、経産省も現行法では規制が難しい現状を把握しており、「著作権法との兼ね合いもあるが、現行法に刑事罰を加えることが一定の抑止力になることは理解している」との認識を示す。
マジコンをめぐっては、任天堂とゲームメーカー54社が昨年7月、マジコンを扱う販売会社に対し、不正競争防止法に基づき輸入、販売行為の差し止めを求めて東京地裁に提訴している。
■マジコン 不正にコピーしたニンテンドーDSのソフトを使えるようにする機器。DS専用ソフトと同じ形状で、語源は「マジックコンピューター」。DSには不正なソフトでは起動しない技術が組み込まれているが、不正なデータを取り込んだパソコン用記録カードをマジコンに挿入してDS本体に差し込めば、ゲームができる。1個5000円程度で販売されており、ネット通販などで簡単に手に入る。
マジコンは違法コピーの起動も出来ますが、Homebrewの起動もできます。被害が出ているのはもちろん違法コピーの方です。
現在の著作権法では自分で所有するもののバックアップに関しては違法にはしておりませんが、これも今後の法改正次第で変わってきます。
違法コピーの駆逐は構いませんが、自作アプリ起動環境も同時に奪われるのは悲しいところです。
個人ブログの影響力も最近は大きくなって来ているので、まもすけとしてはここで「違法コピーの使用は止めましょう。潮時です。」と声高々に言っておきます。