PSP go ファーストインプレッション

発売日に届いていたPSP goは、インプレッション記事を書くつもりで用意はしていたのですが時間がなくて公開が遅れてしまいました。せっかく準備したので(写真撮っただけですが)記事にしようと思います。

PSPgoが楽天から到着

2ヶ月程前の記事に書きましたが、予約していたPSP goが発売日となった11月1日の午前中に到着しました。PSPを購入するにあたって絶対に買わなければいけないのが、ほとんどPSP go専用メモリーにしかならないメモリースティックマイクロ(M2)です。万が一発売日にハックでもされようものならこれがないと話にならないかも知れないので念のため購入していました。購入したのはえこじじいの店です。

えこじじいの店からM2到着

えこじじいの店は対応が異様に早く、注文40分後に発送しましたメールが荷物追跡コードと共に届きました。速達ではないメール便(ただし80円の激安!)のため翌々日の到着となりましたがそれでも恐ろしく対応の早いお店です。
メモリースティックマイクロ(M2)4GBで1,699円。メモリースティックPRODUOへの変換アダプタもついてこの価格はありえない安さです。今までのPSPへの使い回しもOKです。PSP go買うならM2、絶対必要です。
SanDisk製/メモリースティックマイクロ(M2)4GB 1,699円

PSPgoの箱と購入特典

化粧箱はかなり小さい印象を受けました。ゲームを無料で1つダウンロードできるプロダクトコードの用紙が付いていました。

この中のゲームが1つダウンロードできます

ダウンロードできるのはご覧のベスト版です。
好きなゲームを選べるようにしてくれればいいのに…ベスト版なら少なくともハズレがないので低コストなキャンペーンとしては良いとは思います。

PSPgoの箱のプロダクトシール

いつの日かPSP goにもAだBだとアルファベットが注目を集める日が来るのでしょうか。初期型ブラックは無印でした。

PSPgo開封

ご開帳です。本体の小ささはさることながらACアダプタの小型化が化粧箱の小型化に影響しているようです。

初期ファームは5.70

早速初期ファームを調べましたが、海外版と同じく5.70でした。ただキャンペーンの無料ゲームをもらおうとすると当然最新ファームウェア(6.10)に上げなければならないので初期ファームに未練こそ残りますが5.70さようなら、ですね。

体験版3本インストール済

16GBの内蔵フラッシュメモリーの残り容量は14GBでした。以下の体験版ソフトが3本入っているためです。
みんなのテニスポータブル体験版
RooM体験版
みんなのスッキリ体験版

M2入れにくい

さて、M2をPSP goにまず入れてみようとしましたが、入れにくい!
携帯電話と同じように片持ちのキャップなのですが、キャップがきれいに開いてくれないのでメモリーを入れるのに邪魔になります。頻繁に入れ替える物じゃないでしょ、と諭されているかのようです。だってハックできたら頻繁に入れ替えるじゃん…

PSP-2000と画面比較

PSP-2000と並べて比較してみました。画面は2まわり以上小さい印象を受けますが、実際はそんなに小さくありません。本体が小さくなった分余計そう感じるようです。
テーマカラーを見ると5.70は6.00の先行開発版のような気がします。

PSPgo PSP-2000 DSiの大きさ比較

最後にDSiも加えて大きさを比較してみました。左端を合わせてあります。PSP-2000と比べると断然小さくなっています。DSiより一回り小さい印象ですが、厚みがgoの方が薄いのでポータブルゲーム機としては圧倒的な小ささです。

手に取ってみての最初の印象は、やっぱり”小さくて軽い”でした。
1000と比べて軽くなったと喜んでいたPSP-2000が激重に感じます。

画面がMacのジニーエフェクトのように閉じたり開いたりするたびにアニメーション的な動きをするのは見ていて楽しいです。

オープン状態での十字キーや○×△□ボタンの配置はあまり気になりませんが、LRボタンが慣れた位置よりちょっと遠めで操作に違和感が残りました。
PSPもDSも、DUAKSHOCK系もそうですが十字キーとLRボタンの距離感にそんなに違和感を感じませんが、PSP goだけちょっと違います。本体が薄いのも影響していると思いますが慣れが必要だと感じました。

スタートやセレクトボタンも初めて経験する位置にありますがこれも慣れの問題でしょう。ただPSボタンだけは非常に押しにくいです。せっかく中断モードがあるので当然PSボタンは操作しながら押すこともあると思いますが、今まで十字キーに置いた親指の位置をスッと変えて押せていたボタンが全然押せません。あとボタン1つ分下に配置されていれば問題ないのですが、親指を自然に動かした位置のちょうど上にPSボタンが来てしまいます。

アナログスティックの操作感は悪くはないのですが、みんなのゴルフポータブル体験版をプレイしていて非常に違和感がありました。
しばらく理由が分からなかったのですが、腕を伸ばしてPSP goを離してみたら分かりました。操作する自分のセンターと画面のセンターがずれているからです。
左手の親指が十字キーより右側にあることで左手は全体的に右に寄ってきていますが画面のセンター位置は変わっていないため、手は右寄り画面は左寄りのような感覚に陥ります。それが違和感につながっていたようです。

今までのPSPのアナログスティックは十字キーの下にあり、こういったことは起こりませんでした。それが分かっているからソニーはあの配置でデザインしたのだと思います。
据え置き型ゲーム機のコントローラーは相対的にPSP goと同じ配置ですがコントローラーが画面とは別なのでコントローラーのセンターと画面のセンターを合わせることは簡単です。そのため気にもしていませんでした。個人的にはそこが非常に気になりました。

それ以外は実はあまり問題がないどころか、小型軽量具合が非常に良く広告宣伝方法次第ではバカ売れしそうにしか感じません。PSPの新たな歴史の1ページというスタンスで売ろうとするとUMDドライブがないことが障壁となります。事前に欲しいゲームを用意しておくと言った今まで当たり前に出来ていたことが出来ません。当然PSP goを買ってセットアップしてからようやくゲームをダウンロード、という流れにしかなり得ないのです。

体験版が3本もインストールされているということは、少なくともソニーはおまけ宣伝のつもりで体験版を用意したのではなく、ゲーム購入に踏み切るまで時間がかかることを想定した上でユーザーがダウンロード購入にめんどくささを感じてしまわないよう罠を仕掛けておいたとしか考えられません。
メモリーが内蔵されているからこそ可能だからおまけでつけたという意味合いが本来は強いのでしょうが、もし体験版がインストールされていなかったらPSP goを買ったはいいけれどそこで使い方が分からず押し入れ行きにする人もいそうです。

事前情報では評判ボロクソの売れないゲーム機に成り下がりそうでしたが、少なくともソニーの宣伝の仕方次第にはなりますがそこまで酷いゲーム機にはならないと思います。
さらに、CFW化できたらこれ、理想のPSPですよ。



ゲーム最新情報 2009年11月2日のニュース

●PSPGENで、PSP-3000とPSP-2000v3でCFW5.50GEN-D2と同等の機能を実現するカスタムファームウェア5.03GEN-B for HENをリリースしたことを伝えていました。
まだ英語記事がなくフランス語記事のみです。【記事

●IGNで、マイクロソフトのスポークスマンがIGNに対しが改造したXbox360で不正コピーを用いてゲームをプレイしようとした若干の割合の本体に対しアクションを起こしたと語り、Xbox Liveのアカウントを削除したことを正式に認めたことを伝えていました。不正コピーに対して厳格な態度で挑み、安心して楽しめるプレイ環境を構築するため、としています。

●Nintendomaxで、Gannon氏がHomebrew ChannelからWiiのインターネットチャンネル(Operaブラウザ)を直接起動できるBootOpera v0.2をリリースしたことを伝えていました。Homebrew Channelを終了しなくてもブラウザが使用できるのがメリットです。



CFW5.03GEN-B for HENリリース〜5.03GEN-Bの紹介からインストール方法記事まで全訳

PSPGENで、PSP-3000とPSP-2000v3でCFW5.50GEN-D2と同等の機能を実現するカスタムファームウェア5.03GEN-B for HENをリリースしたことを伝えていました。【情報源:PSPGEN

ブログの字数制限のため翻訳のみでお伝えします。5.03GEN-B for HENの紹介記事3ページ分とインストール方法ページの全訳です。


カスタムファームウェア 5.03GEN for HEN-B (PSP-3000)

カスタムファームウェア 5.03GEN for HEN-B (PSP-3000)がついに完成です。これで目標をクリアしたとは考えていませんが、要求ファーム5.55以上のゲームやプロテクトがかけられたゲームはプレイ可能になりました。

1 – カスタムファームウェア 5.03GEN for HEN-B (PSP-3000): 内容説明

ついにCFW 5.03GEN for HEN-B (PSP-3000)の公開に至りました。皆さんにもお試しいただけることは喜ばしい限りです。
CFW 5.03GEN-Bはシステムバージョンが5.03までの、CFW対策基板となっているPSP-3000とPSP-2000v3で使用するためのCFWです。Davee氏のChikHEN R2を利用してCFW 5.03GEN-Aが(そして今回のGEN-Bも)起動できるようになりました。

5-03gen-b-1

5.03GEN-Bの中心となる機能は、カスタムファームウェア対策のためにプロテクトが施されたゲーム(ヱヴァンゲリヲン:序鋼の錬金術師)を含む要求ファームウェアが5.03より後のゲームの起動サポートです。Yoshihiro氏がCFW 5.03GEN-D2と同等の機能を盛り込むべく仕上げてくれました。
PSP-3000(PSP-2000v3も)のユーザーの皆さんは今まで放置されていたかのように感じていたかもしれませんが、こちらの動画を見て喜びを噛みしめていることでしょう。

ビデオ:Daily Motion Custom Firmware 5.03GEN-B for HEN (PSP-3000)

残念ながら、我々GENチームとしては目的を100%達成したとは思っていません。完璧とは言えない状況が残っているのです。

2 – カスタムファームウェア 5.03GEN for HEN-B (PSP-3000): 機能説明と既知の不具合

何が出来ないのかをご説明する前に、PSP-3000でのカスタムファームウェアとは何かというのを確認しておきたいと思います。

主要機能の内容について:
・ 公式ファームウェア5.03のPSP-3000とPSP-2000v3に対応
・ 要求ファームウェアが5.03より上のゲーム(6.xx含む)のバックアップ起動
・ 要求ファームウェアが5.03より上のゲーム(6.xx含む)のUMD起動
・ カスタムファームウェア対策を施されプレイ不可能だったUMD/やバックアップISOの起動
・ PS1ゲームの起動
・ SELECTボタンでGEN VSH MENUを起動
・ VSHでリカバリー機能有効
・ Homebrew起動
・ その他…

次に我々が解決に至っていない問題点についてです。

既知の不具合について:
・ メタルギア ソリッド ピースウォーカーのデモ版が起動しない
いろいろ手は尽くしましたが、5.50GEN-D2で動作している物が5.03GEN-Bでは起動しません。残念…

・ リカバリーは”混合”で
5.02GEN-AのリカバリーモードをPSP-3000で動作するようパッチしました。通常の機能には何ら支障はありませんが、VSHリカバリーにだけ問題があり修正しきれませんでした。実際メニューの行表示がおかしかったり正常に動作しなかったりします。PSP-3000に関してはリカバリーメニューは使用不可ですので、Total_Noob氏のUltimate VSH menuをインストールしておくことをおすすめします。

リカバリーのメニュー一覧と動作状況については以下です:

– Toggle USB = ok
– Configuration = ok
– Skip Sony logo: 動作不可 (しなくても問題なし)
 - Hide corrupt icons = 動作せずSonyロゴがスキップ
 - Game folder homebrew ok
 - Autorun program at /PSP/GAME/BOOT/EBOOT.PBP ok
 - Fake region ok
 - Use vsh menu ok
 - XMB USB Device ok
 - Charge device with usb ok
 - Use M33 network update ok
 - Use version.txt ok
 - Hide MAC address ok
– Use game categories = ok
– Reboot in official firmware > 動作不可
– Run program at = Menu Advanced
– Advanced = CPU SPEED
– CPU SPEED = Plugins
– Plugins = registry hack
– Registry hack = suspend device
– Suspend device = reboot in official firmware
– Reset system = quit

3 – カスタムファームウェア 5.03GEN for HEN-B (PSP-3000): インストール方法

CFW 5.03GEN-Bリリースの準備がようやく整いました。起動に必要な条件は以下です:
・ 公式ファームウェア5.03のPSP-3000とPSP-2000v3であること
・ メモリースティックにChickHEN R2が入っており起動できること

注意点:

HENとはHomebrew Enablerのことです。PSPの公式ファームウェア上でHomebrewを起動させることができるようになります。作者のDavee氏はChickHENでシステムの2つの脆弱性を利用しています:一つはMatiaz氏らが発見したexploit、もう一つは彼自身が発見した、ハードウェア本体(UMDやWiFiなど)の機能にアクセスすることができるカーネルモードexploitです。CFW 5.03GEN-Bを起動させるためには彼のChickHENはなくてはならない存在です。

HENについてもっとお知りになりたい場合は以下の記事をご参照ください。
(※PSPGENの紹介しているリンク先ではなくChickHEN&5.03GEN-A関連の翻訳記事をご紹介します。)
ChickHEN Homebrew Enablerリリース
ChickHEN for Firmware 5.03 R2 公式修正版リリース
Custom Firmware 5.03GEN-A for HEN インストール方法ページを翻訳
5.03GEN-A for HEN修正版リリース〜PSP-2000に対応

5-03gen-b-1

警告:

CFW 5.03GEN-B for HENはインストールした時点でもとに戻せなくなります。CFW 5.03GEN-B for HENは必要なファイルだけを追加するもので、公式ファームウェア5.03自体に変更を加えるものではありません。一度インストールするだけでカスタムファームウェアの状態となり、PSP本体のflash0にアクセスできるようになります。 PSP-3000(またはPSP-2000 v3)では絶対にflash0の中身は操作しないでください。公式ファームウェア5.03のファイルに変更を加えると二度と戻せなくなるばかりか起動すらしなくなる恐れがあります。ですのでPSP-3000とPSP-2000v3の場合はflash0を操作するような自殺行為は絶対に避けてください。

インストール方法:
注意: メモリースティックにプラグインが入っている場合、必ず無効(disable)にしておいてください。
Custom Firmware 5.03GEN for HEN-B (PSP-3000)のアーカイブファイルをダウンロードします
・ PSPをUSBでPCと接続します。
・ PSPの”USB接続”オプションでPSPをUSBモードにします
・ PCにダウンロードしたアーカイブファイルをマウスの右クリックします。
・ “解凍”を選択します(WinRARの場合)
・ 解凍先にPSPのドライブレターを選択します
・ OKを押してファイルの解凍が終了するまで待ちます
・ PSPで”USBモード”を終了します

使い方:
・ XBMでゲーム > メモリースティックにあるQuick Updater 5.03GEN-Bを表示します

Quick Update 5.03GEN-B

・ ×ボタンを押してアプリケーションを起動します
・ アプリケーション起動後の選択肢は以下です:
   ×:パッチを起動
   R:何もしないで終了
   ○:Version.txtをオリジナルに戻す(PSP売却時などにご利用ください)
・ 今回初めてインストールする場合には必ず×ボタンを押してください。適切なファイルがPSP本体のflashに書き込まれます。この操作でPSPがbrickすることはありません
・ その後”press X to reboot in CFW 5.03GEN-B”と表示されたら×ボタンを押してカスタムファームウェアを起動します
・ PSPが再起動するとCFW 5.03GEN-B for HENになります。

5-03gen-b-1
電源を切るまではカスタムファームェアのままです。

PSPを再起動後CFW 5.03GEN-B for HENへの復帰の仕方は?

CFW 5.03GEN-B for HEN-Bは正真正銘本当のカスタムファームウェアですが、PSP-3000(またはPSP-2000v3)からは直接改造ファームウェアを起動させることは出来ません。必ずDavee氏のchickHEN R2を先に起動した状態でQuick Updater 5.03GEN-Bを実行しカスタムファームウェアを有効にしてください。そんなに時間はかかりませんのでQuick Update 5.03GEN-Bを実行するのも手間ではないでしょう。

5.03GENの再インストール方法について:
もし5.03GEN-Bが既にインストール済みの場合、新規インストールオプションが表示されません(便利な機能です)。 ただ、どうしても再インストールしたい場合にはLボタンを押しながらQuick Update 5.03GEN-Bを起動すれば強制的に再インストールすることは可能です。


今回PSPGENは英語記事を公開しませんでした。
実際は機械翻訳の不手際を人力で修正したgoogle翻訳ですがGENチームに国際的リーダーの自覚が生まれたのだと感心していたところでしたのでちょっと残念です。