GBATempで、WiiUBruチームがニンテンドーWii UでSDカードからカスタムファームウェアを起動するCFW Booterをリリースしたことを伝えていました。
CFW BooterはSDカードのルートに保存されているfw.imgというファイル名のイメージファイルを起動するというもので、その仕組みを使えばカスタムファームウェアの起動も可能になります。
一言で説明すると、長い間その存在だけがクローズアップされていて全てがベールに隠されていたIOSU exploitの実用化の形がCFW Booterになります。
CFW Booter自体はelfファイルのため、起動はHomebrew Launcher経由になります。
実はCFW Booterのリリースの前にWii UのRedNandが流出しています。
RedNandとはSDカードに保存したNANDデータからからシステムを起動させるハックで、Wii Uではsmea氏がハードウェアMODで実現したことはあります。CFW BooterはRedNandと同様のことを、5.51のWii UでIOSUカーネルexploitを利用してSDカードからのブートをソフトウェア的に実現できたことになります。IOSU exploitが対応しているのは5.5.xのみになりますので、必然的にCFW Booterも5.5.xのみ対応となります。
因みにRedNand自体非署名コードのインストールを現時点ではできないため、Homebrewのインストールには利用できません。
CFW Booterを使用するには、当然ながらfw.imgとして使うファームウェアのイメージファイルが必要です。
iosuhaxを使ってWii Uからデータをダンプして、カスタムファームウェアとして使えるようパッチを施します。仮にネット上で配布されているもの(任天堂の著作物が含まれているのでそれ自体違法なものになります)でも、自己責任にはなりますが使えるようです。
次のファームウェアアップデートでIOSU exploitの対策は必須ですので、Wii U本体は5.5.1のまま、SDカードブートでカスタムファームウェアや最新ファームウェアで起動できるようになるのが最も使い勝手の良い仕組みかもしれませんね。
そのうち任天堂もソニーみたいにファイルのコピーや移動を専用pcソフトを使う方式にするかも。