Wii Hack一覧

marcan vs waninkoko – USB loaderリークをきっかけにネット上でバトル

昨日著名なWiiハッカーの一人、waninkoko氏がUSBからWiiのバックアップを起動できるWiiのUSBローダーを製作したらリークされてしまったニュースをお伝えしましたが、その件についてTeam Twiizersのmarcan氏がHackMiiで皮肉って批判する意見を掲載していました。【情報源:HackMii

長いのと、中身を知ったからといってどうこうなるものでもないので要約します。
彼は”My 6-hour trip to the Dark Side”(ダークサイドへの6時間旅行)と題して次のように述べました。

■waninkoko氏の作ったUSBローダーの事を”USB warez launcher”(USB割れランチャー)と表現

■USB2.0用モジュール登場後22日もかけてローダーを作った(=長い時間かけたことを皮肉っている)

■最近wanninkoko氏はサイトリフレッシュ後スポンサーを付けたため、ダウンロードひとつするにも登録が必要になっている。登録するとスパムメール(おそらく中身は広告)がもれなく付いてくる。暗に商業主義に走った事を皮肉っている。

■waninkoko氏のサイトがスポンサーを付けたことに起因してDDoS攻撃を受けたため結果的にローダーが流出。自分(marcan)が犯人みたいに思われているが仕組んだわけはなく無関係。

■一般的にwaninkoko氏が神とあがめられおり、しかもwaninkoko氏が”モーツァルト”で自分(marcan)は”サリエリ”と思われている事が気に食わない。
※モーツァルトとサリエリは対立していたと言われており、この表現におけるサリエリとはモーツァルトに深い嫉妬を抱き、盗作したり毒殺しようとしたと伝えられている歴史を背景にしていると思われる。

■waninkoko氏のローダーは自分にとって大した事ないのを証明するために、そしてどうすればローダーが作れるのかを説明するために、自分でもローダーを作ってみたところ、waninkoko氏が22日かけたものを6時間で作ってしまった。(=自分にも同じようなものを簡単に作れる技量は当然あるが、違法行為に加担するようなことを自分はしないのだというアピール)

■実際に自分で作ったUSBローダーを動画撮影して公開
httpv://www.youtube.com/watch?v=QoSALl8Cf-U

※BootMiiを使ってWii起動後ダイレクトにHomebrewChannelを起動させて自分の技術アピール込みの自己主張してたり、いつもはバックアップを起動と言っているのに”コピー”と言ってみたり、デモで起動させたゲーム(スマブラX)をvictim(犠牲者)と表現してみたりと皮肉たっぷりです

■この件はこれで終わり、公開する気などさらさら無いため、”Now back to our regularly scheduled programming.”(これからは今まで通りのプログラム開発に戻ります)

■waninkoko氏が読めるように英語だけでなくわざわざスペイン語でも同じ内容を掲載

一方、ヤリ玉に上げられたwaninkoko氏もいつものスペイン語だけでなくmarcan氏に対抗するがごとく英語でも同一内容で反論をブログに掲載しました。【情報源:英語版waninkokoブログ
先ほど同様要約だけです。

■I would like to say that I did NOT cancel the USB Loader (I’ve got hacked at GBATemp)(ひとつ言っておきたい。私はUSBローダーの開発をやめるなんてひと言も言っていません。(GBATempでハックされたのです))と言っている。
おそらくWiiNEWZでUSBローダーやめると書かれている件について言っているのだと思われる。GBAtempでIDが盗用されたらしい。

■6時間でできたことを賞賛してあげつつ、ハムスターヒーローは30分だったけどそんなことはどうでもいい、とくだらない自慢話につきあわない姿勢を強調。

■22日かかった事で見下されている件に関して、時間がかかった理由を冷静に分析。
*大学もあるし、勉学と同時にテレビ観たり映画見たりとやる事が沢山あるのでmarcanのようにWiiの開発だけに時間を使うほど暇がない(←大学生だったみたいです)

■kwiirk氏(EHCI module for IOSの開発者)とメールでやり取りしながら共同で開発した。メールのやり取りではさすがに時間はかかる。そもそもEHCIモジュールが発表されてから開発を始めたなどという推測自体が間違い。

■4GB以上のファイルをHDDで扱うためにWBSと呼ぶ独自のファイルシステムを開発。もちろん安易にNTFSを実装しても良かったのだがあまり好きではないのでやめた。自分が学んでいるソフトウェア工学が役に立っている(=marcanとの格が違い、つまり自分が単なるハッカーではなく専門的に学んだ技術を応用しているプログラマーであることを暗にアピール)

■動画程度のローダーなら確かに数時間でできるが、ファイルシステムまで作るとなると6時間ではできないと主張し、6時間もかけてあれだけしか作れなかったと言わんばかりに反論。

■実際ユーザーがふれるインターフェースは開発者なら一番時間をかける部分だと説明(=marcan氏のローダーはインターフェースと呼ぶのもはばかれる状態だがwaninkoko氏のローダーはきちんとしたメニューのある画面構成になっている。【参照:waninkoko氏のローダーが掲載されている記事】)

■自分(waninkoko)が作るインターフェースのことを(悪い意味での)シンプルだとmarcanは酷評しているがアプリケーションごとに使い分けしてだけで、酷評される理由が理解できない。

■広告について一番ケチつけてるが、文句言いたいからケチつけてるとしか思えない。ビデオの冒頭についているが、強制的に見せているわけではない。見たくない人は見なければいい。人殺しをしているわけではないんだから非難される理由はない。しかもスパムではなくスポンサー。スポンサーの意味を辞書で調べた方がいい。

■DDoS攻撃されたのはプログラマーとして未熟だった自分に非があるので素直に認めるが、marcanがやったなんて一言も言ってない。(marcanが自分が犯人ではないと述べたことに対しての返答)

■今は時間があるのでUSBローダーのバグ修正に取り組みたい。

marcan氏のスペイン語記事[ESP] Mi viaje de 6 horas al Lado Oscuro

に対し、waninkoko氏は英語記事[ENG] My 6-hour trip to the Dark Side (Episode II: Attack of the Clones)

タイトルまで似せた上で、おそらくモーツァルト(=waninkoko)の作品を模倣したサリエリ(=marcan)のことを”Clones”(クローン)とかけて、しかもmarcanをダースベーダーに見立ててスターウォーズのタイトル付けてるところが笑えます。

タイトルからして分かる通り明らかに余裕を見せているのはwaninkoko氏です。marcanの6時間攻撃でしかも”Dark Side”(暗黒)は単にケンカを売っているに過ぎません。理論武装なさ過ぎです。

marcan氏がここまで攻撃的になるのは、先日Wiiのアップデート4.0でトワイライトハック封じをされた事でも分かる通り明らかに任天堂に目をつけられているのは自分たちで、合法的にHomebrewを起動させたいと願う自分たちが違法コピー蔓延に一躍買っているハッカーのせいで虐げられているという想いがあるようです。

marcan氏とwaninkoko氏というとWiiハッカー2大勢力ですが、なんか似たようなバトルが最近あったような…ああ、M33とPSPGENのPSP Gripshift HENバトルですね。ハッカー同士の意地の張り合い事件でした。
今回も似たような結末になる可能性大です。


USB Gecko Ripper 1.2 betaリリース〜Windows Vista関連の修正

USB Geckoのサイトで、Wiiドライブを使用してディスクを吸い出しできるUSB Gecko Ripper 1.2 betaをリリースしていました。1.1 betaのときにreadmeフル翻訳しておりますので今回は変更分のみです。readmeの翻訳です。【情報源:USB gecko

USB_Gecko_Ripper_1.2_beta


USB Gecko Ripper 1.2 beta

Added:
Added vista/ vista 64 compatibility, before had problem with save dialog box now working, which only worked on xp.
保存ダイアログに問題がありWindowsXPでしか動作しませんでしたが、Windows Vista/Vista 64で動作するようにして互換性を向上させました。


ダウンロードもUSB geckoサイトからお願いします。サイトの右上あたりにダウンロードリンクがあります。

Vistaでの動作不具合だけのようです。
なお、readmeの基本部分の翻訳はUSB Gecko Ripper 1.1 betaの記事をご覧下さい。

dvdrip12.rarって、解凍すると4GBもあるんですよ


Wii Homebrewの更新情報(2009年3月28日)

CodeMiiで今週のWii Homebrewの更新情報を伝えていました。(2009年3月28日)【情報源:CodeMii


HBB Updated Applications

The following applications have been added/updated:
以下のアプリケーションが追加/更新されました。
* GeeXboX updated to v0.1alpha6
* HOMEbrew Menu Demo
* Libmii Example
* Jump ‘n Bump updated to v0.3
* Wii Shooting Gallery updated to v1.5
* WiiSX
* Wii-Tac-Toe updated to v0.5


今週の気になったHomebrewはJump ‘n Bumpです。

Jump n Bump

操作はWiiリモコン横持ち(ヌンチャクにも対応しているとは書いてあります)、十字キーが移動で2ボタンでジャンプです。
なんと、v0.3からマルチプレーヤー(8人まで)対応だそうです。4人は分かるけど8人って…CGコントローラーでも使うのでしょうか。

ゲームは単純明快、プレーヤーはウサギになって画面の中をジャンプして跳ね回ります。スクロールしません。
一人でもプレイできますが、意味がありません。
マルチプレイでこそ新価を発揮します。なぜかというと…
他のウサギをジャンプ着地時に踏みつけると肉片が飛び散ってウサギが消失します。それで1ポイントです。ポイント数が多いプレーヤーが勝ちです。

スーパーマリオでクリボーを踏みつけるより、バイオハザードで倒れたゾンビに発砲しまくって流血させるのが醍醐味、と思っている方にはおすすめです。ちょっとやり過ぎだろ、とは思います。