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DSiをクラックしたAcekard2i、任天堂はファームアップデートで起動を阻止できるか?

先程Acekard2iがDSiをクラックして販売に漕ぎ着けたニュースをお伝えしましたが【記事】早速あちこちで報じられて大騒ぎになっています。

そんな中Engadget日本版で、任天堂のDSiファームアップデートによるマジコン潰しの可能性に言及した記事が掲載されていました。【記事


ニンテンドーDSiのクラック成功、フラッシュカートリッジAcekard 2i 登場

Acekard2i

エンターブレイン調べによれば発売1か月で50万台以上を販売と好調なニンテンドーDSi にもやっぱり来るものは来ます。ニンテンドーDS用のフラッシュカートリッジで有名なAcekardチームが発表したのは、DS / DS Liteに加えてDSi にも対応するAcekard 2i。

従来品と同じくDSカードサイズにmicroSDスロットを備え、カードに転送した様々な形式の音楽や動画の再生、任天堂とライセンス契約を結んでいないいわゆる自家製 / homebrew ソフトの起動、市販ゲームセーブファイルのmicoSDへのセーブ、およびおおっぴらに宣伝はしていないものの市販ゲーム「バックアップ」の起動が可能になります。

つまりは任天堂が商業ゲームパブリッシャー数十社と組んで撲滅を目指しているいわゆる「マジコン」製品です。発売後数日でハック手法の存在が報告されたときは実証コードの作者みずから「マジコン流行は嫌だしなー」と公開していませんでしたが、商売でやっているフラッシュカートリッジ開発者はあっさり見つけて製品に実装してしまったようです。Acekardチームによれば、Acekard 2iの発売は「まもなく」。ただしDSiはWiiのように本体ファームウェアアップデートを容易におこなえる仕様となっており、ソフトウェア的な対策とのいたちごっこには持って行けるかもしれません。

以下はYoutubeのAcekard2iデモ動画です。
YouTube
YouTubeのパーツ

そういえば忘れていました。DSiはファームアップデートが可能な仕様でした。
互いにファーム更新でイタチごっこなら傍観者としては楽しそうですが、ハードまで変えないといけない対策を施されるのはユーザーとしては辛いですね。
任天堂の出方を待って様子を見た方がいいのかもしれません。



DSiでマジコンついに起動!Acekardが突破〜その名もAcekard2i

DSiでマジコンがついに起動のニュースです!!Acekardチームが突破しました。当然製品版で名称はAcekard2i、近日発売だそうです。【記事

Acekard2i For DSi Released!
Acekard2i DSi用マジコンリリース!

Acekard have announced that their latest flash cart now fully works with the DSi and they are calling it the Acekard 2i.
Acekardは新マジコンでついにDSiで完全動作したことを発表しました。製品名はAcekard2iです。

quote:
公式ページから以下引用

We are proud to announce our latest acekard now fully works on DSi, we call this new product Acekard 2i.
最新製品のAcekardがDSiでの完全動作を発表するに至ったことを我々は誇りに思います。新製品名はAcekard2iです。

Acekard 2i is completely compatible with Acekard 2, besides, the 2i works on DSi.
Acekard2iは現行製品のAcekard2と完全互換です。違いはAcekard2iだけはDSiで動作するということです。

Acekard 2i will come up in a very short time, please keep eyes on our website, thank you.
Acekard2iはまもなく発売です。Acekardのウェブサイトに注目してください。ありがとうございました。

ということで一番乗りはAcekard2iでした。
同じく先にクラックしたことを伝えたCycloDSにも何らかの動きがあるかもしれませんね。
これでDSiでのHomebrew起動は安泰です。

Acekardのウェブサイトはこちら
すでにAcekard2iはon sale nowになってました。



新マジコンU2DSレビュー〜どう見てもアレとアレのパクリ

「DSiはマジコン起動せず?」の記事で初めて存在を知った新マジコンU2DSを入手してみましたので早速レビューしてみます。

今更新しいマジコンが出るというのは実は少し信じがたい話です。
新しいと判断したのは公式ページからダウンロードしてみたカーネルが良くあるR4系のクローンではないし、見たことがないものだったためです。
それでも完全に新規のマジコンを出すほど市場が広くないのできっと何かのクローン(コピー品)だろうとにらんではいました。
でもまさかアレとは思いもしませんでした。びっくりです。

U2DS全体U2DSを箱から出してみました。箱の作りも内側のケースの作りも結構しっかりしています。マジコン自体のシェルの色は白です。カードリーダー付きで、SCDSoneとかの付属のものと同じような形状でした。

U2DS基盤カードの表面です。シールが少し斜めに貼ってあるのはご愛嬌です。いつもの事です。
表面は非常にフラットです。横幅が少し大きいためDSによっては抜き差しに引っかかりがあるかもしれません。
シールの下にネジが隠れていないか探してみましたがありませんでした。安易な殻割り願望には適さないタイプです。

U2DS裏カードの裏面です。microSDは向かって左上のスロットから挿入するタイプです。バネはありませんので抜き差しは手動です。microSDカードの出し入れはかなりスムースで、特に気になる感じはありませんでした。

U2DS基盤殻割りを早々とあきらめたので基板確認はここくらいになってしまいます。似ているのはDSTTですが、基板がかなり違います。まもすけが比べたのは所有しているDSTT初期型と3rdロットですので最新版とではありません。
<クリックで拡大します>

U2DSメニュー画面カーネルを入れてU2DSを起動してみました。microSDは相性が悪い事で評判のTrascendの2GBです。
起動自体は問題ありませんでした。壁紙が赤ベースでセンスはいまいちです。
テストに用いたのはお気に入りのお絵描きHomebrew「Colors!」です。
でも、この画面、どっかで見たような???

DSTT_YSMENUそう、DSTTをYasu氏のYSMENUで起動させたときに似ているのです。これがその写真です。
U2DSは日本語、YSMENUは英語表示なのでその部分は差し引いたとしても、似過ぎです。

左DSTT右U2DSメニュー画面試しにDSTTのYSMENUと、U2DSを並べてみました。写真が見にくくて申し訳ないのですが、画面表示もさることながら起動する過程やタイミングなんかもそっくりです。

microSDがない場合試しにmicroSDカードを抜いて、カーネルなしで起動させてみました。DSTTならmicroSDカードのカワイイキャラクターが出てくる画面が拝めます。さて、U2DSは?

結果はご覧の通り、microSDキャラは出ませんがNO CARD表示がされます。フォントがDSTTのものにそっくりです。増々怪しくなってきました。

左DSTTのYSMENU・右U2DSの中身最後にYSMENUのTTMENU.DAT(写真左)とU2DS.DAT(写真右)をバイナリエディタで比較してみました。
<クリックで拡大します>
U2DSを見て行くと、なんとYasuの文字コードがあちこちに!同じコードの並びはありますがYSMENUとU2DSではアドレスが違います。どうもオフセットさせているようです。

どうもDSTTのクローン品で、しかもYSMENUのパクリカーネルのようです。
市販品でカーネルにフリーのYSMENUなんて存在する事自体おかしいのでかなり怪しい製品である事が分かりました。
しかもカーネルの中にYasuだとかYSMENUだとかの文字を堂々と残して!

バイナリエディタで見ている分にはYasuの文字の有無はありますがかなり改変したカーネルではあるようです。それなりにオリジナリティは追求しているようです。

購入する価値あるの?と聞かれれば、コレクションしたい方はどうぞレベル、とお応えしておきます。なんといってもYasu氏のカーネル標準装備品ですから貴重です(笑)

ちなみにU2DSにDSTTのカーネルを突っ込んでみましたが起動ではねられました。U2DS Coreがないと怒られます。