Nintendo Switchの暗号鍵を抜き出すLockpick_RCMの代わりにPicklock_RCMをリリースしたSlluxx氏が、GitHubからPicklock_RCMを削除していたことが明らかになりました。
GitHubに対するDMCAテイクダウンリクエストでNintendo Switchの暗号鍵を抜き出すことができるLockpick_RCMはGitHubから削除されアクセスできなくなりました。
Deepseaなどを開発しているTeam NeptuneのメンバーであるSlluxx氏はLockpick_RCMをDMCAテイクダウン対応と称して名前だけ変えたPicklock_RCMをリリースしました。
Slluxx氏はDMCAテイクダウンリクエストがあっても「取り下げなくていい」と主張してPicklock_RCMを公開していましたが、Picklock_RCMのリポジトリにアクセスしてみたところ、404、つまりコンテンツが削除されていることが分かりました。
Lockpick_RCMは404ではなく、DMCAテイクダウン通知によってコンテンツは存在するもののアクセスが無効になっているだけですが、Picklock_RCMはコンテンツそのものが消えています。Slluxx氏自身が消しました。
GBATempでのSlluxx氏の書き込みによると、任天堂に喧嘩売るのはやめたということのようで、
- 任天堂から手紙貰っても意味がない
- Team XecuterのGary Bowser氏の二の舞になるリスクを冒す価値はない
と複数の人たちから言われたようです。
Slluxx氏曰く、Lockpick_RCMやPicklock_RCMをアップデートする鍵はAtmosphereのリポジトリにあるので/source/keys/crypto.h
と/source/keys/key_sources.inl
をその鍵を使って自分でアップデートしてくれとしつつ、鍵自体が問題なのではなくその鍵を使うことでLockpick_RCMやPicklock_RCMでprod.keysがダンプされて海賊版ゲームの起動に使われることが問題なのだと指摘しています。
Slluxx氏本人としては納得してGitHubからPicklock_RCMを取り下げた雰囲気ではなさそうです。それでも取り下げたのは公開することによるリスクが否定できないとの判断からです。