GBATempで、LNH-teamがNintendo DS/DSi向け(3DSでもDSiモードで動作)のオープンソースとして開発したFlashcart DSpicoをリリースしていました。(名無しさん情報ありがとね)
LNH teamはDS LiteのSoCにコンポジットビデオ(簡単に言うと黄色いビデオコネクターから出力される信号)出力機能が存在することを2020年に突き止め、その機能を利用できるようにするためのプロジェクトLost-NDS-TVの開発をするところからスタートしたチームです。
「失われた任天堂の歴史」を意味するLost Nintendo Historyの頭文字を並べたLNHがチーム名の由来です。DSpicoはGericom氏が初期コミットしていることから中心メンバーはGericom氏のようですが、LNH teamは他にpedro-javierf氏やnitehack氏、XLuma氏、IceKareemCheese氏が開発に携わっています。
Flashcartは失われた歴史とは言えませんが、DSpicoはこれまで事実上Tean Xecuterが関係していたDS時代から続くFlashcartの歴史とは違うルートで出てきた初めてのFlashcartになります。
DSpicoはハードウェア、ソフトウェア共にオープンソースですが、一切道具を持っていない人でも簡単に制作可能というものではありません。初心者フレンドリーとは次元が異なるので誰でも簡単に作れるわけではありません。
DSpicoの名称からRaspberry Pi Picoがベースだろうと想像付きますが、Raspberry Pi Picoに搭載されているRP2040 ARMマイクロコントローラチップを使った設計になっています。
DSpicoはDSのカートリッジサイズになるのでRaspberry Pi Picoそのものではありません。基板は専用で、そこにmicroUSBポートやmicroSDスロットを付けますのでユーザーがハンダごてで簡単自作と言うレベルではありません。シェルも自作ですので3Dプリンターも必須です。、
DSpicoのプロジェクト文書で下記の各種コンポーネントのリンクが紹介されています。
●DSpico Hardware : DSpicoのハードウェア
●DSpico Firmware : DSpicoのソフトウェア
●DSpico Bootloader : DSpicoのブートローダー
●DSpico DLDI : DSpicoのDLDI
●WRFUxxed exploit : DSpicoで使用するDSiモードフルアクセスのためのexploit
●Pico Launcher :Pico Loaderのフロントエンド
●Pico Loader :DS(DSi)のROMランチャー
それぞれが独立していますので、個々にカスタマイズも可能です。興味のある方はDSpicoの公式サイトhttps://www.lnh-team.org/を覗いてみてください。
