Redditで、Yifan Lu氏がPS Vitaを3.60へ簡単にアップデートする方法を公開していました。(KOHさん情報ありがとね)
Yifan Lu氏をはじめ、moleculeチームのところには「どうやったら3.60へアップデートできますか?」という質問が最も多く寄せられるそうです。もちろんHENkakuのためですが、今普通にアップデートしようとすると最新ファームウェアの3.63になってしまいます。PSP時代のように任意のファームウェアにアップデートすることが簡単にはできなくなっており、間違ったファイルを使ったことにより3.60以降のファームウェアにアップデートしてしまって後の祭りという方もそれなりにいたようです。
そこで、独自のDNSサーバー(HENkakuアップデートサーバー)で正規のソニーのサーバーへアクセスさせず、3.60が最新ファームウェアという状態を擬似的に作り出すという荒技をYifan Lu氏は考えました。3.60未満のVitaを対象に、3.60へアップデートさせるだけの用途なら十分です。
対象は、古いファームウェアのまま放置していたVitaのみです。「Vita持ってますが全然使ってません。HENkakuというのがあるのを最近知りました」という方向けですので過度の期待は禁物です。
1. 設定→ネットワーク→Wi-Fi設定を開く。インターネット接続していない場合はアクセスポイントを選択してまずインターネットに接続する。
2. アクセスポイントをタップし、詳細設定を選択する。
3. DNS設定を自動から手動に変更する。
4. プライマリーDNSに 212.47.229.76 と入力する。セカンダリーDNSは空欄のままで良い。プロキシサーバーは 使用しない になっていることを確認し、OKを押す。
5. 設定のメニューに戻り、システムアップデート→Wi-Fiを使ってアップデートする を選択する。
6. エラーになる場合はすでにVitaが3.60になっているか、残念ながらHENkakuが対応しない3.61以降になっていることになる。3.60未満の場合はアップデートがある旨のウィンドウが開き、3.60 (変革 Compatible)と表記されるので画面の指示に従って3.60へアップデートを行う。3.60 (変革 Compatible)と表記されない場合は設定を間違えているのでその状態でアップデートせずもう一度設定を見直すこと。
6. アップデートが完了したらDNS設定を手動から自動に戻す。
仕組みとしては、DNSサーバーを構築しarchive.org/がホストしている3.60のアップデートPUPファイルを見るようにしているそうです。著作権の関係や帯域の関係でDNSサーバー側では3.60のアップデートPUPを持っていません。ただし、archive.orgにも制限はあるのでダウンロードを無制限にできるわけではありません。アップデートを途中でキャンセルしたりを繰り返すと制限を食らい、しばらく待たないとダウンロードできなくなったりするので注意が必要です。
DNS設定をそのままにしておくと不用意なアップデートを回避することができそうです。PlayStation Storeに接続しようとしても「DNSサーバーが使えません」というエラーが出て先に進みませんので一種のペアレンタルコントロールとして使えそうです。
アップデート後、×と○が逆になりますね。やはり海外のFWだからなんでしょうか