SCEJが、2012年9月20日から4日間、千葉の幕張メッセで開催される東京ゲームショウ2012に先駆けてプレスカンファレンスを開催しました。噂のPS3新型やVita新色、PSP値下げやPS Mobileコンテンツ開始発表に加えPlayStation Certifiedへ新たにシャープ、富士通が参入など、かなり多くの発表がありました。
■CECH-4000シリーズ PS3 Super Slim発表
- 事前のリーク情報通り小型軽量化された新型PS3が発表されました。
発売日は10月4日で、500GB HDD搭載モデルは29,980円、250GB搭載モデルは24,980円と、デザインは変わったものの期待された値下げではなく単なるHDD容量増加に終わったのが残念です。
小型軽量化については、初代PS3比で半分以下の小型化、軽量化となり、現行CECH-3000シリーズよりも25%の小型化と20%の軽量化が実現されています。ただし機能面での違いはありません。色はチャコール・ブラックとクラシック・ホワイトです。
また、製造コストが安いと言われるトップローディング方式BDドライブ採用かと言われたドライブは、蓋が開くのではなくスライド式のディスクカバーで開け閉めするタイプだったようです。
さて、PS3 Super Slimの一番の話題になるはずだった12GBフラッシュメモリ搭載モデルは発表されたことはされましたが発売されるのは欧州だけでした。アメリカでも日本でも12GBモデルは発売されることにはなっていません(欧州は代わりに250GBがありません)。12GB版で最も期待できたはずの価格は229ユーロ、どうも1ドル=1ユーロ=100円の為替レートで計算しているソニーの価格設定だともし日本で販売すれば22,980円だっただけにちょっと残念です。欧州でのてこ入れでしょうか。初代PS3は20GBモデルもありましたが、現在では12GBではちょっと役不足であるだけに日本で需要があるのかどうかは疑問ではあります。
ところでこの新型PS3、海外ではPS3 Super Slim(スーパースリム)と呼称されたりPS3 Ultra Slimと呼称されたりと通称名が統一されていません。個人的にはSuper Slimを使ってきましたのでそう呼びたいと思っています。
- PS3 Super Slim 250GBモデル(白黒両方あり)に『みんなのGOLF 6』を同梱した数量限定バンドル版PlyStation 3 スターターパックが2012年11月22日に25,980円で発売されます。通常モデルの1,000円アップでみんゴルが付いてくるのでお買い得です。数量限定であることと、同梱タイトルがみんゴル1種類というのが若干残念です。
■PS Vitaに新色「コズミック・レッド」「サファイア・ブルー」
- 白黒だけのモノトーン展開だったPS Vitaに、PSPの時のようなカラーバリエーション展開がやってきました。PSP-2000にあったような赤と青の追加です。3DSに多色展開で思いっきり負けていましたが、ようやくゲーム売り場も華やかになるでしょう。また、2012年11月からVita本体に「ARプレイカード」が同梱されることも密かに発表されました。
PS Vitaは新色発表にとどまらず、コンテンツ追加としてソニーの電子書籍Readerアプリ追加によるコミックコンテンツへの対応を開始することも発表されました。30日で500円の月額定額制サービスPlayStation PlusもVitaにようやく対応します。折角の3Gモデルを活かす場面があまりなかったVitaですが、今後は3Gを活用できるコンテンツの充実に力を入れて行って欲しいものです。
- まだまだ売りますPSP。これは予想外でしたが、PSP-3000が値下げされました。まだ売れる戦力だとソニーが感じているのは間違いありません。値下げは2012年9月20日からで、通常モデルが13,800円、メモリースティック2GBなどが同梱されたバリューパックも14,800円で販売されます。
2012年6月30日時点でPSPは累計売上台数7640万台以上を達成したそうです。まだまだ現役でPS2のような生涯を送るならファームウェアもアップデートした方が良いのではないでしょうか。現状は放置した方が総合的にプラスになると判断なのかもしれません。。
■PlayStation Mobile専用コンテンツ10月3日配信開始 SDKは11月 AQUOS ARROWSも
- AndroidデバイスでPSOneタイトルを始め様々なコンテンツを楽しめるようになるPlayStation Mobileの専用コンテンツがようやく配信されます。配信はPlayStation StoreからとなりますのでPS Vitaでアクセスするとそれだけで最新ファームウェアへのアップデート要求の機会が増えると言うことですね。
Androidで楽しめるのはPSOneタイトルメインではなくSCEワールドワードスタジオ制作の新規コンテンツとなるようで、価格も50円から850円と幅があるもののかなり安いという印象です。
SCEワールドワイドスタジオ以外の開発者のコンテンツも今後当然増えてくるはずです。そこで使われている開発キットであるPlayStation Mobile SDK正式版の提供を含む開発サポートプログラム「PlayStation Mobile Developer Program」の提供を11月より開始することも合わせて発表されました。現在の無償で使えているベータ版がいつまで利用できるのか分かりませんが、ライセンス契約に年間99ドル必要ですしコンテンツを無償配布できませんのでHomebrewシーンがどう受け入れるのか、あるいは反発して独自のコミュニティによる結束を強化して穴を開け続けるのかに注目です。
最も大きな発表は、対応デバイスの追加です。サードパーティとしてHTCの参加は既に発表されていましたが、遂に日本のサードパーティ参加が決まりました。AQUOS PhoneのシャープとARROWSの富士通です。具体的な対応モデルについては明らかになっていませんが、少なくとも今販売している2012年夏モデルくらいは対応して欲しいところです。
個人的にはNTT DoCoMoから発売されているARROWS Me F-11Dが対応するのかに注目しています。このスマートフォンは廉価版扱いで、そもそも価格が(実質支払額ではないですよ)安いです。CPUはQualcomm Snapdragon MSM8255 1GHzのシングルコアとXperia Playと同じである上にメモリがXperia Playの倍というスペック的にはXperia Playよりも上になる機種です。Arrows Meでも対応するくらいなら殆どの現行モデルに対応できることになり、更に言うと富士通渾身の作品「らくらくスマートフォン F-12D」でもPlayStation Mobileコンテンツが物理的には楽しめることになります。ほとんどパケット使わなかったご老人から毎月3,000円近いパケット定額量を強制的にむしり取るならせめてPlayStation Storeにアクセスしてゲームを楽しめることくらいできるようにしてあげてください。
パナソニックとNECカシオが入れば市場が大きくなるのでかなり強力なコンテンツも増えて来るのではないでしょうか。韓国製なやつにはいらないです。
ところで、PlayStation MobileがPlayStation Suiteと呼ばれていたころはまだ「初代PlayStationのコンテンツを楽しめる」ことに重きを置いていたように思えましたが、今や完全に打倒iOSアプリを目指しているようにしか見えません。だからフラッグシップモデルであるXperia PlayをモデルチェンジすることなくとりあえずPSOneタイトルやりたい人向けに残しておいて、後継機も開発せず物理ボタンあってもメリットないコンテンツの開発にいそしんでいるんですね。きっと。
本体あまり普及しているとは言い難いのにいきなりVitaの新色発表したのはちょっと驚きましたねぇ
やるとしてもPS基本色の一つである銀だとばかり…
まぁボタン周りが去年のTGSで展示していた奴と違って黒の物を流用したっぽかったりで
一応コストの事も考えているみたいですが
しかし肝心のソフトの方は、年末はまさかAKBだけで戦うのか?と今から危惧されていますし
WiiUも控えている手前、どうなるんでしょうね一体